【PR】AELLA 文:栗田晃
1974年に京都で創業したカスノモーターサイクルが、オリジナルパーツブランドであるAELLAを立ち上げたのは1991年。ライディングステップや可変ハンドルをはじめ、ライダーが気持ちよく走る、曲がる、止まるためのポジショニングパーツにこだわり、自社の生産設備で作り続けてきたAELLA。そのこだわりは最新作のHayabusa「京翠」にも余すことなく反映されている。
目次
「無いなら作る」を実現するためにスタートしたAELLA
1970年、21歳で全日本ロードレース250ccジュニアクラスチャンピオンを獲得し、1972年には日本初のプライベートレーシングチーム「フライングドルフィン」を設立。その後1974年に地元京都でカスノモーターサイクルを創業した糟野雅治氏。
レース活動とバイクショップ経営を行う中で市販レーサーのヤマハTZ250のポジション変更の必要性に直面し、自らが納得できる削り出しパーツを製造するため1991年に立ち上げたブランドがAELLA=アエラだった。
当初からマシニングセンターを使用し、企画から製造まで自社内で行うことで製品の隅々にまで目を配りし、ブランド設立の動機でもある「無いなら作る」精神を今も貫き続けているアエラ。
創業から50年を迎えた2024年には会社グループを再編。具体的には株式会社カスノモーターサイクルの商号を株式会社AELLAに変更し、同時に車両販売とレンタルバイク事業を行う株式会社カスノモーターサイクルを設立。既にあるバイクパーツの輸出入事業を行う株式会社マーチと三社でカスノグループのホールディングスとして新たな歩みを開始することとなった。
新社屋を建設し国産車用パーツの開発にも注力

細部にわたるまで緻密に設計され妥協なく削り込まれたAELLAのパーツを実現するには、企画設計するスタッフのこだわりももちろんだが、その考えを具現化できる道具=工作機械も不可欠。
そこでAELLAは2023年に新社屋を建設、新たにマシニングセンターを追加、合計6台もの切削機械を駆使してオリジナルパーツを製造している。
昔からAELLAやカスノモーターサイクルを知るライダーにとって、同ブランドはドゥカティやBMW、MVアグスタやアプリリアといった輸入車向けパーツというイメージが濃いかもしれない。しかし近年はカワサキZ900RS用をはじめとした国産車向けパーツの開発にも注力しており、ユーザー間の認知度も着実に向上している。
カスタムユーザーが多いHayabusaにAELLAのエッセンスを注入

ツヤを抑えたマットカラーが粋なHayabusa「京翠」
フロントブレーキはbrembo M4ラジアルモノブロックキャリパー ブラック+brembo RCSラジアルマスターの組み合わせ。
ブレーキホースはSwage Pro SUSクリアコートメッシュホースを装着。

自己修復機能を持つ最新のプロテクションフィルムによるフルラッピングはRindafactory(リンダファクトリー)が担当。アクセントのゴールド、AELLA製削り出しパーツの無電解ニッケルめっきの差し色と合わせて「京翠」という涼やかなネーミングに相応しい仕上がりだ。
Z900RS用を皮切りに国産車用パーツの製造を開始したAELLAは、昨年末頃からスズキHayabusa用パーツ開発にも着手。国産車屈指のメガスポーツでありカスタムユーザーも多い車種であること、昨年全日本ロードレース選手権でスポンサーを務めたDUCATI Team KAGAYAMAの代表である加賀山就臣氏がテイストオブツクバにおけるHayabusa界のカリスマであることなどがモチーフとして選択した動機で、AELLAとして国産車のカスタム市場で足場を築いていこうという機運が高まったという。
2025年3月の東京モーターサイクルショーでアンベールされたHayabusa「京翠」は、京都のイメージを織り込みつつHayabusaのエレガントさを損なわない抹茶を想起させるカラーリング&デザインをラッピングフィルムで表現した。
パーツ開発でまず目を付けたのがスポーツバイクのようなハンドルだった。平均的な日本人体型のライダーには遠く、垂れ角も強い純正ハンドルがツアラーとして疲れにくいポジションになるよう、垂れ角を起こしてハンドル位置を手前に変更。
またグリップバー基部の高精度の可変機構によりライダーごとに合ったポジションを実現できるAELLA独自のアルミ削り出し可変ハンドルをHayabusaに取付できるよう、トップブリッジも新たに開発。また、バーハンドル仕様としたことでトップブリッジの大胆な肉抜きが可能となりハンドリング性能も向上。
ライディングポジションを決める上で重要なステップキットも、ハンドルポジションとマッチするよう設計。チェンジペダル側には同軸タイプを採用し、クイックシフターとの相性を高めることで、ダイレクトなシフトフィールを実現。ステップベースはワンピース構造を採用し、外側への張り出しを抑えることで、スムーズなステップワークを実現する設計としている。
つま先でステップワークをしてもしっかりとかかとを支える大型のヒールガードは、面取りや肉抜きなど細部にまでこだわり、ステップ裏側は万が一の転倒時にフレームに伝わるダメージを軽減するため大胆な肉抜きを施し、必要な強度を維持しながら衝撃を吸収する設計を採用している。
また東京モーターサイクルショーで発表されたHayabusa「京翠」に装着されたクラッチレリーズ以外のAELLA製アルミ削り出しパーツの表面処理は、無電解ニッケルめっきを採用している点にも注目したい。アルマイトとは異なるニッケル特有の色は抹茶色のボディカラーとのバランスも良く粋な差し色となって全体の魅力をさらに引き立てている上に、アルマイトより表面硬度が高く傷つきづらいという利点もある。
無電解ニッケルめっき仕上げは他車種用では可変ハンドルやステップキットなどを販売しているが、現状Hayabusa用としては参考出品とのこと。だが通常のシルバーとブラックアルマイトに加えて無電解ニッケルめっき仕様が製品バリエーションに加われば、ユーザーにとって喜ばしいことは間違いないだろう。
AELLA Hayabusa用ラインナップ 価格はすべて税込
スクリーンの長さを純正より約75mm延長して風防効果を高めながら、視認性に優れたアクリル素材を採用することで歪みがないのが特長。カーボン製トリムを採用することで軽量化とルックスの向上を両立。

Hayabusaの持つ圧倒的な所有感を満たしながら、ライダーがまるで自身の体の一部のように自在に操れるよう設計されたステップキット。
AELLAのステップは4ポジションから選択できるようにボルト穴が空いているが、それが表側からは見えないようデザインがなされていて、ハヤブサのスタイリングにうまくマッチしている。
その他大型のヒールガード、足の小さいライダーにフィットするよう最大10mm短くできる可変式ペダル先、転倒時のダメージを吸収する肉抜き、ステップ部が幅広で平坦なため、足を乗せた時の安定感が高く雨の日などでも安定したグリップを約束するワイドステップバーなど、長年に渡るポジショニングパーツ開発で蓄積されたノウハウが遺憾なく発揮された美しいステップ。



1枚のガードで前輪からの巻き上げが多く当たる中央部分はプロテクト効果の高い細かい網目を配置し、両サイドは冷却効果の高い目の粗い網を配置したAELLA独自の無段階変形ハニカムデザインを採用。厚さ0.8mmのステンレスSUS316素材は耐酸性、耐食性の高さと高温強度が大きいことが特長。

フロントアクスルシャフトの両端に取り付けることで転倒時のダメージを軽減するパーツ。飛び出しすぎないよう配慮してあるのがポイントで、軸部のカラーはゴールドとレッドから選択できる。

これまでのエアバルブのデザインをリニューアルし、わずかに円錐型としたこだわりの形状。チタンでしか出せない独特のグラデーションを陽極酸化処理で表現している。

ギアチェンジシャフトのぐらつきを抑え、より確実なシフト操作を実現するアルミ削り出しのサポートホルダー。軸受け部にはフッ素(PTFE)樹脂を高精度に削り出したオリジナル部品を採用。優れた耐熱性とすべり特性(非粘着性・低摩擦性)により、スムーズで快適なギアチェンジを可能にする。2ピース構造を採用することで車体側の個体差に対応しやすく取付も簡単。

AELLAのレバーガードは「曲げ」ではなく「削り出し」で作られたこだわりの一品。バーエンド部にはスライダー機能を持たせた樹脂製としている。この製品はアルミ削り出し可変ハンドルに適合し、純正ハンドルには装着できないので要注意。

長距離ライドでクラッチの重さは段々と疲労に変わってくる。AELLAではシリンダー径を純正サイズのφ33.65からφ37まで拡大し、クラッチ操作力の軽減と半クラッチのやり易さを両立する。

トップブリッジ+ハンドルポスト ¥93,500(予価) 4月下旬発売予定
ツアラーとして疲れにくいポジションにするため、垂れ角を起こし手前に持ってくる位置に変更するためのハンドルキット。自分に合ったポジションを突き詰められる自由度の高いAELLA可変ハンドルをHayabusaにも取付できるようにするためトップブリッジも新たに開発。

本体とナンバープレートベースはアルミ削り出しとして、高級感の演出もさることなが十分な強度を確保。純正の樹脂素材に対してリア周りがよりシャープな印象に変貌する。装着はボルトオンでオリジナルLEDナンバープレート灯が付属する。

充分なプロテクション効果と出っ張り感を極力なくした目立たないデザインを両立するHayabusa専用設計を採用。カウル内側に専用のスライダーマウントブラケットを取り付けた上で装着する。

東京モーターサイクルショー会場でHayabusaユーザーの注目を集めた「京翠」

2025年3月に開催された東京モーターサイクルショーで初公開されたHayabusa「京翠」、ネット上の画像では伝わりきらないのが残念だが、京都をイメージした美しい色合いの「自己修復型」最新プロテクションフィルムのマットな質感と、要所に取り付けられたAELLAの無電解ニッケルめっきのコントラストに来場者は釘付けに。
バイクシーズンの到来を告げる東京モーターサイクルショー会場はお祭りムード一色で鮮やかなカラーリングの展示車両も多い中、マットカラーの落ち着いたベースカラーにゴールドのアクセントが入り、無電解ニッケルめっきのゴージャスな差し色が加わるHayabusa「京翠」は、大人のカスタムバイクとしての魅力を放っており、多くのHayabusaオーナーの目を惹きつけていた。
今回のショーで装着した以外にも、AELLAパーツのラインナップは続々開発が進むということなので、Hayabusaオーナーは今後の展開に注目していただきたい。
番外編:パニガーレV4用パーツも開発中
AELLAは昨年に引き続き今年も全日本ロードレース選手権に参戦する『DUCATI Team KAGAYAMA』のサポートを行う。そうした中、PanigaleV4用パーツ開発を行うAELLAスタッフは、Team KAGAYAMAのライダーである水野涼選手からステップキットのポジションに関する貴重な意見を製品開発に取り入れることができた。ステップキットやリンクロッド、ショートナンバープレートホルダーの製品化に期待しよう。
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