【PR】マジカルレーシング 文:栗田晃

バイク用カーボンミラーブランドとして日本はもとより世界的にもその名が知られているマジカルレーシング。コストよりクオリティにこだわ20年以上に渡ってっ製品開発を行ってきた理由とは? またレーサーレプリカミラー、NK-1ミラーに続いてカーボンバーエンドミラーを製品化した動機とは?

ミラーは軽い方が良い? 重い方がいい? に決着をつけるためのカーボン化

緩やかなクランク形状に曲げられたアルミビレットステムの形状が優美なカーボンバーエンドミラー。ヘッドの素材は平織りカーボン製、綾織りカーボン製の2種類から選択できる。

カーボンミラー製造当初からミラーの品質にこだわってきたマジカルレーシング。夜間走行や雨天時にも後方視界がクリアなブルーミラーを採用している。

「ミラー開発は面白い。面白いから続けられるんです」と語るマジカルレーシング代表取締役の蛭田貢社長。

丸型形状のタイプ6ヘッドの直径は108mm。ミラーを内蔵しながら中空モノコック構造とすることで軽量さを実現。

「バーエンドミラーをリリースすることで、マジカルレーシングの認知度をさらに向上させたいです」と言う大西雄一郎取締役。

スポーツモデルやレーサーレプリカ向けの外装パーツ製造を行うマジカルレーシングが創業したのは昭和53年。FRPやカーボンファイバーでモノ作りを行う代表の蛭田貢さんが、バックミラー製造を手掛けることになったのは、知人のバイク乗りのひと言がきっかけだった。
「カタナかニンジャか忘れましたが、高速を走るとバックミラーがブレてまともに後ろが見えないと言うんです。私はFRP屋ですから“それなら軽いミラーを付ければいい”と答えました。でもその頃、ハンドルバーエンドやミラーの筐体にウエイトを入れるのがトレンドになっていて適度な重さが必要なんじゃないか、とも言われました。だからその真偽を確かめたいがためにミラー作りを始めたんです」(蛭田社長・以下同)
試しに作ったカーボンミラーは純正ミラーよりはるかに軽量で、ハンドルから手を離してアイドリングしている間は僅かに震えるものの、走り始めるとピタッと安定してまったくブレることのない後方視界を生み出した。そして最初は遊び半分だったものの、軽さのメリットを確信したことで、カーボンミラーはマジカルレーシングの大きな柱へと成長。
とはいえ最初から順調だったわけではない。本業はあくまでカウル製造であり、バックミラーに欠かせない鏡の素材やマウントやステー部分の金属加工に関してはすべて手探り状態からのスタートとなり、その結果完成した製品は当時の常識からは大きく外れた高価な物となった。
「探せば数百円で買えるミラーがある中で、数万円なんていうミラーをまともに取り合ってくれる問屋さんはまずなかったですね。我々自身も、営業先で半笑いでしたから」
しかしカーボンパーツ製作で磨いた造形技術と世界的にも有数のミラーメーカーとの協業により高い評価を獲得。
現在、マジカルレーシング製カーボンミラーにはフルカウルモデル用カウルマウントタイプのレーサーレプリカミラーと、ネイキッドモデルを中心としたハンドルマウントタイプのNk-1ミラーの2タイプがあり、どちらもミラー本体、ステム、マウント部分を自由に組み合わせできるオーダーメイドシステムにより販売されている。
またすべての構成部品は単品で購入できるため、お色直しや補修を行いながら10年以上に渡って使用しているユーザーも少なくないという。
マジカルレーシング製カーボンミラーのブランド力が浸透するにつれて、同社製品を模倣したコピー品が流通するようになっても「コピー品はいかに手を抜いて似たカタチにするかが重要なので、我々が見れば違いは一目瞭然です。最初は鼻で笑っていた販売店さんも“中途半端なコピー品なら本物のマジカル製を買った方が絶対良いから”とお客さんを説得してくれていると聴くとありがたい限りです」

ユーザーのリクエストに応えて登場したカスタムテイスト溢れるバーエンドタイプ

ハンドルバーエンドにバックミラーをセットすることで、車体のフォルムが低くスタイリッシュに変貌する。

ヘッドがグリップより上にマウントされた例。ステムの角度によってヘッドの高さは任意に調整できる。

この画像ではステム上部がグリップ内側にあるため車幅がスリムになる。ステムに表裏はないので、180度返せばヘッドをバーエンドより外側に置くこともできる。

ステムを前に傾ければヘッド位置をグリップより下げることもできる。ライダーは腕の下にあるミラーから後方確認することになる。

遠目に見ればミラーの存在を感じさせないのがこのマウント方法の特徴だ。ステムとヘッドをつなぐボールステムはスムーズに作動し必要に応じてしっかり固定できる。

2025年3月から販売が開始された新製品のカーボンバーエンドミラーは、定評のカーボン製中空モノコックヘッドとアルミビレットステムの組み合わせで、純正ハンドルのバーエンド構造に対応する3タイプのバリエーションが用意されている。
「バーエンドミラーを求めるユーザーさんからの声を聴く頻度が高くなってきたのと、カスタムパーツとして流行していると感じたのと、ハンドル周りをスッキリ見せるのに最適だというのが、開発の動機です」と語るのは取締役の大西雄一郎さん。
ただ、ハンドル端に取り付けるといっても車種によってステーのオフセット量は異なるしライダーによって好みも異なる。
そこでマジカルレーシングではアルミビレットステムを緩やかなクランク形状として、ミラー根元のステーの組み付け方向によってオフセット量を選択できる方式を採用。同様にステムとモノコックヘッドの組み付け位置を変えることでミラーがグリップの上でも下でも使えるようになっているのも特徴である。
汎用パーツとはいえ3タイプのハンドルエンド形状にフィットさせるためステム部分の部品点数は増え、さらに製造工程にも熟練の作業者による手作業が多くなる分だけ価格も上昇し、仕様によって異なるものの左右セット価格は税込6万円台なかばから7万円に達している。
バックミラー2個で税込7万円という価格設定は、それだけを聴くと驚くと共に若干引いてしまうほど。
しかし蛭田社長は「妥協せず製品開発を行った結果の価格ですから、まったく迷いはありません。“こんなに高いミラーになりました!”と胸を張ってアピールしていきたいです」と意に介さない。
もとより大量生産、大量販売とは真逆の製品だから価値を分かる人が買ってくれればいいという潔さ。しかしそれが見栄ややせ我慢でないことは、30年近くに渡ってカーボンミラーがコンスタントに売れ続けているという実績が雄弁に物語っている。

ネイキッドモデルやストリートファイターなど、バイク本来の機能に加えてスタイリングや造形美を求める車種のオーナーにとって「最後のツメ」としてこだわりたいパーツである。

カーボンバーエンドミラーTYPE A(汎用タイプ)

ハンドルエンド内径13.5~19mmに対応するTYPE Aはスズキ車の多くに適合する。
タイプ3ヘッドはシンプルで後側方視界が広い長方形デザイン。丸形のタイプ6、オーバル形状のタイプ7ヘッドにも対応する。

タイプ3ヘッド/平織りカーボン製/ステムカラーブラックタイプの税込価格は69,300円。

タイプ3ヘッド/平織りカーボン製/ステムカラーシルバータイプの税込価格は69,300円。

マジカルレーシング製カーボンミラーユーザーがバーエンドミラーに変更する際に使えるTYPE Aステム単体も販売。ブラック、シルバーとも税込33,000円。

カーボンバーエンドミラーTYPE B(M8タイプ)

ハンドルエンドにM8のネジ穴が切ってある車種向けのTYPE Bはカワサキ車の多くに適合する。
タイプ6ヘッドはクラシカルでスポーティな丸形デザイン。長方形のタイプ3、オーバル形状のタイプ7ヘッドにも対応する。

タイプ6ヘッド/平織りカーボン製/ステムカラーブラックタイプの税込価格は64,900円。

タイプ6ヘッド/綾織りカーボン製/ステムカラーシルバータイプの税込価格は67,100円。

TYPE Bのステム単体はブラック、シルバーとも税込29,700円。

カーボンバーエンドミラーTYPE C(M16タイプ)

ハンドルエンドにM16のネジ穴が切ってある車種向けのTYPE Cはヤマハ車の多くに適合する。
タイプ7ヘッドはオーバルでエッジの効いたスタイル。長方形のタイプ3、丸形のタイプ6ヘッドにも対応する。

タイプ7ヘッド/綾織りカーボン製/ステムカラーブラックタイプの税込価格は70,400円。

タイプ7ヘッド/平織りカーボン製/ステムカラーシルバータイプの税込価格は68,200円。

TYPE Cのステム単体はブラック、シルバーとも税込31,900円。

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