以前ウェビックプラスでも紹介し、大きな反響を呼んだ“ヘルメット用骨伝導スピーカー”「addSound(アドサウンド)」。今回はアフターパーツメーカーのKIJIMA(キジマ)より借りることができたので、実際に使用した感想をレビューしていきたいと思う!

ギア感満載のデザインが◎!

今や多くのライダーにとって必需品となった“インカム”。筆者も普段よりインカムを活用しており、マスツーリングやナビの音声用、音楽鑑賞用として非常にお世話になっている。もはやインカムなしのバイクライフなど考えられない程度には“なくては困るバイク用品”だ。

しかしバイク用インカムにもデメリットは存在する。個人的にストレスと感じてしまう部分は、スピーカーが耳に押し付けられることによる“痛み”。5~10分程度の短い時間であれば問題ないが、1~2時間以上走行するようなツーリングではじわじわと耳が痛くなりはじめ、終いには耳の痛さでツーリングが楽しめない事態となってしまうことも少なくない。

そんな時に発見したのがアフターパーツメーカーのKIJIMA(キジマ)より販売される“ヘルメット用骨伝導スピーカー”の「addSound」である。同製品は言葉通り骨伝導技術が用いられたスピーカーであり、「エキサイター」と呼ばれる振動スピーカーがヘルメットを振動させることでライダーに音を届ける仕組みだ。そう、骨伝導技術が用いられていることで、ヘルメット内にスピーカーが不要なのである。ということは当然“耳が痛くならない”というわけだ。

さてそんなaddSound、見た目は極端に言えば受話器のようにも見えるが、シンプルで機能美溢れるデザインから“ギア”という言葉を強く連想させる。主張を抑えたデザイン性からジェットタイプのヘルメットにも問題なくなじみ、街中を走行中も悪目立ちしてしまうこともなさそうだ。個人的には“サイバーパンク”っぽさを感じ、非常にクールだと思う。

ただしサイズ的にも受話器と変わらない大きさのため、お世辞にも小さいとまでは言えない。しかし持ってみるとそこまで重さは感じず、ヘルメットに装着しても大きな負担にはならないレベルだった。

取付位置は基本的にヘルメットの後頭部。もちろん“外側”にだ。専用のアタッチメントをヘルメット本体に両面テープで取り付け、そのアタッチメントにaddSound本体を装着する。なんとなく複雑そうに見えるが本体の脱着は非常に簡単で、本体のレバーを写真のように操作するだけ。充電の際などにも気軽に取り外しが可能だ。

周囲の音を遮断しない安心感! ヘルメットから直に音をキャッチする新感覚がおもしろい

それでは実際に使用した感想をお伝えしていきたい。今回はいくつかのパターンで試してみた。まずはaddSoundの電源スイッチを長押ししてONにし、スマホとBluetooth接続。そしてヘルメットを装着したまま音楽を流してみる。すると普通に音楽が流れるのだが、やはり音の聞こえ方は通常のインカムとは全く違う。

振動スピーカーによってヘルメット自体がスピーカーへと化しているため、感覚的には直接耳に音を入れているというより、ヘルメット全体から流れる音に包まれているといったイメージ。非常に不思議な感覚だが、不快感は一切感じない。むしろダイレクトに音が入ってこないので解放感すら感じられる。ちなみに筆者はメタルが好きなのだが、addSoundで聞いてみるとイイ感じで音の輪郭がぼやけ、やけにライブ感のある音を楽しむことができた。

そして決して小さい音では聞いていたわけではないものの、その状態でバイクに乗っても驚くほど周囲の音が聞こえる。特に自身のバイクの排気音やチェーンの音といったメカノイズまでよく聞こえ、普段聞こえていない音が想像以上に多かったことに気づかされた。とはいえ普段はフルフェイスでスピーカーも耳に押し当てられているので当然と言えば当然かもしれないが、ここまでくっきりと「音楽」と「外界音」が分離することに感動を覚える。周囲の音がよく聞こえることで、安全性も確実に向上すると言えるだろう。

面白いのが、addSoundが装着されている周辺を“ポン”と叩くと音楽が停止・再生できる点だ。バイクに乗っている際でも音を消したい場面があると思うが、そんな時はヘルメットを叩くのである。端から見たらシュールかもしれないが、これが結構楽しい。この「タップ操作」は音楽の再生・停止はもちろん、電話の受話・切断や音声アシスタントの操作も可能とする。

addSoundには専用アプリが用意されており、「バッテリー残量」の確認や「音の広がり感」「音のくっきり感」などが変更可能。簡単なイコライジングもできるので、音質にこだわりたい人には嬉しい機能といえる。個人的にはLAメタルであれば「音の広がり感」をMAXにしてリバーブ感を演出し、硬質なジャーマンメタルならば「音のくっきり感」を最大にして聞く。レベル最小から最大まで試してみることで変化を感じやすい。ちなみに「音の広がり感」を最高にして音楽を流すと、昔東京ドームでボンジョヴィの来日公演を見たことを思い出す。ドームの天井などに音が反響し、独特の広がり感を実感したものだ・・・。バッテリーは大容量で、約18時間も連続再生ができる。

今度はaddSoundを使って通話してみる。別売りの専用マイクを取り付けて実際に通話を試みたところ、これまた不思議な感覚。極端にいうならば、相手の声がそのまま頭に流れてきているかのように感じられるのだ。しかも骨伝導技術なので周囲がうるさくても非常にクリアに聞こえる。こちらがスマホで通話をする場合も同様で、専用マイクを使用している相手のバイクの排気音や風切り音がほとんど聞こえない。これは専用マイクの性能の高さゆえだが、バイクに乗っている際での双方向での通話には非常に優れているだろうことが分かった。

addSoundは特にソロライダーにおすすめ!

色々と試したaddSoundだが、非常に使いやすくストレスフリーなスピーカーである。特に“耳が痛くならない”という点が素晴らしく、それだけでも導入の価値があるように思う。

欠点としてはインカムのようなペアリング機能がないため、大人数でのツーリングには不向きだというところ。だが普段からソロツーリングが多く、たまにタンデムもするといったライダーには非常におすすめできる。「大人数とのペアリングができるような高級インカムはいらないけど、ちょっとした通話や音楽は楽しみたい」というライダーには特に刺さるだろう。

ちなみに2025年3月に開催されるモーターサイクルショーにもKIJIMAブースで展示・視聴体験を行う予定で、キジマよりマイナーチェンジしたモデルが販売される。ぜひ会場で現物を確認し、addSoundを体感してみてはいかがだろうか。

addSound 製品特徴

addSound
・カラー:マットブラック

・サイズ:H62×W180×D52mm
・重量:198g
・連続再生時間:約18時間
・充電時間:約2時間
・防水性能:IPX5相当
・Made in Japan

【addSound レビュー】想像以上に周囲の音がしっかり聞こえる! ヘルメット用骨伝導スピーカーで“新感覚”を味わってみた ギャラリーへ (19枚)

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