防犯対策は大丈夫?

楽しい楽しいツーリング。さあ出かけるぞ!と準備万端に息巻きながらガレージに赴くとバイクがない!!

こんなことにならないためにも、きちんと防犯対策されていますか?

今回はバイクに乗っても盗られるな!防犯対策をドドンとご紹介しちゃう決定版です!

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盗難防止の重要性

2018年の二輪車盗難認知件数は、全国で1万5,292件
前年に比べると4,892件減っているんですが、同年の軽二輪車・小型二輪車の新車販売台数が12万449台ということを鑑みると、自分のバイクは大丈夫と安心していてはいけません。

お住まいのエリアの治安が良い悪いなど、個人ではどうしようもない要素も多分に含みますが、個人でできる防犯対策を徹底することで、リスクを低減させることは可能なハズです。
バイクのカバーが破れっぱなしだったり、ハンドルロックをしていない、さらには鍵はつけっぱなしなど、“盗られないから大丈夫”ではなくて“盗られてしまったら”を考えて対策することをオススメします。

<<参照元・警察庁 刑法犯に関する統計資料より
一般社団法人 全国軽自動車協会連合会>>

危険なポイントあれこれ

盗難はどんなどころで発生するのでしょうか?

例えば、秘境にある神社の駐車場と、鍵を挿しっぱなしにしたまま歓楽街での放置とでは盗難リスクは異なります。
発生場所を見つめ直して自分に置き換えることで、自分にとっての危険なポイントがわかってきます。

上のグラフは、鍵の抜いていたにも関わらず起きてしまった、2018年の発生場所グラフです。
そうです。実は全1万1,117件の発生件数のうち、道路上での犯行は8.2%と少なく、住宅や駐車(輪)場での発生が大半を占めます。
(鍵を指したままの場合は道路上が12.9%、駐車場39.5%まで上昇します。)

住宅での停める位置・保管方法の再検討に、出先で駐輪場に停める必要がでてきた場合はそもそもの駐輪場選びから注意した方が良さそうですね。

盗難(される側)のプロに聞いてみた

ここまで長々と防犯対策の啓蒙を行ってきました。
ただ、遠い国のお話ぐらいに現実味を帯びていない人も多いことでしょう。

かくいう筆者もその1人。自分に降り掛かったコトではないので、所謂当事者のような危機感がありません。
というわけで、彼に盗ませられたら?右に出るものはいない程の、キングオブ被害者に独占取材を行ってきました!

盗られた車両(発生時期)を教えてください
  • CRM80(2005年)
  • XJR400R(2008年)
  • Z1(2011年)
  • SR400(2016年)

キングがキングたる所以ですね。
いったい前世でどんな業を積んでいたら、こんなに盗られてしまうんでしょう。
このように、対策をしても盗られてしまうという方は、思い切って住む環境を変えるか、お祓いに行った方がいいかもしれません。

発覚時の状況は?
4台とも朝起きて、駐輪場を見たら無くなってしまっていたパターンです。
バイクカバーやチェーンごと持っていかれていました。

アクセサリー類もまるごと持っていかれるなんて……、ご近所に窃盗グループのアジトがあるのかも。
清々しい感じもしますが、ここまでくると1mmも笑えませんね。

盗られた時の心境は?
最初は頭が混乱して、あれ、どっか置いてきたんだっけ?と思います。
その後、冷静になってくると盗難されている事に気づきます。
そしたらふざけんな!とかやり場のない憤りしかありません。
Z1のときはローンがまだたんまり残っていたので絶望しました。

この気持ちはなんとなくわかります。
非情な現実を直視できずに、思わず自分の非を疑ってしまうんですよね。

ただ現実は変わらず、バイクは帰ってきません。“事実は小説より奇なり”です。

その後、反省を活かしてどうしたか
Z1とSRに関しては大きいチェーンとバイクカバーをしていましたけど意味がありませんでした。
手元に何も残らないのが非常に辛いので、ZuttoRideの盗難保険に入るようにしました。

今は家以外にセキュリティが付いてる保管場所があるので、大事なバイクはそこに置いてます。
次からは盗難保険&イモビライザー、最近では車両の位置を追跡できるGPS系のアイテムも手軽に手に入るようになっているのでそれらで対策する予定です。
賃貸なので車庫改造や防犯カメラは付けられないので、そういったアイテムで対策するしかないと思っています。
最大のポイントは今住んでいるエリアから出ることかも。

一方的な被害者なのにも関わらず、防犯に関する知識が増えていく……、
そしてそれでもバイクから降りないキングには、いやはや敬意の念を抱かざるを得ません。

皆さんは、このキングと同じ轍を踏むことのないよう、しっかりとした防犯対策を心がけましょう!

対策グッズいろいろ

さて、ここからが本題であります!
一体どんな対策を講じれば愛車を盗られないようにできるでしょうか?

ひとえに対策グッズといっても、U字ロックに、イモビに、バイクカバーに……といろいろあります。
そういった防犯アイテムを二重、三重に合わせることで、盗られにくい防犯対策ができるのです(一重でも効果はあります!)。

ただ防犯グッズを知らなければ買うことも、導入することもできないワケで、防犯グッズを学ぶ必要があります。

そこでここでは、それぞれの防犯グッズの効果と、オススメ度を一つ一つ紹介していきますよ!

ロック類

防犯アイテムの定番とも言えるロックアイテム。
手軽なものから堅牢なものまでその種類は様々です。

ワイヤーロック

オススメ度

軽いものが多く携行性は抜群です。
駐輪場にちょっと停めて置くといった時には最適なロックなのですが、頑丈さを求めるのならもう一声欲しいところ。
ただ安価なものが多く、伸縮性もあるタイプもあるので使い勝手も良い利点があります。

ポイントをまとめると……

  • リーズナブルなものが多い
  • コンパクトで持ち運びもしやすい
  • 防犯性能は低め

U字ロック

オススメ度

バイクのロックと言えば、U字ロックを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
スクーターのリアキャリアにかけて運んでいるライダーをよく見かけます。
コンパクト性はワイヤーロックに劣るものの、安価ながら堅牢性もそこそことバランスがとれたロックです。

ポイントをまとめると……

  • リーズナブルなものが多い
  • 携行性は良好
  • 頑強なバランス型

チェーンロック

オススメ度

ホームセンターなどにある安いものから、これどうやったら壊せるんですか?という高価なものまで幅が広いのがチェーンロック。
頑丈さでいえば諭吉が数人必要なKITACO/ウルトラロボットアームロック辺りがオススメです。
しかし重量もあるので出先での使用は現実的ではありません。
長さのバリエーションが豊富なのもチェーン式の魅力。長さがあるチェーンを選べば鉄柱などと一緒にロックできて、防犯性がアップします。

ポイントをまとめると……

  • リーズナブルなものもある
  • 携行性がいいものもある
  • 頑強なバランス型

ディスクロック

オススメ度

出先での手軽さ求めるならディスクロックで決まり!
チェーンやロックをしていない限り、“誰でも”、“カンタンに”移動できてしまうバイク。
窃盗の瞬間を捉えた動画などでも、積載するトラックまでスイ~っと押し歩きしているシーンをよく見ます。
複数人に胴上げされて持ってかれる場合はどうしようもないですが、駐輪場などではひと目につきますし、カンタンに持っていけない様対策することは、十分防犯に繋がります。

ポイントをまとめると……

  • コンパクトでどこへでも持っていける
  • チェーンロックなどと併用もできる
  • アラーム機能がついたタイプもある

グリップロック

オススメ度

ディスクロックと同じ様に、携行性がよくバイクをカンタンに移動できないようにできる防犯グッズです。
「ディスクロックを付けたことを忘れていて、そのまま走り出してしまった。」といった失敗談をたまに聞きますが、ブレーキレバーロックならそんな失敗もありません。
また、目に付きやすい位置への設置になるため、対策をしっかりしていると周知性もあり、悪意の第三者への牽制にもなります。

ポイントをまとめると……

  • コンパクトでどこへでも持っていける
  • 外し忘れて走り出す心配がない
  • 防犯アピールにもなる

番外編・ヘルメットロック

同じロックでも、バイクを盗ませないアイテムではなく、ヘルメットを盗ませない対策グッズのヘルメットロック。
ヘルメットは、バイクのようにフレームNO.管理がされているワケでもなく、さっと持っていけてしまうので盗まれやすいアイテムになります。
物によっては10万円以上する高価なモデルもありますし、出先で盗まれてしまうと移動することもできなくなってしまいますよね。

新車だと、ついていないケースもありますので未来への投資を兼ねて取り付けを検討しましょう。

電子機器類

物理的に対策するロック類はもう古い?
ハイテクな防犯グッズを紹介していきます!

アラーム・イモビライザー

オススメ度

アラームは、車体の振動や傾きを感知し、大音量の警報を発するアイテム。
盗まれないではなく、盗まれていることを周囲に知らせるためのものです。

またイモビライザーは、エンジンキー内に入っている電子チップと車体側のイモビライザー本体とをID照合してり、不審な場合は警報&エンジンロックしてくれる防犯アイテムです。

導入には電装系統に関わる箇所なため、慣れないライダーなどはバイクショップ等に相談することをオススメします。

GPSトラッカー

オススメ度

名前の通り、盗まれた後にバイクがどこへ消えてしまったのか、を追跡できる防犯アイテムです。
盗まれた後は、泣き寝入りとなるケースもあるので自分の住んでいる地域に不安を覚える人は導入してみてはいかがでしょう?
ただしこのGPSトラッカーは、購入後に月額がかかるものが多く、お財布とよく相談しましょう。

保管アイテム類

簡易なものから堅牢なものまでバリエーション豊富な保管アイテム。

バイクカバー

オススメ度

バイクを買う際に、一緒に買うものとして絶対オススメなのがバイクカバーです。
盗まれやすいバイク = 高く売れそうなバイクです。

そういった車両を窃盗グループなどの目に触れさせない、気づかせないという事は十分な防犯対策と言えます。
雨やホコリ、猫から愛車を守ることもできますし、買っておいて損はありません!

簡易型バイクガレージ

オススメ度

どんな効果があるかは、バイクカバーの項で触れた通り。
しかし、バイクカバーより場所をとってしまうといったデメリットがあります。
代わりに複数の車両や工具、バイクグッズなどを一緒に保管することができるのが魅力です。
自分が自由に使えるスペースと相談して、導入を検討されてはいかがでしょう。

コンテナ型ガレージ


オススメ度

どんな効果があるかは、簡易型バイクガレージの項で触れた通り。
簡易型バイクガレージの簡易性を省いたもので、代わりに堅牢性を備えています。
その分、価格も“簡易”ではないですが大事なものを保管する場として一番最適なアイテムと言えます。

使用方法に幅があって保管はもちろん、サイズによってはガレージ内での整備も行うことができます。

あるともっとよい

セキュリティボルト

盗まれる可能性があるのは、車体、ヘルメットだけではありません。
車体は無事だがマフラーが盗まれてしまうなんてこともあります(4輪車だとタイヤの盗難もあるあるですよね)。
効果パーツを付けているといったライダーは、セキュリティボルトで対策しましょう。
セキュリティボルトは通常のボルトやネジを異なり、付け外しには特殊な工具が必要となってきます。

工具を持っていなければ着脱ができないため、盗むためにはマウント部分を破壊する他なくなります。
壊すにはそれなりの音が出ますし、パーツに傷が付けば売値も下がってしまうので窃盗グループも諦めるでしょう。

固定アンカー

こちらは、チェーンロックなどと組み合わせると効果がアップするもの。
窃盗グループは単独で動いているとは限りません。
タイヤなどを動かないようにしていても、バイク本体は四輪車に比べれば軽量です。
複数人がその気になれば持ち上げてそのままトラックの荷台へ……、といったケースも考えられます。

そんなときに活躍するのは固定アンカーで、地面に打ち込みんで車体を地球と繋いであげましょう。

エピローグ

いかがでしたか?

今回、この記事を書くに当たって自分自身、さまざまな防犯アイテムを調べましたが、たくさんありすぎて困っちゃいますよね。
ただ、防犯アイテムは目的に沿って数多くあり、皆さんのお住まいのエリアや、お家の事情によって最適解は変わると思います。

けんじぃの家を例に例えると、行き止まりの道沿いにあり、そもそも近隣住民の方々と運送トラックぐらいしか入ってくることがなく、また、駐車場が縦に長い作りなので、バイクを詰め込んだあとに車で塞いでガードできてしまいます。
よってそこまで防犯アイテムにお金をかけずにバイクカバーを徹底することで防犯が可能と言えるでしょう。

こんな感じで、オススメの★を目安に、自分だけの防犯術を探してみましょう!

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