
ウェビックでも取り扱いを開始した「カエディア」は、2019年に創業さたれたまだ若いバイクパーツメーカーだ。ワイヤレス充電機能付きのスマートフォンホルダーなど電気系のアクセサリーを多数リリースしており、低価格で高品質なその製品はバイク業界でも注目を集めている。今回はカエディアがリリースするスマートバッテリーチャージャー「KDR-B12」を自腹(笑)で購入したので忖度の無い評価をしてみようと思う。
格安スマートバッテリーチャージャーは本当に使えるのか?
「スマートバッテリーチャージャー」とは、100Vの電源が無くてもスマートフォンなどの充電に使用するモバイルバッテリーなどを使って充電することが可能なバッテリー充電器のことである。今回は先にも書いたように、筆者自身が定価でこのカエディアのスマートバッテリーチャージャー「KDR-B12」を購入した。
「KDR-B12」の本体。ハーネスが出ており、SAE規格のプラグとなっており、先端の形状を用途に合わせて変更できる。
なぜこのKDR-B12を購入したかというと、筆者はいわゆる集合住宅に住んでおり、バイクはバイクカバーをかけた状態で野外に保管している。専用のバイク置き場も無く、当然電源を取ることはできない。そのため、バイクのバッテリーが上がってしまうと、取り外して室内で充電していた。いちいちバッテリーの脱着を行なうのは面倒だし、電子装備の多い最近のバイクは正直あまり自分でバッテリーを外したくない。できればバッテリーを車載したまま充電を行ないたいと常々思っていた。
他のメーカーからも同様の製品が発売されているが、いちばんの決め手となったのはその価格である。他メーカーが1万円を超える価格を付ける中、このKDR-B12は税込で3987円(ウェビック販売価格)という驚くべき価格なのである。筆者は今までカエディアの製品を使ったことが無く、その価格を見た時に「本当に使えるのか?」と思ってしまった。と、いうのも、今までア⚫︎ゾンなどで格安で売られている製品を購入して、期待通りの性能を得られなかったことが何度もあったからだ。
一応購入前にカエディアのホームページなどを確認して、日本の企業であり、保証体制なども充実していることを確認した上で購入ボタンを押した。
コンパクトで使いやすい集合住宅住みのライダーの味方
「KDR-B12」が届いて、まず最初に驚いたのはそのパッケージの小ささと軽さである。今まで使ってきた充電器のパッケージの半分以下の大きさで、重さは本当に中身が入っているか不安になる程軽かった。
箱を開けるとビニール袋が2つと、ステッカー、保証登録用のカードが入っていた。ビニール袋にはワニ口タイプのハーネス、車体に取り付けるタイプのハーネス、そして本体が入っていた。本体は驚くほど小さく、本体の重量を測ってみるとわずか58グラムしかない。また、各ハーネスとの接続はSAEタイプとなっている。
本体と一般的なサイズのボールペンを並べてみた。これが「充電器」であることを考えると、そのコンパクトなサイズに驚かされる。
まず、どの程度のモバイルバッテリーが必要なのかを、パッケージ裏にあるスペック表を確認してみる。出力電流/13.0Vで、5V2.4Aだと0.6A、9V2Aだと1A、12V1.5Aだと1.25A、15V2.5Aだと2A、20V1.5Aだと2Aという表記がされていた。つまり、ごく一般的なモバイルバッテリーでも充電が可能ということらしい。とりあえず手元にあったiPhoneの純正USBソケット(5V1A)に古いバッテリー繋いでみると、一応充電モードが作動することが確認できた。
手元にあった古いバッテリーと、iPhoneに付属していたUSBソケットでテストしてみた。出力は5V1Aだが、充電モードが作動した。
翌日、冬季(約4ヶ月)まったく動かしていなかったフォルツァのカバーを外し、エンジンをかけてみるとセルの回りが悪くかからない。明らかにバッテリーが弱っているので、これ幸いと「KDR-B12」を接続し、充電を開始する。使用したモバイルバッテリーは出力5V3A、9V2A、12V1.5Aという表記で、容量は10000mA=10Ahだ。
我が家は基本的にはカバーをかけた状態で野外駐車。電源などは側に無いので、バッテリーが上がってしまった場合は外して室内で充電していた。
充電器本体にワニ口タイプのハーネスを接続し、フォルツァのバッテリー端子にワニ口クリップをかませ、モバイルバッテリーを接続するとグリーンのランプが点滅し始めて充電が始まった。1分ほどでモバイルバッテリーの残量表示が1%減って99%になったので、確実に充電されているようだ。
ワニ口クリップをバッテリーの端子に噛ませた状態。少し大きいので、バッテリー周りが狭い車種の場合は小さいタイプのクリップの付いたハーネスを用意するといいだろう。
モバイルバッテリーを接続すると、グリーンのランプが点滅して充電が開始された。バッテリーの充電状態が%で表示されるタイプになっている。
チャージャー本体が小さく、電源もモバイルバッテリーなので、フォルツァの場合シート下のトランクに収めることが可能だ。
1分ほど様子を見ていると、バッテリーの残量表示が1%減って99%に。単純計算すると100mAh分充電されたことになる。
本体もモバイルバッテリーも小さいため、シート下に収まるのが嬉しい。シートをロックして、しばらく放置してみることにした。1時間後に確認すると充電は継続中で、モバイルバッテリーの容量は48%まで減っていた。約半分になっていたということは、バッテリーには5Ahほどが充電されたことになる。
1時間ほど経過してモバイルバッテリーの残量を確認すると、48%まで減っていた。
1時間でモバイルバッテリーの容量の半分が無くなったことを考えると、2時間でほぼ空になるはずである。約2時間後に確認に行くとモバイルバッテリーの残量は16%で、充電は継続中であった。さらに15分ほど経ってから確認しに行くと、モバイルバッテリーの残量が0%となり充電機能が停止している。手持ちの別のモバイルバッテリーに交換すると、再度充電が開始された。もう1時間ほど充電してから、一旦エンジンをかけてみることにした。すると、明らかにセルの回りが良くなり、無事にエンジンを始動することができた。ちなみに、車体に取り付けるタイプのハーネスを使用すれば、モバイルバッテリーを繋ぎっぱなしにしておくことで電圧が低下するとメンテナンス充電をしてくれるという機能も持っている。
もう1時間ほど経過してから確認すると、残量は16%に。確実にバイクのバッテリーが充電されているようだ。
「KDR-B12」を使ってみた正直な感想だが、「これ3987円でいいんですか! カエディアさんなんかすいません・・・」と言いたくなってしまう満足度であった。とにかくコンパクトなので、小物入れなどがあるバイクであれば、配線を工夫すれば外から見えない状態で充電を続けることが可能なはずだ。フォルツァの場合はシート下のトランクスペースに置けるので、充電中にいたずらされることを心配する必要は全く無い。
充電が完了すると、グリーンのランプが点灯したままになる。このまま取り付けたままにしておくと、電圧が低下するとメンテナンス充電をしてくれるという機能がある。
使用するモバイルバッテリーも充電時間などに差が出るものの、ごく一般的なもので大丈夫だ。耐久性などは使っていかなければ分からないが、少なくとも1年の保証が付いているのでしばらくは安心して使用することができる。このスマートバッテリーチャージャー「KDR-B12」は筆者のような集合住宅住みのライダーにとっては、非常にありがたいアイテムであると言えるだろう。この「KDR-B12」はもちろんウェビックでも絶賛販売中だ。また、カエディアからはスマートバッテリーチャージャーとUSB電源が一体なった「KDR-B13」(キーONでUSB電源、OFFでバッテリーチャージャーになるとのこと)という製品も発売されており、こちらも是非使ってみたい思う。
モバイルバッテリーでバイクを充電! カエディアのスマートバッテリーチャージャー「KDR-B12」は3987円で発売中だ ギャラリーへ (17枚)この記事にいいねする
「集合住宅『住み』」って…。
この記事書いたアホは高校生のアルバイトか何かなのか?
頭の悪いネット民のガキじゃねえんだから、「~呼び」とか「~住み」とかいう変な日本語を使うな。
正しくは「集合住宅『住まい』」だろ。
バイクメディア界隈って、若いのはもちろん、年寄りもまともな文章書けないやつばかり。
本来の意味とは違う界隈を使っていながら他人には不寛容
何コイツキモ
あなたのコメントも日本語になってないね。
そもそも寛容とか不寛容とかいうレベルの問題じゃなく、金もらって文章書いてるライターが間違った言葉を使ったらプロ失格。仮に「集合住宅住み」に何の問題もないと思ってるんだとしたら、もう廃業勧告レベル。