
2025年3月21日~23日に行われた大阪モーターサイクルショー。マフラーメーカーのヨシムラブースではカスタムが施された「Z1」が展示されており、ヨシムラの“新型”ストレートチタンサイクロンが装着されていた!
満を持して登場したZ1用フルエキゾーストストレートチタンサイクロン!
ヨシムラと言えば、2024年の東京モーターサイクルショーにて、Z1用の手曲ストレートチタンサイクロンが参考出品されていた。当時はまだ開発段階であり、価格も発売時期ももちろん未定だったことは記憶に新しい。
今回参考出品されていたのは“機械曲”のストレートチタンサイクロンで、手曲ストレートサイクロンは同時開発中だという。両製品の特徴としては4IN1に見える外観ながら、その中身は4IN2IN1の180°集合設計ということ。実は2重管構造となっており、性能はトルク重視の出力特性を得ているのである。
機械曲に関しては分割式構造によりメンテナンス効率が向上している点や、マフラーレイアウトを再設定して深いバンク角を確保している点もポイント。さらにパイプはコニカルヘッダー構造を採用し、排気効率を向上させつつもパワー&トルク向上を図った。
対して“手曲”に関してはパイプの太さは均一としつつ、内部を2重構造とすることでテーパー状に成型されるという。外観はまだ明かされていないが、手曲特有の滑らかな曲線を描くのではないだろうか。
価格に関しては機械曲が36万8000、手曲に関しては54万8000円と予想。ちなみに手曲は年間20本の生産を予定しているそうだ。手曲のアンベールが今から楽しみである。
パワーフィルター併用可能なカーボンサイドカバー、フォークブラケットキットなども装備!
展示された「Z1」にはほかにもNEWパーツが取り付けられていた。まずは「カーボンサイドカバー PF用」で、Z1/Z2のオリジナルデザインを崩さず、無加工でTMR+パワーフィルターが併用可能な製品だ。
このカーボンは「インフュージョン成型」という方法で製造されており、業界ではVaRTM工法とも呼ばれている。ウェットカーボンなどに使用される「生機」を使用しつつも(ドライカーボンはプリプレグ)、ドライカーボンに匹敵する強度を備えるのだ。
その秘密は“大気圧”で、生産型に入ったカーボンなどを“真空状態”にし、大気圧によって生産型へ押し当てられることによって軽量・高強度のカーボンパーツが作られるのである。ざっくりと強度でいえばウェットカーボンとドライカーボンの中間といったところか。価格は税込みで左右各1万9800円となる見込み。
「Z1/Z2 フォークブラケット kit」は19インチホイールのコーナリングをより楽しく、マシンを操る楽しさを実現した製品。実走行によるトレール量の最適化を図り、フロント19インチで自然なハンドリングを実現しヨシムラレーサーからのフィードバックによる剛性バランスの最適化を行った。
さらにアルミ総削り出しによる高精度な加工により軽量化も達成し、ハンドルポストをフローティング化することによりハンドルへ伝わる振動を低減。快適なツーリングが楽しめるという。価格は税込27万8000円の予定だ。
そのほか「Z1 削り出しサイドスタンドストッパー」は、サイドスタンドとフレームの干渉を防ぐステッパー。スタンド受け部はSUS削り出しとなっている。価格は2万6180円の予定。
愛車の「Z1」を改めて“NEWヨシムラ仕様”に換装し、新鮮な気持ちを楽しめそうだ。
【大阪MCショー速報】4-1風4-2-1内部構造を実現! Z1用フルチタンサイクロンマフラーがいよいよ登場【モーターサイクルショー2025】 ギャラリーへ (11枚)この記事にいいねする