
文:伊藤康司・小川勤
バイクを“自分だけ仕様”に作り上げるカスタム。レーシングマシンが採用するような機能パーツを装着すれば性能アップで気分も上々!
…でも本当に効果があるのか?
飛ばさないなら必要ないかも?? そんな疑問を解決して、思いっきりカスタムを楽しもう!!
バイクに乗る上で、誰もが考えたくないのが“転倒”だろう。とはいえ無理に飛ばしたりしなくても、何かのはずみで“立ちゴケ”することはベテランでもある。そんなとき“転ばぬ先の杖”となるのがスライダーだ。
Q:立ちゴケのダメージを減らすには?
A:スライダーを装着しておこう!
少し足着き性が悪かったり、何かのはずみで靴底が滑ったりしてオットット! そんな“立ちゴケ”、多くのライダーが経験あるハズ。なんとか頑張ってゆっくり倒してもカウルやエンジンが路面と接触して傷だらけになるのはどうにも悲しい。……が、倒れた衝撃でレバーやペダルが折れたり、エンジンカバーにヒビが入ってオイルが漏れたら万事休す。ツーリングを続けたり、走って家に帰るのは不可能だ。
そんなダメージを抑制し、自走率をアップしてくれるのがスライダーの役目。昔のエンジンガードは鉄パイプ製でヤボったかったが、現代のスライダーはかなりスタイリッシュ。いまや鈴鹿8時間耐久レース等ではレーシングマシンも装着しているので、スポーツバイクのスタイルにもマッチしている。「付けておけばよかった……(涙)」と後悔する前に、ぜひ装着を!
■スライダーを装着していれば転倒しても自走できる確率がアップ!
立ちゴケや軽度の転倒でライダー自身も怪我をしていなければ、ツーリングを継続したり走って帰りたいのが人情。その可能性を高めるのが、スライダーを装着する最大の理由だ。
アクスルスライダーは特にエンジンやフレーム幅の狭い単気筒やVツインのドゥカティに有効。エンジンガードは割れや傷から守り、オイル漏れによる走行不能を回避。フレームスライダーは車体全般、カウリングや燃料タンクなどのダメージも軽減してくれる。
【画像】カスタムQ&A―そのカスタム本当にOK?―(スライダー編) (5枚)この記事にいいねする