2024年10月11日~13日の3日間に渡り開催された「2024年 第62回 全日本模型ホビーショー」。様々なブースが出展しており、人型フィギュアやロボットなどの模型たちが展示される中、もちろんバイクの模型も出品されていた。ここでは全日本模型ホビーショーで発見したバイク模型たちをピックアップしていく。

現車まで持ち出し!? ホンダ“BAJA”を出展したハセガワ

1987年に登場し、大型ヘッドライトや前後ディスクブレーキを装備したオフロードモデルといえばそう、ホンダ「XLR BAJA(バハ)」だ。以前ウェビックプラスでも紹介しているが、ハセガワからバハの1:12プラモデルキットが発表され話題となった。ホビーショーでは、その現物が展示されていたのである。

そしてまずハセガワのブースに到着して驚いたのが、なんとそのバハの実車が展示されていたこと。1:12プラモデルではなく、1:1の本物である。社員の私物をそのまま展示しているそうで、ホビーショーに向けてレストアしたのだとか。そんなバハのお出迎えを受け、その奥にプラモデル版のバハを発見した。

完全新作金型で製作された同模型は非常に完成度が高く、まるで現車をそのまま縮小したかのよう。驚きなのがこのバハ、特に塗装などを施さなくとも写真のように最初からある程度カラーがついていることだ。ホワイト、ブラック、レッド、グレー、クリア、メッキと色分けされており、プラモデル入門者にも非常に取っつきやすいキットとなっている。

ちなみにこのカラーリングは1991年製のものであり、展示されていた現車は1992年製だった。発売日は12月27日ごろ、価格は税込3960円でリリース予定となる。

ほかにもハセガワではホンダ「VT250F インテグラ」の“ウィングスペシャルエディション”を展示。こちらは当時ホンダがVT250シリーズの累計10万台達成記念で販売した特別仕様モデルであり、記憶に残っている人も少なくないのではないだろうか。こちらは税込4400円で11月30日ごろの発売予定だ。

ゆるキャン△作中のバイクたちを見事に模型化したアオシマ!

続いて取材させていただいたのは、今年で創業100周年を誇る老舗の青島文化教材社ブース。プラモデル、ダイキャストなど幅広い模型を扱い、アニメや漫画といった作品とのコラボも数多い。そんなアオシマブースに、あの人気アニメ『ゆるキャン△ SEASON3』に登場する車両のプラモデルが展示されていた。

車両は作中登場キャラクターの「志摩リン」仕様のヤマハ「Vino(ビーノ)」と、「土岐綾乃」仕様の「エイプ100スペシャル」2台をラインナップ。キャンプを題材とする作品だけに、小さな車体にこれでもかというほど満載の荷物が積み込まれているところが印象的だ。どちらも1:12サイズであり、配色などまるでアニメから飛び出てきたかのような再現性の高さに驚かされる。

「エイプ100スペシャル」は専用パーツのみ新金型で追加、「ビーノ」は全てのパーツが完全新金型だとか。接着剤不要で塗装済みのため、組み立てるだけで楽しめるのが魅力的だ。

さらに作中でキャラクターが使用しているものと同様デザインのヘルメット、同スケールのペーパーフィギュアも付属。仮にバイクには興味がなかったとしても、ファンであればつい欲しくなってしまうのではないだろうか。双方とも11月中に発売予定であり、価格は税込3740円の予定となる。

その他アオシマブースにはダイキャストモデルも多数展示。主に旧車が多く、ホンダ「NSR250R」や先日発表されたばかりの「CBX400F」などが軒を連ねる。中でも注目だったのが、「おお400。お前は風だ。」で知られる「CB400FOUR(空冷)」の試作品が展示されていたことだ。

基本的には全て3Dスキャナーを用いて製造されているらしく、その完成度の高さにも納得。もちろんスキャンするために実車を用意するのだが、なんでもフルノーマルの状態の車両が貴重であり、それを探すことがまず大変なのだとか。CB400FOURの正式発表が楽しみである。

さらにアオシマブースには1969年から連載されていた少年漫画『ワイルド7』に登場する「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が。実はこちらのモデル、同社から1973年に販売されたものを51年の歳月を経て内容を刷新、スケールモデルとして復刻させたというのだから驚き。

2023年末発売された「CB750FOUR K0」のキットをベースに、新金型で専用パーツを追加したという。レッグガードなど作中に登場するパーツは現物が存在しないため、試行錯誤を繰り返し製作されたのだと担当者は語った。

「1/12 ワイルド7 飛葉ちゃんのCB750FOUR」は11月に発売を控えており、価格は税込7040円の予定となる。

ビニール袋にも塗装できる!? ウレヒーロー

プラモデルではないが、会場で面白いモノを発見した。斎藤塗料株式会社が販売する特殊塗料「ウレヒーロー」である。基本的にはホビーのPVCといった軟質パーツやコスプレ造形などに使えるのだが、この塗料、とにかく“何にでも塗れてしまう”のだ。

写真のようにヘルメットにはもちろん、合成皮革(レザー)やガラス、スチールやアルミにもしっかりと塗装できるという。驚きだったのがビニール袋にも塗装できてしまい、しかも目の前で実際に伸ばしても塗装が破れなかったこと。伸縮率は脅威の最大300%を叩き出し、もはや大抵のものを自由にカラーリングできるらしい。

プラモデルや模型に使えるのはもちろんだが、ヘルメットやバイクパーツにも十分応用可能だろう。気になる人は是非調べてみてほしい。

全日本模型ホビーショーとは

全日本模型ホビーショー(ぜんにほんもけいホビーショー)とは、毎年秋に東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催されるプラモデル・ラジコン模型・鉄道模型等の模型玩具の製品見本市である。

1962年(昭和37年)に東京後楽園ボウリングセンターで開催された第1回全国科学模型教材見本市をルーツとし、日本プラモデル工業協同組合の主催で今日まで開催されている。

毎年多くのプラモデル・模型ファンが集い、今年で第62回を迎えるに至った祭典だ。

全日本模型ホビーショーへ突撃取材! ホンダ BAJA(バハ)や『ゆるキャン△』エイプ100&ビーノのキットが初お披露目 ギャラリーへ (32枚)

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