
外装の傷や割れが目立ってきて「ちょっとボロくなってきたなぁ...」なんていうYZ125/250を、単なる新品外装というだけでなく最新型YZ的スタイリッシュな外装にまるっとチェンジしてしまうのがPOLISPORTの『フルリスタイリングキット』。
この3月に発表されて以来、外装キットだけでなくタンクやシートまでもがセットになったお買い得なフルセット内容が、YZユーザーにさっそく話題となっています!
今回はWebikeスタッフ・Fが所有する外装ボロボロのYZ125Xを人柱題材に、メーカーサイトには適合記載されてないXモデルにも装着できるのか?を独自に検証しました!YZユーザー必見ですよ~
目次
『リスタイリング』キットって何ですか?
転倒を前提(?)に走るオフロードバイクの外装類は、とても消耗が激しいパーツですよね。
それだけにアフターパーツメーカーが数多く存在していて、今回紹介するPOLISPORT(ポリスポーツ)社も、その分野で世界的なシェアの大きさを誇るブランドの一つ。
適合するメーカー・車種が豊富なことや、車両メーカーの純正品としても採用される品質の高さ、そして何より消耗パーツとして大事なコスパがいい!ことが人気の理由です。
そんなPOLISPORTの中でも、人気の外装キットシリーズが『リスタイリング:ReStyling』キット。
一般的にオフロード競技車はモデルチェンジの間隔が短いので、新車に乗っていても数年ですぐに旧型になってしまいがち....でもこのリスタイリングキットを装着することで、最新型のような現代的スタイルをお手軽に実現できるというのがコンセプト。
戦闘力としてはまだまだ第一線級の力があるのに旧型になってしまったり、転倒を重ねてボロボロになってしまった愛車の見た目を、最新鋭マシン同様にリフレッシュできて新鮮な気持ちで乗り続けることができるのは嬉しいですよね!
お手頃中古車にリスタイリングキットを装着して綺麗なバイクを作り込む、なんてのもアリな使い方ですね~
YZ125/250用に超オトクな『フルリスタイリング』(外装+タンク+シート)キットが新発売!
そんなリスタイリングキットシリーズの新製品としてこの3月に発表されたのがYZ125/250用の『フルリスタイリング』キット。
従来の外装+エアクリボックスのキットにプラスして、プラスチック製ガソリンタンクとベース付きシートも含まれていて、まさにイメチェンのための「全部のせ」なキットです。
まずは「ホントにお買い得なの?!」という疑問を持ったYZ乗りさんに向けて、純正部品でまるっと23モデル以降の外観にした場合と比較してみましょう
ヤマハ公式サイトの純正部品見積機能を使ってリストを作ってみると、なんと15万円超え!(税込・2024年5月10日現在)
ところがPOLISPORT製フルリスタイリングキットを選べば、価格は三分の一弱の4万円台前半(同5月10日現在)で最新型ライクな見た目を手に入れることができちゃうんです!!
見た目的なことでは、ガソリンタンクカラーが純正:ブルーからブラックに変更できるのも嬉しいポイント!
ブルータンクはなかなか他の外装色と合わせるのが難しかったのですが、ブラックにすることで外装ラインナップにあるホワイトやブラックとも調和するカラーになりますよね。
こんなにお得なキットでまるっと外観を一新できるなら、バイクにお金を注ぎ込み過ぎていつもヒィヒィ言ってるスタッフ・Fでも購入できそう?!(笑)
ってことで彼がこれまでのハードな走行でやっつけまくったこのボロボロのYZ125X MY2019(※)を素材に、フルリスタイリングキットを取り付けてみます。
※POLISPORT本国側としては本キットがYZ125X/250Xに適合するとは表記していないため、Webike独自の適合確認です
まずは純正パーツを取り外し(その前に洗車も・・・)
当たり前ですが、本キットに交換するにはまずは現在装着している外装パーツ一式やタンク、シートを取り外す必要があります。
今回素材のWebikeスタッフF号YZ125Xがあまりにもボロくかつ汚かった(笑)ので、洗車をしながら純正パーツを取り外すことに。
その際にキットパーツを取り付ける際に流用するサブフレームやコネクティングチューブなども、一緒に綺麗にしてしまうとその後も効率良く作業が進みます。
また外装を外す時には、ボルトやナット、スペーサーなど、後で使い回すものもたくさんあるので無くさないようにしましょう。
丸裸にして綺麗になった車体を見ると「あーここも割れてるし、ここも傷だらけだ」などと次々と交換したくなる部位が出てくると思うので、キットに含まれてはいないプラスチックパーツやゴムパーツ、ボルト類やカラーなども事前に新品購入をしてこの際に交換してしまうとよりパリッとするので満足感が高まると思います。
説明書を見ながら外装キットを取り付ける
さっそく届いたキットを開けていきます。
人が入れそうなくらいのデカさの箱が届くので、お家にちゃんとスペースを準備しておくといいでしょう。
キットに付属してくる取り付け説明書は英語版のみですが、作業ごとの写真付きでかなり詳しく解説された内容のもの。
取り付け作業の前に一通り読んで流れを理解してから段取りを組んでいくと、作業がスムーズにいくかと思います。
英語とはいえバイク用語がわかれば理解しやすい内容ですし、スマホでグーグルレンズなどのアプリを使って翻訳、という便利な方法もありますね。
外装一式とガソリンタンク、シートを外すことができたら、さっそく新品のキットパーツを取り付けていきましょう。
フロントフェンダー&フォークガード&ゼッケンプレート
まずはフロント周りを組み立てます。この3つに関しては元の場所に完全なるポン付けです。Fフェンダーのつば付きワッシャーは旧外装から移植してください。
ガソリンタンク
ガソリンタンクはブルーからブラックにカラーチェンジ!このおかげでホワイトやブラックに外装カラーを変えてもちゃんと色味が合います。
プラスチックも分厚く品質はかなり良さげ。純正同等の信頼性はありそうです。
取り付けにはコックやマウントステー、シートを引っ掛けるなどブラケットを純正品から流用することになります。最低限コックのパッキンは新品を用意しておくといいですね。
新品のコックアッシーも5000円くらいなのでリフレッシュで新品にしても安心◎
付属タンクにはコック用の穴が予め2つ空いているので、YZ125X/250X用リザーブ付きコックも無加工で取り付け可能!
無印YZ125/250の場合もコックをX用にすれば、リザーブ機能が使えるようになりますね!!「モトクロッサーでもリザーブ機能が欲しかった!」なんて方にはおすすめします。
気になるガソリン容量はYZ125/250純正タンクと同等の約7Lでした。
なのでYZ125X/250Xにこのキットのタンクを取り付けた場合、リザーブ込みで1Lほどガソリンタンク容量は減ることになりますね。
見た目でもタンク下側の出っ張りがX純正よりも小さくコンパクトでした。
長い時間や距離を走るエンデューロレースなどでは留意したいところです。
取り付けは純正と同じようにサイドからボルトを2本刺して固定します。フューエルホースはタンクの裏に貼ってあるものを使用してください。
これでタンクは完成です!
エアクリーナーボックス
純正とくらべるとプラスチックの厚さがちょっと薄いです。もちろん取り付けて問題が出るほどでは無いですが、純正のガチな堅牢さと比べると「ここはコストダウン優先かな?」と思わせる箇所かも知れませんね(正直に)。
純正からコネクティングチューブ周りとフラップを移植します。
説明書に詳しく書いてあるので、画像と解説をよく読めば大丈夫です!
ナットスプリングも移植したら、エアクリボックスをサブフレームと合体。
お次は「HARDWARE1」と書かれたポリ袋に入っているシートを支えるベースの金具を取り付けます。
1本ボルトが余りますが、後ほどシートの固定に使用します。
サブフレームを車両に取り付けます。
※金具の向きが前後逆です(撮影時には間違えてます)
リアフェンダー
リアフェンダーはYZ125の場合はここをカット、YZ250ならここをカットするんやで~とモールドがあります。
が、信じないでください。ウソです!!
YZ125の方をカットしたのに、YZ250の方をカットしなければいけなかったという。
これから取り付けるみなさんは実車にあてがってから、カットするべき場所を確認してください。。
左右サイドカバー
グロメットやカラーを旧外装から移植します。
上側は「HARDWARE2」と書いてあるポリ袋に入っているクリップナットを利用して固定します。
下側は旧外装から四角いナットを移植して取り付けます。
シュラウド
こちらもカラーを旧外装から移植します。
サイドの3か所と「HARDWARE3」と書いてあるポリ袋に入っているカラーとボルトでタンクと固定します。
※ラジエターが歪んでいたり、ガードを付けていると干渉してうまく取り付けができない場合があります。その場合は裏の補強リブなどを削って取り付けをしてください。
ベース付きシート
シートはベース付きのコンプリートシート!
生地はノンスリップで実戦的なもので、外装カラーに合わせて生地カラーもブルーorブラックと異なります。
取り付け方法が純正外装とは異なり、シート後部のホールを開けて締め付けるタイプのもの。このあたりのイマドキな取付方法になってるところなんかも嬉しいポイントです。
プラスチック製のベースもしっかりした作りで、車体への取り付けも無問題!
フルリスタイリングキットがYZ125Xにも取り付けできた!
そんなこんなの作業を経て、キットの全てのパーツを交換するとようやく完成!!
ビフォー・アフター画像を見るとこの通り、まるで新型に買い替えた? かのようなカッコ良さ!!
あんなボロボロだったWebikeスタッフFのYZ125Xが見違えるような輝きに・・・これはイイものだ。
(元車体金属部の傷・錆は心の目で見えないようにしてください)
全体のシルエットは、MY2022以降の現行YZと同様のカッコ良さ!
これにグラフィックデカールを貼ったらさらに見映えが良くなるはず!!なのでご予算はフルスタイリングキットにプラスしてもうちょっと用意しておくと本当のコンプリートです(笑)
まとめ
①YZ125X/250Xにも取付可能!!
②ただしリアフェンダー部の車種別カット表示は要現車確認
③ガソリン容量はX純正タンク比で約1L減る
④イメチェン成功!カッコ良さ爆アゲ!!
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ヤマハ純正だと新型より旧型の方が足付きはよかったと思うのですが足付きは旧外装と比べてどうでしようか?
この外装キットはYZ125X 2023モデルには装着可能でしょうか?