
1車種に絞ってカスタムやメンテナンスの情報をまとめた、スタジオタッククリエイティブの書籍「カスタム&メンテナンス」シリーズ。今回はその中から「ホンダGB350/350Sカスタム&メンテナンス」を紹介する。
目次
シングルエンジンバイクの魅力を詰め込んだGB350
シングルエンジンバイクの新しい時代を開いたGB350は、そのクラシカルなデザインとテイスティかつスポーティなバイクとして人気を博している。ホンダの歴史にGBの名前が登場したのは1983年に発売されたGB250クラブマンであり、その後GB400/500TTも発売された。GB400/500TTは非常に短命に終わってしまったが、GB250クラブマンはモデルチェンジを重ねながら1997年まで製造が続けられた。
GBシリーズの特徴はそのクラシカルなデザインとシングルエンジンであり、2021年にその名を復活させたGB350シリーズもその伝統を引き継いでいる。GB350に搭載されるエンジンは空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒の349ccで、ボア×ストロークが70.0×90.5mmというロングストロークな設定だ。不快な振動を打ち消すバランサーやアシスト&スリッパ―クラッチを搭載し、燃料供給はPGM-FIで行なう。サスペンションはフロントが正立式のテレスコピックフォーク、リアはツインショックタイプとコンベンショナルな装備だが、ブレーキは前後ABS付きのディスクとされている。
デザインはシンプルで、カスタムベースとしてのポテンシャルも高く、ホンダ純正やアフターパーツメーカーから様々なカスタムパーツも発売されている。こうしたカスタムパーツを組み込むことで、より愛着を持てる自分好みの仕様に仕上げていくことができるばずだ。
スタンダードのバイクの良さを受け継ぎつつ、現代の交通事情に合わせて作られたGB350/350Sは高い人気を誇っている。
GB350を楽しむための専門書
そんなバイクを楽しむ魅力を詰め込んだGB350シリーズのカスタム情報やメンテナンス情報が詰め込まれたのが、スタジオタッククリエイティブの「ホンダGB350/350Sカスタム&メンテナンス」だ。ノーマル車両の詳細解説やベーシックなメンテナンスの方法、カスタムパーツやカスタム車両の紹介、そしてカスタムパーツの組み込み方などGBオーナーなら興味をひかれる情報が多数掲載されている。「ホンダGB350/350Sカスタム&メンテナンス」は税込2750円で、全国の書店やインターネット書店で発売中だ。今回はその記事の中から、スリップオンマフラーの組み込み方を紹介していく。
「ホンダGB350/350Sカスタム&メンテナンス」は、税込2750円で発売中だ。
マフラーチェンジでカスタマイズ
マフラーはエンジンの燃焼により生まれた排気ガスを排出し、同時に消音を行なう装置だ。エンジン性能と排気音量を左右する性能部品でありつつ、バイクのスタイルを大きく左右する部品でもある。影響が大きいだけにカスタム時の製品選びが重要なのは言うまでもない。ここでは品質と性能の高さで人気を集めるカラーズインターナショナル製マフラーの詳細に迫りたい。愛車のカスタムの参考になるはずだ。
4気筒用集合マフラーを中心に展開するカラーズインターナショナルにおいて久しぶりのシングル用マフラーとなったGB用スリップオン。その開発について高橋氏に伺った。まずそのコンセプトについては「性能もありますが、車体に付けて雰囲気を損なわずかっこいい物を作る、まずそこを重視しました」とのこと。開発自体は順調に進んだそうだが、350と350Sではマフラー取り付け位置が異なるため、両車で共通化できるようにするのがポイントだったそうだ。また慣れた集合マフラーとの違いが顕著だったのがサウンド面で「シングルはパンパンという弾けるような音が気になる部分があります。音量の規制値内に収めるのは当然として、感覚としても静かめになるように作り、極力気にならないようにしています」。メガフォンスタイルとロゴが無いシンプルなデザインでノーマルスタイルにマッチするのが特徴というGB用マフラー。カスタム時の選択肢としてぜひ加えてみて欲しい。
ノーマルマフラーの取り外し
まずはノーマルマフラーのサイレンサーを取り外すことから作業を開始する。先々ノーマルマフラーに戻す可能性があるのはもちろん、取り外した部品の中にはカスタムマフラーを取り付ける際に使用するものがあるので部品は大切に保管すること。
サイレンサー部のガスケットは潰れることでシールしているので再使用不可。事前に新品を用意しておこう。
カスタムマフラーの取り付け
カスタムマフラーの取り付けで注意をしたいのが排気漏れだ。ガスケットを指定通りにしっかりとセットし、バンドをきちんと締め付ける必要がある。排気漏れのチェック方法も紹介しているので、必ずチェックするようにしてほしい。
今回は美しいポリッシュ仕様を取り付けたが、シックなブラック仕様もある。
ストライカーおよびDLIVEブランドを扱うカラーズインターナショナルのアンテナショップがストライカーワークスだ。開発元直営ショップだけに、同社製品のノウハウは豊富で、取り付けを始めとした製品サポートをしてくれる。同社が行なうレース活動の中核を担っているだけに技術力は抜群。ストライカーワークスオリジナルのパーツもあるので、同店の独自ウェブサイトは必見だ。
ストライカーワークス
神奈川県横浜市都筑区桜並木5-7
Tel 045-949-1347
URL https://www.striker-works.com
店長を務める鈴木正彦氏は、確かな腕を持つのはもちろん、物腰が柔らかく優しく接してくれる。本記事でも取り付け作業を担当していただいた。
HONDA GB350/350S CUSTOM & MAINTENANCE
■発行Publication:2024/1/31
■152ページ 182×257mm
■ISBN:978-488393-998-5
■価格:¥2,500+税
目 次
●GB350/350S 時代を超えて
●GB350/350S 最新モデルチェック
●GB350/350S 純正アクセサリー・カスタマイズパーツカタログ
●GB350/350Sベーシックメンテナンス
タイヤ/ブレーキ灯火類/クラッチ
エンジンオイル/ドライブチェーン
バッテリー/ヒューズ/時計設定
ブリーザードレーン
●GB350/350S カスタムセレクション
●GB350/350S カスタムメイキング
タコメーターの取り付け
スクリーンの取り付け
エンジンガードの取り付け
リアキャリアの取り付け
サドルバッグサポートの取り付け
●カスタムパーツクローズアップ TCWパーツで愛車を輝かせる!
●ショップカスタムフォーカス ライコランド川越ネイキッド
●GB350 on RaceTrack
●GB350/350S カスタムパーツカタログ
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