レザークラフトは、バイクと親和性の高い趣味だ

バイクと革というのは切ってもきれない関係にあると言えるのではないだろうか。レザーウエアやレバーバッグはバイク用品として欠かせないものであり、レザー製の小物類もバイクとの相性が良いのは間違いない。大量生産されるレザー製品はミシンを使用して製作されるが、趣味としてのレザークラフトでは手縫いで製作されるもの多い。手縫いはミシン縫いに比べて手間と時間はかかるが、丈夫でアジのあるアイテムを作り出すことができる。また、使用する道具類も基本的な物以外は必要に応じて揃えていけばいいので、初期投資する金額もミシンに比べると低く始めやすい。この記事ではクラフト社から発売されている「レザーワークショップ ロングウォレット」というキットの製作過程を紹介していくが、このロングウォレットを製作することでレザークラフトの基本的な技術を身に付けることができるはずだ。基本的な技術が身に付くと、オリジナルのアイテムを製作したり、壊れたレザーアイテムを修理したりすることもできるようになるはずだ。

各パーツのトコ面を磨く

革のツルッとした表側を「ギン面」、毛羽立っている裏側を「トコ面」と呼ぶ。組んだ時に見えるトコ面は、「トコプロ」というトコ処理専用の液剤を使って磨くことで繊維の毛羽立ちを抑えることができる。このロングウォレットの場合、フラップになるG1とG2以外の部品のトコ面は全て磨くことになる。

先に仕上げておく必要のあるコバを仕上げる

「コバ」とは革を裁断した切断面のことで、トコ面と同様にそのままでは毛羽立った状態になっている。このコバは角を落としてから、トコ面を磨くのにも使用したトコプロを塗って磨いて仕上げる。縫い合わせる部分は縫い合わせた後で仕上げるので、ここでは縫い合わせない部分のコバのみを仕上げておく。

型紙に合わせ、各パーツに印を付ける

ここでは製作時に必要になる印を部品に付けていく。キットのパッケージの裏には、各パーツの印を付ける位置や線を引く位置が記載された型紙が印刷されている。これをコピーして厚紙に貼って型紙を作り、それを部品に当てて印を付けていく。印はギン面に付けるものとトコ面に付けるものがあるので、間違えないように注意する。

レザークラフトに挑戦! ロングウォレットを作る [第1回]部品の下準備をする画像ギャラリー (38枚)

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