【PR】Brembo Japan 文:栗田晃

世界最高峰のレースシーンで輝かしい戦績を積み重ねてきたブレンボは、60年以上に渡る歴史の中で確固たるブレーキ哲学を持ち、ストリートからレーシングに至るあらゆるカテゴリーに最適なキャリパー、ローター、ブレーキパッドを供給し続けている。近年では純正ブレーキキャリパーで使用できるブレーキパッドのラインナップも充実し、SERIEORO(セリエオロ)は誰もが手軽にアプローチできる「最初のブレンボ」として注目を集めている。

ブレーキで重要なのは「思い通りになる」コントロール性

ブレーキキャリパーやマスターシリンダーはもちろん、ブレンボはブレーキディスクやブレーキパッドなどブレーキシステム全般のパーツを開発している。

ブレンボ・ジャパンの二木京太さん。「必要な時に必要なだけ思い通りのブレーキングができれば、バイクに乗ること自体が楽しくなるはずです」と語る。

バイクの種類やライダーの技量にかかわらず、バイクのブレーキは利かないより利く方が良いのは常識だ。高速コースでは最高速度が350km/hに達するMotoGPマシンを止めるには、絶対的な制動力が不可欠だ。
その一方でブレーキレバーを握った途端、常に100%の制動力が発生するのが優れたブレーキというわけでもない。
1961年の創業以来、バイクや自動車のブレーキシステムで世界市場をリードするブレンボが重要視しているのは「ライダーの思い通りにコントロールできる」ブレーキである。ライダーがブレーキレバーやブレーキペダルを操作する際に、入力する力加減に応じて速度が制御できれば、街乗りでもツーリングでもサーキットでもバイクをコントロールすることが楽しくなり、その結果バイクに乗ることが楽しくなる。
総合的にブレーキ性能が高まることで、単に止まると言うだけでなく快適で安全なライディングが実現するというのがブレンボの根底にある考え方である。
絶対的なストッピングパワーの違いはあれど、ストリート向けの250ccモデルでもMotoGPマシンでも「思い通りコントロールできること」というテーマは共通しているのだ。

3段階に分類されているブレンボの製品ラインナップ

アップグレードシリーズはストリートはもちろん、サーキット走行でも最高のパフォーマンスを発揮する。

一般的な丸型ピンではなく、ブレーキディスクからインナーベルに延びた特殊なT型のギロチンサーフェイスにによってマウントされているT-DRIVEディスクとCNC削り出し2ピースボディのGP4-RBキャリパーを組み合わせたフロント周り。

鍛造ボディのRCS CORSA CORTAは特許を取得したセレクターによってブレーキレスポンスを3通りに変更できる。またプッシュロッドとブレーキレバーの接点と支点の距離を変更できるレシオクリックシステムも内蔵、これらを調整することでよりライダーの感覚に合ったブレーキングが可能になる。

リヤブレーキキャリパーはCNC削り出し2ピースボディのGP2-CRを装着。

GP4-RBキャリパーは世界選手権で使用されているのと同じニッケルコーティングとレッドロゴを採用したアップグレードシリーズの最高峰モデルで、左右セットの参考価格は税込44万円。ブレンボ製マスターシリンダーのアイコンであるRCS CORSA CORTAの進化版であるRRのボディはアルミビレット材の削り出しで従来モデルより軽量化された。ブレーキマスターの参考価格は税込12万1000円、クラッチマスターの参考価格は税込10万7800円。

アップグレードシリーズのオフロード車向けパーツ。キャリパーは右からMX-2GP(税込参考価格7万4800円)、MX-2GPR(税込参考価格14万800円)、リヤ用のMX-1GP(税込参考価格14万800円)。キャリパーサポートは装着する車種によって専用形状となる。

T-DRIVEディスク(右)はφ310/φ320サイズ2枚セットの税込参考価格が11万4400円、φ330サイズ2枚セットの税込参考価格が13万2000円となる。Super Sportディスク(左)はソリッドメタルから削り出されたインナーベルとステンレスアウターローターの組み合わせ。多彩な車種に適合し。さまざまな外径が設定されている。

10カ所のフランジを10個のピンでフローティングマウントするSuper Sportディスクに対してT-DRIVEディスクのフランジは8カ所のため、その分軽量化に貢献する。

レース用マシンでも市販モデルでも、ブレーキキャリパーやマスターシリンダーに「brembo」のロゴマークを見つけた時に多くのライダーがイメージするのは「高性能」であろう。先述の通りバイクではMotoGPマシンの多くがブレンボを装着し、自動車のF1でも圧倒的なシェアを獲得。
またアフターマーケット用のブレーキパーツとしても、ブレンボはブレーキカスタムの大看板として多くのユーザーに愛用されている。
そんなブレンボの製品ラインナップは3つのシリーズで構成されている。

1.レーシング

レーシングシリーズは文字通り、サーキット使用を目的としたレース専用モデルである。
レース専用たる所以として、レーシングキャリパーにはダストシールがない。ストリート向けのキャリパーには、キャリパーボディとキャリパーピストンの隙間に外部からの異物が混入しないようにダストシールが組み込まれているが、シールが2本あることでフリクションロスの原因になる。シールを1本とすることでフリクションロスは減少するものの、外部からの汚れが侵入しやすくなるためメンテナンスの頻度を上げなくてはならない。
レース用マシンは街乗りモデルに比べて頻繁にメンテナンスを行うため、こうした仕様を選択できる。
裏を返せば、雨天走行やロングツーリングにも使用するストリート用バイクにはレーシングシリーズは適しているとは言えないわけだ。

2.アップグレード

公道用のカスタムやチューニング、サーキットのスポーツ走行やサンデーレースなど幅広い用途を受け持つのがアップグレード製品である。モノブロックタイプの4ポットキャリパーやラジアルマウント仕様のマスターシリンダーなどは、レース活動における研究や技術とOEM分野で培ったノウハウが高度にバランスした製品としてユーザーに愛用されている。

3.セリエオロ

レーシングやアップグレードシリーズと異なり、国産4メーカーをはじめ海外メーカーの純正ブレーキキャリパーに装着できるブレーキパッドと、純正ローターと互換性のあるディスクローターを揃えたリプレイス品。
ブレーキキャリパーを交換することなく、パッド交換だけでブレンボを体感できるのが最大の特徴で、ファーストコンタクトに最適。
ブレーキローターも純正互換品ながら、素材はアップグレードシリーズで使用されているハイグレード品とすることで、ブレンボテイストをリーズナブルに経験できるのが大きなメリット。

「パッドだけでホントに変わるの!?」という疑問に応えてくれるセリエオロシリーズのブレーキパッド

パッド交換だけでブレンボテイストを体感できるのがセリエオロシリーズの大きな魅力。ブレンボ製以外のブレーキキャリパーにも対応し、旧車や絶版車用パッドもラインナップしている。

サーキット専用コンパウンドを採用したカーボンセラミックのRC(左)。バックプレートが白色のLAはシンタードタイプで多彩な走行シーンに対応しつつロングライフを実現し、バックプレートが赤色のSA(フロント用)/SP(リヤ用)はストリートや走行会で活躍する。

性能チャート上の制動力ではRCが最高だが、車種やライダーの乗り方や好みによって相性があるので、必ずしもRC一択とはならないのがブレーキパッドの妙味。「使い比べて好みに合ったパッドを選んでいただくと良いと思います」(二木さん)。

スクーターでブレンボ!? と思うかもしれないが、「お客様からは明らかにブレーキの利きが良くなったという声をいただきます」(二木さん)とのこと。

走行シーンによって選び分けができるオフロード車用ブレーキパッド。純正キャリパーのまま利き具合をセッティングできると考えると、パッドの役割は重要だ。

輸入車用や国産車用の一部には純正パーツよりお買い得な場合もあるという、補修用パーツとしても魅力的なセリエオロのブレーキディスク。リーズナブルでもアウターローター素材はアップグレードシリーズと同じなので品質は確か。

3シリーズで構成されているブレンボのラインナップの中で、コスト面でも精神的なハードル面でももっとも手軽にアプローチできるのがセリエオロシリーズだ。
日本市場では3年ほど前から注力し始めているブレーキパッドの注目ポイントは、車両メーカーが純正で装着しているブレンボキャリパーだけでなく、他社製キャリパーに適合するパッドも数多くラインナップしている点だ。
アップグレードシリーズでキャリパーやマスターシリンダー、ブレーキローターまでラインナップする中で、ブレーキパッドだけの交換でどれほどの効果があるのか疑問に感じるライダーもいるだろうが、株式会社ブレンボ・ジャパンの二木京太さんは「ブレーキパッド交換だけでもブレンボの効果は体感できます」と断言する。
純正キャリパー対応のリプレイスパッドにブレンボがどれほど本気なのかは、ブレーキパッドの要であるライニングのコンパウンドのラインナップからも見て取れる。
公道からレースエントリーまでカバーしたRacingコンパウンドを採用したRC(カーボンセラミック)、ストリートで人気を誇る万能な性能のRoadコンパウンドのSA/SP(シンタード)。同じRoadコンパウンドでもロングライフを実現したLA(シンタード)やブレーキ温度や路面状況に左右されづらいCC(カーボンセラミック)もある。
またオフロードモデル向けのOff-Roadコンパウンドでもモトクロスやモタード向けのSX(シンタード)、エンデューロや林道に適したSD(シンタード)、ドライ/ウェットを問わず柔軟性に優れた性能を発揮するTT(カーボンセラミック)の3タイプを用意。
さらにブレーキへの依存度が高いスクーター向けのScooterコンパウンドにもビッグスクーター向けのXS(シンタード)と、リーズナブルなCC(カーボンセラミック)がある。
これほどまでに細かな設定ができるのはブレンボにそれだけのノウハウがあり、細かく設定することで純正キャリパー、純正ローターでも「思い通り」のブレーキングが可能になることを知っているからだ。

ブレーキパッドだけでこれだけ豊富なラインナップがある上に、さらにセリエオロシリーズには純正パーツと交換できるセミフローティングタイプのフロントディスクローターとリヤ用のリジッドローターをラインナップしている。
アップグレードシリーズのフルフローティングディスクとセリエオロシリーズのセミフローティングディスクを比較すると、ブレーキディスク温度が上昇するサーキット走行時にはフルフローティングに分があるのは事実である。
だがセリエオロシリーズも使用しているディスク素材自体はアップグレードシリーズと同じ物なので(ディスクの厚みは異なる)、熱に対する安定性や歪みの無さは純正ローターを大幅に上回る。

セリエオロシリーズを体感すればきっとブレンボ沼にハマるはず

かつてのようなカスタムブームが沈静化した現在、いくら世界的な定評があるといってもアップグレードシリーズのキャリパーやローター、マスターシリンダーを易々と交換できるバイクユーザーはそれなりに限定されるだろう。
それに対してブレーキパッドは走行距離に応じて必ず交換しなくてはならない消耗品だ。純正、社外品を含めてブレーキパッドは星の数ほどあるが、ブレンボに興味のあるライダーにとって、セリエオロシリーズはブレンボを知る「最初の一歩」に最適な製品といえる。
ブレーキパッド交換によってブレンボが標榜する「コントロール性」を体感、理解できれば、次はブレーキローターを交換して、その次はマスターシリンダーに……と、次々とブレンボの沼にハマり、カスタムの楽しさやバイクの楽しさを追求できるようになるはずだ。

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    ぶっちゃけABSユニットが阻害してるから、ブレーキシステムを交換してもそんなにフィーリングは変わらんよ。
    パッドだけどはカーボン系にすると劇的に変わるけどね。

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