
文/Webikeスタッフ:コータロー
Webikeオフロード担当のコータローです。
今回は先日発売されたZETAのおニューグリップの紹介とインプレ&交換方法のレクチャーです!
日本最大手のオフロード企業がホンキで開発したグリップを試しますよ!
タイプとカラー
タイプはオープンとクローズの2種類。そしてそれぞれカラーが4種類です。
バーエンドを付けるor付けない、ハンドガードがオープンorクローズなどハンドル回りの好みに合わせて選択が可能です。
どんなこだわりが?
滑りにくく握りやすい、アンチスリップダイヤモンドパターンを採用。
ワッフルの格子を指の掛かりと同じ斜め方向に配置することで、ライディングに理想的な「ドアノブ握り」に対応。
親指と人差し指の部分にはワッフルが無く、指に干渉しないため、スリムで握りやすくマメができにくくなっています。
一般的なハーフワッフルと比較してワッフルの幅が狭いため少ない力で握りやすく、腕が疲れにくくなっています。
また、ワッフルがエンドにかけて幅が広くデザインされており、小指から中指にかけて指がかかりやすくもなっています。そうすることで泥や水などで滑りやすいコンディションでも、安定したスロットルワークを実現しています。
グリップエンドを握っても違和感の少ない特殊形状を採用。ただの円形ではないあたりが憎いですね~。分かってる感。
グリップのねじれや水の侵入による「グリップ抜け」を防ぐため、ワイヤリング用のグルーブ加工を4ヵ所に配置。レース中にグリップが動くと最悪ですからね。
たいていのグリップは3ヵ所なので設計者の方の絶対にグリップ動かしたくない!という熱い思いが伝わってきます。
ワイヤリンググルーブをカットすることによって、約3.5mmグリップ全長を短くできます。ミニサイズのモトクロッサーなどにも対応可能です。
こだわり形状のワッフルが適正な位置に来るようにマーキングが入っています。上向きになるように取り付けましょう。
いざ、グリップ交換!
※筆者の我流です。
まずは古いグリップを剥がしましょう。ワイヤリングをニッパーでカットしたら、カッターで切れ込みをいれて外します。
スロットルコーンを傷つけないように、ほどほどのパワーで切ってください。
古いグリップを剥がしたら接着剤を綺麗に除去し、パーツクリーナーで脱脂をします。除去ついでに粗目のサンドペーパーで荒らしても接着力が上がるのでいいですね。
グリップボンドを塗ります。ちなみにうすーくで大丈夫です(この画像で塗りすぎくらい)
塗ったら10-15分ほど放置しましょう。オープンタイムといって、ゴム系接着剤は粘着状態にするためにすこし時間をあけると〇
時間が経ったら、装着するグリップの内側に潤滑剤としてパーツクリーナーを吹いて、マーキングの向きを確認したらすかさず挿入しましょう。
パーツクリーナーの成分は数時間もすれば揮発し、しっかりと接着されるのでヌルりと挿入できるくらい吹きかけて大丈夫です。
差し込みきるちょっと手前で止めて、余分なボンドを拭き取ってから最後まで挿入すると完成時に綺麗ですし、スロットルがうまく回らない!なんてこともないです。
あとはワイヤリングすれば完成!ツイスターでネジネジしましょう。自分はいつも二重にして巻いています。
たまに端を折り込む方向が逆のマシンを見かけますが、正しい向きはグリップの下側でブレーキ側は反時計回り、クラッチ側は時計回りに倒します。(画像はクラッチ側)
基本的にはバイクに乗っている時にアクセル側もクラッチ側も手は手前に回ります。その動きに対して指に刺さらない方向は?と考えると分かりやすいです。
ラジペンなどで軽く端をクイっと曲げたら、グリップの中に端を押し込みます。
そうすれば完成!
インプレ
手のひらへの攻撃力の低さとムッチリ感による疲れづらさからプロテーパーのピローグリップを長年リピート買いをしていました。
ZETAのダートグリップは薄めでパターンも攻撃的であるので、甘やかしてきた手のひらを心配していましたが、マメが固くなるくらいで剥がれるほどの攻撃性は無かったです。ヤマの高さとグリップ感、攻撃性のバランスがかなりよく取れてると感じました。
腕上りも細目のグリップにしたことで少ない力で握りやすくなり軽減されたました。練習量が少ないせいで腕上りが酷く、レース序盤で毎回泣いているのでこれは嬉しいポイントですね。
転倒後に写真のような状態になってもしっかりとグリップしてくれるので、定期的にグリップは交換しましょう!角が減るのはタイヤだけじゃないですよ!
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