
発売から20年以上が経過し、外装の傷や色褪せが目立ってきて「ボロくなってきたなぁ...」なんていうDR-Z400S/SMを、RM-Z風なスタイリッシュ外装にまるっとチェンジしてしまうのがPOLISPORTのDR-Z400E用『フルリスタイリングキット』。2024年10月に発表されて以来、外装キットだけでなくライトまでもがセットになったお買い得なフルセットが、DR-Zユーザーに話題となっています!今回はWebikeスタッフが所有するキレイなDR-Z400SM(MY'07)を人柱に、メーカーサイトには適合記載されてないS/SMモデルにも装着できるのか?を独自に検証しました!
目次
『リスタイリング』キットって何ですか?
転倒を前提に走るオフロードバイクの外装類は、とても消耗が激しいパーツ。それだけにアフターパーツメーカーが数多く存在していて、今回紹介するPOLISPORT(ポリスポーツ)社も、その分野で世界的なシェアの大きさを誇るブランドの一つ。適合するメーカー・車種が豊富なことや、車両メーカーの純正品としても採用される品質の高さ、そして何より消耗パーツとして大事なコスパがいい!ことが人気の理由です。
そんなPOLISPORTの中でも、人気の外装キットシリーズが『リスタイリング:ReStyling』キット。このリスタイリングキットを装着することで、最新型のような現代的スタイルをお手軽に実現できるというのがコンセプト。国産トレールマシンとしては純正外装パーツがまだ購入可能という恵まれた車種ではありますが、最新鋭マシン同様にリフレッシュできて新鮮な気持ちで乗り続けることができるのは嬉しいですよね!中古車にリスタイリングキットを装着して綺麗なバイクを作り込むなんてのもアリ!
最新型に生まれ変わったYZ125Xはこちら
チョイ古オフ車を最新型(風)にイメチェン!POLISPORT(ポリスポーツ)『フルリスタイリング』外装キットをYZ125Xに装着してみた
DR-Z400E用にオトクな『フルリスタイリング』(外装+ヘッドライト)キットが新発売!
そんなリスタイリングキットシリーズの新製品としてこの2024年10月に発表されたのがDR-Z400E用の『フルリスタイリング』キット。単品購入では1万円以上するヘッドライトも含まれていて、まさにイメチェンのための「お買い得」なキットです。こだわりのヘッドライトがあるというそんな貴方にはヘッドライト無しのこちらのキットがおススメです。→【リスタイリング】フル外装キット for DR-Z400E
説明書を見ながら外装キットを取り付ける
まずはドナー車両の紹介
キレイに保たれたDR-Z400SM。
外装装着にあたり気になる改造ポイントはエキゾースト関係のみ。
開封の儀
一般的な外装キットと同等程度の梱包サイズですが、ご自宅に保管場所を確保しておくことをおススメします。
早速取り付け、結果から言うと...
すんなりとは装着せず...。
ただし、他車種の外装を取り付けることに比べれば小加工の範囲!バイクショップやカスタムが得意な方なら問題無いレベルかと思います。今回は素人が人柱となり、苦心して取り付けた方法をご紹介します。
外装流用パーツの急先鋒 フロントフェンダー
専用ステーを車体に装着し、説明書通りに装着OK!まずは簡単な所から攻めていきましょう。
皿ボルトを使用し、車体前方のボルト穴2か所で変換ステーを固定。ステーが固定出来たらフェンダーをボルト4本で固定します。後方のボルト穴にはステーとフェンダーを共締めする為、長いボルトを使用し手前には短いボルトを使用しましょう。ステーにはねじ山が切ってあるのでスマートに取り付け可能。
まずは幸先良いスタート!
バイクの影の顔 シュラウド
現行バイクはシュラウドが尖がっていることが多く、発売当時は超絶カッコよかったDR-Zも今や古臭い印象が...。そんなシュラウドをRM-Z風にリスタイル。
まずは右側。
ポン!
純正ボルトで取り付け可能です。そして左側。
ポン!...とはならず。
ですが1か所、タンク下部のボルト穴が少々ずれているだけ。手練れな皆様には加工の内には入らない事でしょう。
ボルト穴の上側を拡大すればOK!このくらいはまだまだ序の口!
無理矢理流用当たり前 リアフェンダー
90年代トレール車はリアが垂れているデザインであることが多く、多くのオフロードユーザーが社外、流用問わず跳ね上げフェンダーにしたことであろう。そんな中、スパルタンなオフ車で有名なスズキはDR-Zでもそのイズムを継承し、跳ね上げリアフェンダーを採用。我々を興奮させてくれた。交換の必要は無いと考える方も多いと思いますが、いざ装着。
ポン!...とはこちらもならず。
まずは説明書に従い不要な部分をカット。製品にカットラインがあるのでそれに従い左右の不要な部分をカッターなどでカットしていきます。それと共に内側に残るダボもカット。
次にシートレールに固定するための穴を裏側のガイドに沿って開けていきます。
いざ、装着。
...シートレール右側に干渉する部分が出てきました。
ですが、写真のようにカットすればOK!
そして、テールライトを装着。
この辺りはフェンダーレスキット等で対応する事でよりスマートになることでしょう。
レースユースを考えたクイックファスナー付きサイドカバー(左)
エアクリーナーにアクセスするための蓋部分がクイックファスナーで装着されています。最近ではあまり見かけなくなりましたが、EDレースやラリーではワーキングタイム内にエアクリ交換をする際の時間短縮の為の必須装備となります。当時の競技に対する本気具合が伺える仕様ですね!
こちらもポン!とはいきませんでした。
しかしながらリアフェンダーをクリアした猛者の貴方なら瞬殺で加工は終了。
後方側のサイドカバー裏側リブがバッテリーケースと干渉する為、その部分をカットしていきます。残念なことに、クイックファスナー単品では純正部品で購入ができない為、再利用または別途互換品を購入していただく必要があります。
ボルト穴はそのままでOK!
何気に目につくサイドカバー(右)
サイレンサー側のサイドカバーは知らず知らずのうちに目に入る部分です。ここの形状が意外と気になる方も多いかも。今回の車両はヨシムラトライコーンが装着されています。
ポン!とはならず...。
ポン付けできそうな部分だけに残念ですね。何が当たるかと言いますと...。
サイレンサーにがっつり?!
SM用国内仕様純正サイレンサーでも干渉すると思われます。
貴方の抜群なセンスの見せ所、干渉を避けるようにカッコよくカットしていきます。
見える部分ですので丁寧にヤスリがけ。
裏側に付属の耐熱シートを貼っていきます。そして新旧比較。
ボルト穴はそのままでOK!
最後に新の顔 ヘッドライトマスク
純正ヘッドライトマスクも十分カッコイイですが、付属のヘッドライト『HALO』は小ぶりなヘッドライトでレーシーな雰囲気を醸し出してくれます。バルブはH4の為、変換ハーネスが必要となります。
ヘッドライトはステーにボルトで留め、ステーはゴムバンドでフロントフォークに固定します。ステーは2種類同梱され、メーターなどがあるトレール車ではロングステー、競技車ではショートステーを使用するのが良いかもしれません。今回はロングステーを使用します。ステー長穴にゴムバンドの突起を差し込み、90度回転させればドッキング完了です。
フロントフォークに仮止めしてみます。ゴムバンドはヘッドライトの脱落防止の為、かなり引っ張ってフックに引っ掛ける構造です。フックも2か所ありフォーク径の細い車種にも対応。
ヘッドライトとステーを付属のボルトナットで4か所固定。固定穴が長穴になっている為、調整可能範囲も広く、取り付けも比較的容易となっています。メーターに干渉することもありませんので、ヘッドライトはポン付けといっても過言は無いでしょう。
そして最後の難関、配線加工。
純正バルブはPH8規格ですので、これをH4バルブが取り付けられるように変換ハーネスを作成していきます。必要な物はこちら。
カプラーはWebikeにて購入可能です!
・H4バルブカプラー:エーモンNo.30063
・3極カプラー:エーモンNo.30042 → 純正同形状カプラー
車体側メインハーネス用PH8メスカプラー、ヘッドライト側用H4メスカプラーを使用します。配線図が付属していますのでそれを見て確認。接続先は写真を参考にしてください!
ヘッドライトに装着。今回、スモールランプは使用しませんでした。製作した変換ハーネスでヘッドライトとメインハーネスを接続。
完成!
加工箇所のほとんどが組付け後には目立ちませんので、満足感は大。ただ質感は純正に劣るので、デカール等の装飾をした方がさらに満足のいく仕上がりになると思います。素材自体が柔らかく傷がつきやすい為、加工時は注意が必要です!さらにCARRY Design さんにデカール制作を依頼すれば、貴方だけの唯一無二のDR-Zの完成です!
CARRY Designコラボページ→【CARRY Design x POLISPORT x Webike】オフロード外装キットを買ったら、オリジナルグラフィックデカール を作ろう!
私はカスタム素人なので時間かかってしまいましたが、DR-Zに乗る熟練者の皆様でしたら小加工の範囲内かと思います!正直かなり時間はかかりましたが、できてしまえばニンマリです(笑)
まとめ
①DR-Z400SMへの装着は適合外である為、外装の加工が必要
②外装の加工はハンドツールでできる範囲内である。
③付属部品及び純正ボルトで装着OK
④リーズナブルな価格で満足度高し!
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「装着せず」(〇→装着できず)とか「過言はない」(〇→過言ではない)とか、この記事書いた記者は基本的な日本語の使い方も知らない。
Webike Plusにはこの手のポンコツ記者や編集者しかいないのかね?