インナーバイザー付きジェットヘルメットのJ-クルーズシリーズ。最新作の「3」はシャープなデザインと優れた空力特性、ピンロックシートなどの実用性が魅力だ。その実力をさっそくチェックしてみた。
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SHOEIのハイエンドジェット、ツーリング向けモデルだ
前作のJ-クルーズ2が進化し、2024年11月28日にJ-クルーズ3として発売開始された。SHOEIのラインナップ中、ジェットヘルメットとしては最も高額で、インナーバイザーなどによる機能性と快適性が自慢だ。同社ではジェットとしてJ-フォースⅣ(5万6100円~)も販売するが、J-フォースⅣには内蔵バイザーがなく、軽さとスポーティさを追求。J-クルーズ3はツーリング向けのキャラクターと言えるだろう。
外観は、前作のJ-クルーズ2に比べて一段とシャープに。新型の帽体や独特なCJ-2シールドによって空力性能とベンチレーション効果がアップしたほか、アゴ紐&バックルも新形状になった。
●価格:6万3800円~
●サイズ:S、M、L、XL、XXL、XXXL
●規格:JIS
●メーカーサイト:https://www.shoei.com/products/helmet/jet/j-cruise_3/
エアダクト周辺にリブがあり、スポーティなデザイン。内蔵バイザーモデルは帽体が大きくなりがちだが、J-クルーズ3はコンパクトな部類と言える。ジェットでは採用例の少ないピンロックシートを装着可能。

立体的かつ流線形を描く帽体。後部のリブも特徴的だ。前作と比べて、100km/h走行時ではヘルメットが上に浮き上がろうとする力を約5.5%、前方から押し付けられる力を4%低減した。
ベンチレーションが優秀、内蔵バイザーも実に快適だ
実物は外見がとてもスポーティ。ダクト類のエッジィなデザインをはじめ、額周辺など帽体各部にリブが入り、スピード感がある印象だ。
そしてシールドの形状が実に独特。下部にリブあるのだけど、逆スラントを描いて下端部がクルマのリップスポイラーのように前方へ少し突き出ている。
被ってみると、適度にキッチリしたホールド感があり、軽快だ。重量は実測で1509g(Lサイズ ピンロック装着状態)。内蔵バイザーモデルは重くなりがちだが、気にならないほどレベルだ。
気温8℃でダクトを開けて走り初めると、すぐ額の上に風を感じた。60km/hも出すと頭がキンキンに冷えるほどで、夏場のベンチレーションも期待できそうだ。
額のシャッターはグローブでも指をかけやすい形状の上に、軽くスムーズに開閉できるのがいい。シールドは全閉すれば自動でロックがかかるのが便利。シールドを開ける際はシールド内側から外側に押し広げることで簡単にロックが解除できる。
内蔵サンバイザーはスプリングを用いず、ワイヤーで動かす直動式。ややスイッチに力は要るが、ダイレクトな操作感がいい。サンバイザーは非常に視界がクリア。眩しさをしっかり防ぎ、冬の眩しい夕陽でも快適だった。
100km/hでも巻き込み風はほぼナシ、安定感も高い
特筆すべきは空力性能の高さだ。周囲は適度に聞こえるタイプにも関わらず、100km/hでも風切り音が非常に少ない。シールド下からの巻き込み風もほぼなく、まるでフルフェイスを被っている感覚だ。いや、モデルによってはフルフェイスより巻き込みは少ないだろう。ちなみに上体を直立させたライポジの方が巻き込みは少なく感じた。
高速走行時の押し戻しや浮き上がりも少なく、しっかり安定している。これらは、前述した独特なシールド形状の恩恵だろう。
ピンロックシートによる曇り止め効果ももちろん優秀。寒い日だったため、口元は曇っていたが、シートのある目のまわりはしっかりクリアな視界を保ってくれた。ジェットでもピンロックシートが使えるのは非常に嬉しい。
シールド下端部は独特な形状。このリブがシールド下からの巻き込み風を抑えると同時に、シールドの剛性を高めている。
[まとめ] ジェットでも高速ツーリングを楽しみたい人に好適
サンバイザーを筆頭に快適機能が揃うJ-クルーズ3。特に空力性能は抜群で、高速道路のクルージングでも十分活躍できる。特にジェットヘルメットで高速ツーリングする機会が多い人にぜひオススメしたい。デザインからスポーティなバイクなら何でも似合いそうなのもポイントだ。
価格帯はやや高めに見えるかもしれないが、アライのVZ-ラム(6万500円~)、VZ-ラム プラス(6万3800円~)といったライバル製品とほぼ同等。この内容を考えれば、妥当な価格と思える。
【SHOEI J-クルーズ3 インプレ】フルフェイス並みの空力性能で高速クルーズが得意、サンバイザーなど快適機能も揃う ギャラリーへ (15枚)この記事にいいねする


























