【PR】NAKARAI 文:栗田晃

塗装やアルマイトとは見栄えが全く異なるクロームメッキは、絶版車や旧車ならではの金属光沢の演出に重要な表面処理である。経年変化や日常のメンテナンス不足を原因とする表面の曇りやくすみ、メッキの奥から湧き出てくる点サビはクロームメッキの大敵で、一度ダメージを負ったメッキ表面は元には戻らないため精神的な痛手も大きい。そんなデリケートなクロームメッキの保護や手入れに最適なのが、メッキのプロであるNAKARAIが開発したケミカル、KINGシリーズである。

クロームメッキの表面は実は穴だらけ!? メッキが錆びる原因を解説

金属ならではの光沢と鏡のように周囲の風景を映し込むクロームメッキは、前後フェンダーやマフラー、ヘッドライトケースやドライブチェーンカバーなど、絶版車や旧車の外装パーツに欠かせない表面処理の一種である。
大気中に何の処理もしていない鉄素材を置いておけば、酸素と水分でやがてサビが発生する。塗装やメッキといった表面処理はサビを防ぐのが第一の目的で、クロームメッキはそこに高い装飾性を付加した処理ということができる。
一見して分かるようにクロームメッキの表面は金属そのもので、塗装とは質感が全く異なる。鉄素材にクロームメッキを施す際は、下地にニッケルメッキを下地として薄いクロム層を付着させる(場合によってはニッケルメッキの下地に銅メッキを使うこともある)。
完成したクロームメッキ被膜から下地が透けて見えるようなことはない。

しかし現実には、被膜表面を顕微鏡レベルで拡大すると無数のピンホールやクラックが存在している。
また金属のクロム層は樹脂である塗装より表面硬度が高いのは確かだが、一般的な装飾クロームメッキの被膜は0.02~0.5μmとごく薄いため、強く擦ると想像以上に簡単に傷が付いてしまうこともある。
目には見えないものの孔が存在すれば、空気や水分や湿気はそこからメッキ層の奥に入り込む。金属のクロム自体は耐食性が高い素材だが、ニッケルメッキやその下の鉄素材まで到達するとサビが発生してしまう。

クロームメッキの表面にポツポツと点サビが発生している様子を見たことがあれば、それはピンホールから浸入した水分と空気によるクロム層内部からの腐食痕である。厄介なのは、一度サビが発生したクロームメッキは元には戻らないということ。
塗装なら僅かな擦り傷をコンパウンドで修正できることもあるが、メッキのサビはクロム層の奥で進行しているので表面を擦っても点サビを消すことはできない。また先述の通り被膜がとても薄いため、不用意にコンパウンドで擦るとかえって細かな傷=スクラッチを作る原因となってしまう。

重厚感や見栄えの良さは他の表面処理の比ではないクロームメッキだが、長期間に渡って良好なコンディションを維持しようとすれば、適切なメンテナンスが欠かせないのだ。

クロム層の奥に水分を入れない。特殊シリコーン被膜でコーティングする「メッキング」

想像以上にデリケートなクロームメッキをメンテナンスするため、メッキのプロであるNAKARAIが開発したケミカルが「メッキング」「ミガキング」「サビトリキング」のKINGシリーズだ。
メッキ業者であるNAKARAIはクロームメッキをはじめとした各種メッキの特性を知り尽くしており、メッキの下地作りに不可欠な研磨作業にも精通している。もちろん、クロームメッキの表面に存在するピンホールや、それゆえの弱点も熟知している。
3種類のKINGの中で中心的な役割を果たすのが「メッキング」だ。専用のクロスでメッキ表面に塗り広げる特殊シリコーンは膜厚感や不自然なテカりはなく、表面硬度3H~4Hの強力な被膜を形成する。
ワックスなど一般的な表面保護剤は塗布面だけに付着するが、メッキングの特殊シリコーン成分はメッキの表面だけでなくメッキの穴やクラックから奥に浸透することで水分の通り道を埋めるのも大きな特長だ。ピンホールをコーティングするとともに水分の通り道まで塞いでしまえば、サビに対する強力な防護策となる。

またメッキングには膜厚感はないものの被膜を形成するため、クロームメッキ表面の小さな傷を目立たなくする効果があり、さらに光沢剤の作用により高級感のある輝きを得ることができる。
こうした効能のあるメッキングはクロームメッキが傷む前、すなわち新品時に施工することで最大限の効果を発揮する。製造から長い年月を経た絶版車や旧車のオーナーにとっては「今さら新品時に施工しろと言われても……」となるだろうが、メッキのコンディションが良ければ良いほどメッキングの能力が引き出されるのは間違いない。

デリケートなクロームメッキを傷めず汚れやくすみを取り除く「ミガキング」

普段の洗車でボディシャンプーを使って汚れ落としをしても、クロームメッキ表面に輪ジミが残ったりくすんで光沢が鈍くなってきた際に、磨きケミカルとして安心して使える「ミガキング」。
金属であるクロム被膜は塗装より硬いものの、一度傷が付いてしまうと削って均すことはできない。そのため通常の洗車で落ちないくすみを取る際にどの程度の粒度のコンパウンドを使えば良いのかが分かりづらい。
サンドペーパーと同様に市販の液状コンパウンドの研磨剤にも様々な粒度があり、細かすぎれば汚れが落ちず、荒ければ表面を傷つけてしまうのだ。

メッキのプロであるNAKARAIのミガキングは、クロームメッキの汚れ落としに特化することでメッキにダメージを与えず高い汚れ落とし効果のある超微粒子コンパウンドを開発。乾いた水分やホコリでメッキならではの透明感のある光沢が鈍ったパーツを磨くことで、メッキ表面を傷つけることなくクリア度が回復するのは快感だ。

ミガキングに付属する史上最鏡クロスもNAKARAIのこだわりで、取れた埃や汚れがメッキ表面を引きずられることで新たな傷を作らないよう、高級メガネ拭きの100倍というきわめてきめ細かい繊維を使用している。
超微粒子コンパウンドを含むミガキングを使用すると塗布面が白くなるが、史上最鏡クロスを使用すると拭き残しは皆無で、これによって繊維の細かさを理解できる。
ミガキングで汚れを落とした後はメッキングを塗布して保護被膜を作っておくことで、今後の洗車が楽になり、サビの発生も抑止できる。

点サビが発生してしまったメッキパーツは「サビトリキング」で優しくケア

クロームメッキのサビのメカニズムは先に説明したとおりで、クロム層の奥で発生してピンホールから出てきた点サビによって破壊されたクロム被膜は再メッキをしない限り元に戻ることはない。
サビが発生したクロームメッキパーツに対するベストな対応が再メッキだとして、ベターな選択としてNAKARAIが開発したのが「サビトリキング」である。消えない点サビを目立たなくするため、サビトリキングには研磨剤が含まれている。その粒度はミガキングより粗く、メッキ面を強く擦ると傷がつく場合もある。

ただサビトリキングは単に擦るだけのコンパウンドではなく、サビに反応して目立たなくする化学的な成分も含んでいる。メッキ表面のサビをなでるように擦ることでその成分が反応し、サビが溶けるように徐々に目立たなくなるのがサビトリキングならではの特長だ。
サビの程度は千差万別で、サビトリキングによって「元々のサビはどこにあった?」というほど目立たなくなることもあれば、クロム層の奥でサビが溶解することでメッキ自体が剥がれてしまう場合もあるので過大な期待を寄せすぎない方が良いのも確かだ。
しかし放っておけば確実に進行していくサビを除去できるという点では、サビトリキングが果たす役割は大きい。

またサビトリキングでサビを落とした後にメッキングを塗布することで、サビによる孔を塞いでそれ以上の進行を防止できるというメリットもある。

3種類のKINGを使い分けてデリケートなクロームメッキに対処しよう

表面処理の一種というだけでなく、高品質や高級感の演出効果も高いクロームメッキ。新車当時の存在感は圧倒的だが、くすみやサビなどの経年劣化によってボロが出始めるとタッチアップペイントや再塗装のように簡単に修復できないのが一転して難点となる。
だからこそクロームメッキの構造と弱点を理解して耐久性を過信せず、できれば新品パーツの時から劣化を防ぐための対策を行っておきたい。

メッキング、ミガキング、サビトリキングはどれもクロームメッキ専用ケミカルで、それぞれに明確な使い分けがあり、メッキのプロであるNAKARAIが長い時間を掛けて開発した製品なので、確かな効果と実績がある。
新車乗り出し時なら定期的にメッキングでコーティングするだけで耐食性が比較的に向上して光沢も持続し、使用過程のパーツなら状態に応じてミガキングとサビトリキングを使い分けよう。

繰り返しになるが、美しいクロームメッキは想像よりもデリケートだ。2年後、3年後に「あの時しっかり手入れしておけば……」と後悔しないためにも、できるだけ速やかにKINGシリーズを活用すると良いだろう。

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