
ヤマモトレーシングより、アルミ材を削り出して製作されたレーシングスタンドが登場した。通常バイク用リアスタンドといえば複数のパイプを溶接で繋げたものが一般的で、比較的強度があり、軽量かつ安価に購入出来るものが一般的であった。本商品はあえて手間と時間がかかるアルミ削り出しパーツを組み合わせることで他のスタンドには無い特別感のある仕上がりとなっている。ヤマモトレーシングよりサンプルをお借りし、実際に組み立てと使用感を確かめてみた。
スタンドの組み立て
複数のパーツで構成されているため、一部ユーザー自身での組み立てが必要となる。組み立てといっても複雑なことはなくスタンドの形になるようにボルトナットで固定していくだけなので前情報が無くても10~15分ほどで完成となった。美しいアルマイト処理がされているので傷をつけないように慎重に作業したい。
早速使ってみた!
1.BMW S1000RR
組み立てたら使うっきゃない!早速ビッグバイクで使ってみた。車種はBMWのS1000RR(2016年モデル)。スタンドフックローラーにVフックの一般的な組み合わせ。が、ここで問題発生。ヤマモトレーシング製のスタンドフックローラーは使いやすく強度を保つためにテーパー状になっているのだが、そのテーパーで広くなったぶんスイングアームの段差とわずかに干渉してしまった。
ヤマモトレーシングの優しさがあだになってしまったため、急遽モリワキエンジニアリング製スタンドフックローラーに交換。(ヤマモトレーシングさんすみません!)そして早速スタンドであげてみた。
上がったものの、リアタイヤが少し接地してしまった。これはスタンドフックローラーの位置がスイングアームの中にあるS1000RR特有の問題ではある。だが、安心して欲しい。ヤマモトレーシングで対策用の高さをアップしたVフックを開発いただけることとなった!(テストしてみて良かった。)
あらためてVフックの構成で測定してみたところ以下のような寸法であった。
・Vフック間の距離:約360mm
今回のサンプルでお貸出しいただいた仕様はビッグバイク用となっているが、今後複数の車種に使えるように構成パーツを展開していく予定とのこと。
2.YAMAHA YZF-R1(2015年モデル)
サイズ感が分かったことで改めて使えそうな車両を探してみると、過去に「Webike TEAM NORICK YAMAHA」が使用していたヤマハのYZF-R1が候補に。こちらも早速試してみる。
今度はヤマモトレーシング製スタンドフックローラーとVフックの組み合わせでジャストフィットとなった。スタンドは比較的小さいサイズのため、スムーズにスタンドアップが出来るか多少の不安があったが小径ローラーに圧入されたベアリングは思いのほか小さい力でとてもスムーズだった。
使ってみるまでは、ネイキッドやクラシック系のバイクにこそ似合うスタンドだと思っていたが、フルカウルスポーツバイクにもとてもあっている。
ヤマモトレーシングで適合が確認出来ている車両
【Vフックタイプ】
・Z900RS
・ZX-4R
・XSR900 GP
・YZF-R1(2015年以降)
・ジクサー250
【コーンフックタイプ】
・CB1300SF(スイングアームへの穴あけ+専用アタッチメント)
価格
レーシングスタンドとしてはかなり高額な商品となる。アルミジュラルミン材の削りとアルマイトに各種アタッチメント、専用ローラー等これでもかというほどヤマモトレーシングのこだわりが詰まったスタンドで、実物を見たところでは納得の価格感であると感じた。
外で日常的に使うというよりは、ガレージハウスやインナーガレージ等の屋内で愛車を大切にされているオーナーの方へ、眺めて飾る専用のスタンドはいかがだろうか。
■SPEC-Aリアスタンド Vフックタイプ:希望小売価格: 100,000円 (税込110,000円)
■SPEC-Aリアスタンド コーンフックタイプ:希望小売価格: 100,000円 (税込110,000円)
情報提供元 [ ヤマモトレーシング ]
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