トルクフルなマフラーを開発し、全国のライダーへ“気持ちチー!”を提供するSP忠男より、ZX-4R SE/RR用 「POWERBOX パイプ」が発売。もちろん公道走行が可能な同パイプ、価格は税込15万8400円の予定だ。
レースよりも公道に特化したZX-4R SE/RR用 「POWERBOX パイプ」
最初に断っておくと今回発売された「POWERBOX パイプ」は、ZX-4R SE/RR用ではあるもののレース用として製作されたものではない。エキサイティングな走りが特徴の同車だが、あえてトルクフルな特性に仕上げることにより、「ゆとり」のある走りを実現させた。
まず特徴的なのはその大胆な見た目だろう。メインパイプの触媒部分後ろ側から、ぐるっと大きくとぐろを巻くようにループしている。これは低い回転数からでもトルクを引き出せるようにパイプを伸ばした結果だが、ダイナミックな発想は流石SP忠男らしい。
現行400ccでトップクラスの最高速を叩き出すZX-4Rは、ロングよりのギア比に設定されているため、どうしても低回転域のトルク不足が目立つ。電子スロットルの働きで不満を感じる走りではないものの、ロング寄りのギア比を意識できないほどのトルクアップをパイプだけで果たそうというのだ。
どの速度域からでも完璧にコントロールできる乗り味に
パイプ製造に当たり最初に目指したのは、開発者が昔に乗っていたという「ZX-9R」のようなゆとりのあるトルク。普段は楽々とツーリングをこなせるが、その気になれば真のスポーツらしい胸のすく走りを実現する9Rの特性を参考とした。
トップエンドでは十分にスピードが乗るため、あとはその領域へ一瞬で到達できるようなトルクラインが必要だったそう。試行錯誤を重ね、2000~7000rpmのトルクラインを調整。その結果、クラッチをつなぎ始める2000rpmでは安定感のある走りを、4000~7000rpmでは乗りやすいトルク特性を得ることに成功した。
元々エキサイティングで楽しい走りだが、「毎日だと少し神経が消耗するかも」と語る開発者。同パイプにより逞しいトルクを得たため、ライダーを疲れさせない懐の深い走りを実現させたのだ。
激しくも優しさのある特性を引き出すZX-4R SE/RR用 「POWERBOX パイプ」。まるで400ccとは思えない逞しい走りを体感してみてはいかがだろうか。
ZX-4R SE/RR用 POWERBOX パイプ詳細
・価格:税込15万8400円
・適合車種:23~Ninja ZX-4R SE/RR (8BL-ZX400P)
・素材: 超軽量ステンレス ポリッシュ仕上げ
・製造:MADE IN JAPAN
情報提供元[ SP忠男 ]
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