こんにちは! バイク乗りエッセイストの“コバユリ”こと小林夕里子です。バイクキャンプ歴約20年の経験を活かして、「今年こそ(今年も)キャンプするぞ!」と夢を膨らませているライダーの皆様に今回もお役立ち情報をお届けします。
さて、去る3月22~24日に開催されたバイク好きのための祭典「東京モーターサイクルショー2024」、みなさんは行かれましたか? 私は初日に会場を見て回ることができました。13時の一般公開と同時にどんどん人が流れ込んできて、会場は大盛況! インバウンドの効果もあってか海外からと思われる方々も見かけました。
そんな人混みの中でコバユリが注目した、ユニークなバイクキャンプ向け新製品を3つ紹介します。行けなかった方、混雑に負けて見られなかった方は、ぜひチェックしてくださいね!
デイトナブース「デイトナアウトドアのマエヒロシェルター」
今回の東京モーターサイクルショーで唯一、テント(シェルター)を使ったキャンプシーンの展示をしていたのが、バイク用品メーカー「デイトナ」。ヘンリービギンズの大容量バッグ類と、デイトナが取り扱う用品を使ってキャンプツーリング仕様にカスタムされたハンターカブが遊び心をくすぐります。
展示品の中でも注目株は、デイトナオリジナルブランド「デイトナアウトドア」よりクラウドファンディング実施中の「マエヒロシェルター」。
このシェルターは、使用しているテントに前室を後付け、またはもとある前室を拡張できるアイデア商品で、小型ソロテントの居住性アップに貢献します。出入り口の高さは160cmと広々。収納サイズは幅44×φ10cmで、デイトナアウトドアの「46コンセプト」(バイクへの積載性を考慮してすべてのアイテムの収納寸法を46cm以内に設定)が反映されています。総重量は1.35㎏で、小型のソロテントに加えるなら問題ない重さ。バイクキャンプでも雨風や気になる周囲の目線を遮ることができる快適なくつろぎ空間を諦めたくない人の新たな選択肢になりそう!
ラフアンドロードブース「中村畳工店のソロキャンパー用ミニ畳」
キャンプブーム前からキャンプ関連用品を取り扱い、近年はテントをはじめとするオリジナルアイテムも展開中のバイク用品店「ラフアンドロード」ブースでは、ラフロらしいユニークなセレクトアイテムを発見。中村畳工店のソロキャンパー用ミニ畳、その名も「武士 ~もののふ~」です。
これがとんでもなくこだわりの詰まったアイテムで、まずひと目見てグサッとささるブラック市松模様は、ライダーの大好物カーボンをイメージしているとのこと。サイズ(30×40×2.5cm)は、一般的なキャンプ向けシートバッグの底に収まるよう設定。畳表はアウトドアでの耐久性と防汚性を高めつつ限りなく本物のイグサに近づけるため、ポリプロピレンと吸湿性炭酸カルシウムを配合してマット仕上げに。さらに畳を作る過程で発生する天然熊本イグサの端材をクッション代わりに内蔵することで、イグサの香りも楽しめるというから、力の入れようがスゴイ!
このミニ畳は背面にあるベルクロを使って連結可能で、さらにオプションの背もたれシートもつなげてその中に枕代わりになるものを入れると、枕付きマットとして、身長175cmくらいまでの人ならゆったり寝ることができるそうです。
和テイストが好きなキャンパーや、地べたスタイルを好む通称“地べたリスト”のツボを押さえた尖ったモノづくりに思わずニヤリしちゃいました。ヘリの生地を4パターンから選べるので、テントや愛車とのコーディネートも楽しめそう。キャンプでのくつろぎ空間をますます自分色に染められそうです。
現在4月末頃を目指して商品化が進んでおり、ラフアンドロードでも時期未定ながら取り扱う方向で動いているとのこと。ビギナーから玄人まで間口の広いラフロの商品展開に今年も期待しましょう!
プロトブース「イガヤのツーリングシートバッグ」
バイクや電動スクーターなど乗り物に関するあらゆるモノを幅広く扱う「プロト」のブースでは、イガヤのリニューアルした「ツーリングシートバッグ」シリーズが展示されていました。
リニューアルのポイントは大きく3つ。ひとつは、付属のバックパックベルトを使い背負えるようになった点。バイクを乗り入れできないキャンプ場や、悪天候などで急遽ホテル泊になったときなどにありがたい機能です。
2つ目は、サイドポケット内に非常停止灯用のポーチが装備された点。非常停止時にはポケットから取り出し、点灯させた非常停止灯を入れ、バッグ側面に取り付けます。
3つ目は、フラップに非常停止時用三角表示が備わった点。非常停止時はフラップから取り出して使用できます。
キャンプツーリングでも、パンクやエンジントラブル、積載している荷物がズレて落ちそうになったり落ちてしまったりと、非常停止が必要な場面がいろいろ想像できます。万が一のために備えておけるバッグなら、心置きなくツーリングを楽しめますね。
以上、注目のバイクキャンプ新製品をまとめて紹介しました。さあ、モーターサイクルショーが終われば桜の季節。キャンプツーリングシーズンも始まります。
バイクキャンパーに向けた便利なアイテムを味方につけて、どんどん楽しんでいきましょう!
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