
文/Webikeバイヤー:エグチ
夏の平均気温が統計史上最高を記録した2023年の夏。
残念ながら今年の夏も、昨年に匹敵する猛暑が予想されています。
そんな話を聞くだけで、夏バテよろしくゲンナリしてしまいますが、猛暑の影響を受けるのはライダーだけではありません!
気温が高ければ吸気温度の上昇や、冷却性能の低下による水温の上昇などを招きます。
バイクの熱ダレはパワーダウン、最悪シリンダーヘッドやブロックの歪みなど、致命的なトラブルに繋がる可能性も……。
真夏の本格到来前に一度、バイクの猛暑対策を見直してみてはいかがでしょうか!
目次
クーラントの状態、確認したことありますか?

あなたのバイクのクーラントと流路もこんな惨状になっているかも…
バイクの消耗品交換といえば、まず思いつくのがオイルやタイヤ、チェーンなどが思いつきます。
「クーラントの劣化」という現象がイメージしにくいばかりに後回しにされがちな冷却水の交換ですが、実は密かに劣化しています。
最近ではLLC(ロングライフクーラント)がスーパーLLCに進化し、メンテナンスサイクルが長くなっているものの、熱的に厳しいスポーツバイクや新たに購入した中古車などは要チェックです!
新品と劣化したクーラントでは、泡が消えるまでの時間がかわってきたりする = 消泡性能が劣化する
また特に冷却性能を左右する部分としては、クーラントの”消泡性能”が挙げられます。
クーラントは液体内に気泡が発生すると極端に冷却性能が落ちてしまうという性質を持っており、そういった泡立ちを抑えるための消泡剤が配合されています。
ただ、消泡剤による効果はエンジン自体の熱と時間によって劣化していってしまいます。
結果として冷却効率は落ち、水温が下がりにくいような状況が発生してしまうのです。
交換するならケミテック PG55がオススメ!
ケミテックから発売されているバイク向けクーラントは3モデル。
クーラント交換の必要性が分かったとして、「じゃあ一体どんなクーラントを使えば良いの?水でもおk?」といった疑問を持つ方が多いのではないでしょうか。
そんなライダーにおすすめなのが『ケミテック PG55シリーズ』なのです。
ケミテックってどんなメーカー?
自動車用の冷却水を始めとしたケミカル用品を自社製造・販売している。
ケミテックの特徴は、ケミカル商品の””製造メーカー”と”商社”の両方の機能を備えてることです。
自社工場による自動車用ケミカル商品や家庭用ケミカル商品などの製造と商社機能。
それらを活かした石油化学製品、油脂化学製品の原材料、合成樹脂製品や各種エアゾール商品などの販売が主要な事業内容です。
さらに自社製品を用いたモータースポーツへの参加・サポートなどを行う一面も。
『PG55シリーズ』のスゴイとこ!
冷却水に使われる純水や添加剤などは、国内の自社工場で製造される。
そんなケミテックが生産する国産クーラントは何がスゴイの?という部分に関して、もっとも大きな要素としては「プロピレングリコール+OAT技術+国産精製水」にあります。
一般的なクーラントは主成分にエチレングリコール液を使うことが多い中、ケミテックのクーラントは”プロピレングリコール”を主成分としています。
エチレングリコールに比べて環境負荷が低いプロピレングリコールは、その毒性の低さから食品添加物として使用されることもしばしば。
さらに性能面ではエチレングリコール液に比べて熱吸収性・放熱性の面で優れています。
液剤の粘度も低いため、ウォーターポンプによるキャビテーション(プロペラによる気泡の発生)も起きづらいと良いことずくめな性質となっています!
左からエンジン始動~エンジン停止後の水温推移を記録した資料。プロピレングリコール+自社製造の純水と添加剤による優れた性能が読み取れる。
そしてOAT技術とはOrganic Acid Technologyの略で、日本語訳すると”有機添加剤技術”になります。
特殊な添加剤により亜硝酸・リン・アミンといった有機物を取り除き、クーラントの汚れの元となるバクテリアの発生・繁殖を防ぎます。
簡単に言ってしまうと「汚れにくいクーラントである」ということですね!
「汚れにくい = 冷却性能が劣化しにくい」ということでもあるので、必然的に高い冷却性能とロングライフを持っているということになります。
さらにPG55シリーズはシリカ(ケイ酸塩)を使用していないシリケートフリークーラント。
アルミ錆の防止剤として配合されるケイ酸塩ですが、ケイ酸の堆積によって水路を詰まらせてしまう可能性があるため、KTMを始めとした一部のシリケートフリークーラントの使用を指定されているバイクにも安心して使用できます!
また国内製造されている精製水(純水)も、長時間の製造プロセスを経て一切の不純物を取り除いています。
不純物の含有量はエンジン内部のサビの発生と直結しているため、精製水の品質の良さは防錆性能の高さとも言えます!
また、ケミテックの精製水にはエンジンに帯電した静電気を逃がす除電効果もあるとかないとか…
『PG55シリーズ』の選び方
そういった高性能クーラントの代名詞たるケミテックのクーラント『PG55シリーズ』ですが、バイク用としては3種類のモデルが販売されています。
PG55-HQ プロピレングリコール+純水+オリジナル添加剤
PG55-HIGH QUALITY LONG LIFE COOLANT
PG55-HQは幅広い車種にオススメ出来るロングライフクーラントです。
その特徴はなんといっても5年5万キロという寿命の長さ!
前項でもご紹介したプロピレングリコールと独自開発の添加剤、さらに高品質な純水の使用により長寿命と高い防錆性能を実現しました。
凍結温度はマイナス30℃からなので、極寒な地域での使用にも対応。
また冷間時始動から適正水温までの温度上昇が早いため、暖気時間の短縮が可能。さらに保温性が高いため、イマドキなアイドリングストップシステム採用車両にもオススメです!
水冷オートバイ全種(スクーターから大排気量車まで)
PG55-RC 高濃度プロピレングリコール+純水の組み合わせ
PG55-HIGH PERFORMANCE RACING COOLANT
PG55-RCの大きな特徴としては、PG55-HQに比べてプロピレングリコール液の比率がさらに上がって高濃度になっています。
放熱性の鍵を握っているプロピレングリコール液が高濃度になった分、冷却性能のキャパシティがさらに向上!
また推奨交換サイクルは2年とPG55-HQに比べれば短いものの、寿命面においても一般的なクーラントに見劣りしないのも魅力。
熱的に厳しい水冷スポーツバイクにはかなりオススメなクーラントとなっています。
GSX1300R隼・YZF-R1/R6・NINJA1000・CBR1000RR等
夏場に電動ファンが回りっぱなしな車両には特にオススメ!
PG55-GP 純水+添加剤で錆びない究極のレーシングクーラント
PG55-GRAND PRIX RACING COOLANT for RACE
連続周回走行でも水温が上がりにくく熱だれしにくい究極のレーシングクーラントです!
こちらのクーラントには一般的なクーラントとは違い、低温環境での凍結を防ぐ不凍液(プロピレングリコールやエチレングリコール)が一切含まれていません。
二輪車のレースでは転倒時にクーラントが路面に漏れ出した際、漏れ出したクーラントが不凍液を含んでいると、エンジンオイルと同じように路面を滑りやすくしてしまいます。
そういったリスクを防ぐために、レース用のバイクには水道水や純水を使うのが一般的となっていますが、そこで冷却性能を追い求めたのがPG55-GP。
主成分である純水に加えて、オリジナルの添加剤を使用しているため優れた防錆性能を持ちつつ、高い冷却性能を誇ります!
サーキットをガンガンに連続周回するバイク(ライダー)
使用者の声
こちらでは実際にケミテックのクーラントを使用したライダーの声をご紹介します!

※画像はイメージです
カワサキザッパー系エンジンは開発された1980年代にGpz系に搭載されてから、約30年間技術革新を尼崎のカワサキで継続して行われたカワサキビッグネイキッドの集大成エンジンです。
その素性は低速から高速走行までスムースに吹き上がる直4エンジンとして通勤からツーリングまでストレスなく乗れることと、Gpz直系の走りの遺伝子を感じるカワサキビッグネイキッド特有の低音のアイドリング音が所有欲を充たしてくれます。
しかし新車販売から車検を重ねて乗り続けていくと近年の異常気象のせいか信号待ちなどでラジエーターファンが起動する頻度が増えていきました。
それもその筈、技術革新に依る継続的な性能アップを施されていても基本設計は40年前のエンジンです。
40年前はもっと涼しく走れていた環七もこの頃は猛暑のせいでアスファルトが溶け出す事もありました。
青信号と共に走り出すとラジエーターファンは動作を止めて水温も下がり始めますが、だんだんとその水温も下がるスピードが遅くなっていき、会社に着いた後もラジエーターファンが駐車後苦しそうに動き続ける事も増えていきました。
そんな折、車検時にケミテックのPG55-HQに交換致しますと8~9月の猛暑の際にも環七を走行していてラジエーターシステム自体が本来の仕事をしてくれるのを実感する水温推移になりました。
ラジエーターファンもクーラントを交換して最初の夏の環七では、記憶の限りでは動きませんでした。
日本の峠での走行を楽しんでもらいたいと開発されたジャパンビッグネイキッド車両の多くは、エンジン保護の観点からも急速な水温低下に依るエンジン熱全体の低下はエンジンの摩耗を早めてしまう事が多いのが弱点ではありますが、このケミテックは駐車後の水温低下が従来のロングライフクーラントより緩慢なのでエンジン全体への急速な温度低下に依る攻撃性が低く、その点も旧車や水冷バイク乗りにはうれしい点です。
また純水と主成分がサラサラした特質を備えているのでキャビテーションも起こりにくいのもキャビテーションによるクーラントシステムへのダメージを回避しやすいのもうれしいです。
今なら期間限定でケミテックのクーラントが"超"お買い得!
【ご好評と続く酷暑につきキャンペーン期間延長決定!】
今回ご紹介したケミテックの高性能クーラント『PG55シリーズ』が今ならなんと35%オフの超特価販売中!
PG55-HQ、PG55-RC、PG55-GPの3モデルがすべて35%オフ!
2024年8月15日までの期間限定キャンペーンのため、お求めはお早めに。
お得に、バイクの熱ダレ対策をするなら今がチャンスです!
おまけ:ケミテックはファングッズがいっぱい
「ステッカー・デカール」カテゴリがこんなに賑やかなブランドってなかなか無い ケミテックの公式キャラクター 「せる」 あたまの中で”あのテーマ”が再生されるステッカーと地上波放送が無くなって久しい”あのレース”っぽいステッカー
最後に、クーラント自体とは関係ありませんがどうしても紹介したかったのがこちらのステッカー。
ケミテックはケミカル系メーカーとしては珍しくファングッズが(異様に)充実しています。
こちらはケミテック公式キャラクターの"せる"ちゃん。
名前の由来は温度を表す「セルシウス度(℃)」から来ているのだとか。
2010年前後の香りが漂うキャラクターデザインがとてもカワイイ。
ケミテックの公式Xアカウント(旧ツイッター)もせるちゃんが担当しているらしいですよ!Webikeでも2パターンのステッカーを取り扱い中です。
他にも藩士なライダーが笑顔になってしまうステッカーに加え、世界最速のハコ車レースでよく見る”アレ”風なステッカーまで!
正統派なブランドロゴステッカーももちろん取扱中です。
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