
2023年も残り僅か。今年は各地でイベントが再開されたこともあり、「キャンプをしっかり楽しめた!」という方も少なくないかもしれませんね。市場には相も変わらず魅力的なキャンプギアが溢れた一年でした。
そこで今回は、コバユリが今年使った中でも特によかったアイテムを紹介します。前編となるこちらでは、アウトドアメーカーによるキャンプギアを5つピックアップしますので、気になるものがある人は来シーズンに向けてぜひチェックしてください。
目次
NEMOのエアマット「テンサーインシュレーテッド ミディアム マミー」
今シーズンは更なる安眠を求めて、寝袋以外の寝具を一新しました。カブでのキャンプを始めたこともあり、同時に荷物のコンパクト化も狙って、新しいマットに選んだのがNEMOの「テンサーインシュレーテッド ミディアム マミー」。主な決め手は、小さく収納できることと、使用時8cmの厚み、寒がりにうれしいR値(4.2)、小柄な私にぴったりのミディアムサイズ(全長160cm)があったことでした(ちなみにレギュラーサイズは183cm)
実際の使用感はというと、まず付属のポンプサックを使うと膨らませるのがとても楽! 寝てみると、エアマットにありがちな底つき感がなく、硬さの微調整も簡単にできます。
マット表面の質感がさらさらしていて、素肌が触れても不快感がありません。これまで使ってきた歴代のマットと比べても群を抜く快適さ(お値段も群を抜いているから当然か?笑)。それが600mlのペットボトル大くらいに収納できてしまうのだから、さすがのハイスペック山岳ブランドです。奮発した甲斐あって、熟睡度が高まり、キャンプの夜がより楽しみになりました。
付属のポンプサックを使えば厚さ8cmのマットも楽に膨らませます。
HIKENTUREのエアー枕「ULTRALIGHT PELLOW」
シュラフマットと合わせて新調したのが枕。昔キャンプを始めたばかりの頃に使っていたエアー枕の使用感があまり好きではなかったので、以来空気注入式は避けてきたのですが、エアータイプでないとどうしてもかさばるので、技術の進歩に期待して、失敗してもいい低価格帯から選んでカムバックしてみることに。
ネット検索でたまたま見つけたこの「ULTRALIGHT PELLOW」は2000円しないため、品質はどうなのだろう?と半信半疑でポチッたら、届いたのは収納袋の縫製がほつれた不良品でした。二度目に届いた商品は問題なく、晴れて実戦投入。
これが期待を上回る使用感でした。というのも、私は仰向けだけでなく横向き寝もしたいほうなので、中央が窪んでいて、両サイドに厚みのある枕が理想なのですが、この枕の人間工学に基づいたという形状が“どっちも寝”に都合よく、及第点の使い心地なのです。
昔使っていたエアー枕のように滑ってどこかに行ってしまったり、ふわふわして落ち着かないということもなく、今のところはコスパ良好。長持ちしますように。
(※私が購入した当時とは色などの仕様が変わったようです)
テンマクデザインの大容量バッグ「防水ダッフルバッグ イルジグ」
手前味噌で恐縮ですが、わたくしめが手がけるMOTOアウトドアブランド・ノマディカが監修したテンマクデザインのダッフルバッグ「防水ダッフルバッグ イルジグ」は、私が初代モデルを使い倒して「ここがもう少しこうだったらなおいい…」と思ったところをすべて改良したうえ、完全防水に進化させた自信作です。キャンプツーリングの荷物を運ぶのに申し分ない60Lで、さらにバッグの上下に荷物を加えることができるギミックが盛り込まれています。
例えば、バッグの中に荷物が入りきらなければ、テントやマットをスライド式の雨蓋や付属のベルトを使って外付けすることができます。また、バッグの外底面にはもう一枚底が備わっていて、テーブルや大きなラグ、幅のあるコットなどを間に挟めば、積載の土台を兼ねさせることもできるようになっています。
バッグ上に雨蓋でテントをホールドし、その上に付属のベルトを使ってマットを括り付けた例。バッグの外底面にはテーブルを挟んでいます。
これ以上褒めると宣伝かと思われてしまいそうなのでこのあたりで止めておきますが、キャンプ以外のお泊りツーリングでも大活躍で、今年の私のバイクライフはこれなしでは成り立たなかったといってもいいくらい。来年もよろしくね。
テンマクデザインの食器用クリーニングスプレー「収宴」
アルコールティッシュって便利ですよね。汚れた食器もその場で都度拭き上げれば、またすぐに次の料理に使えます。でもそのアルコールティッシュには、パラペンや保湿剤など口にしたくないものも含まれていることがほとんどで、薄っすら罪悪感を覚えつつも「ま、いいか」で使い続けていました。
そんなモヤモヤをまさに終焉させる「収宴」(しゅうえん)は、テンマクデザインから今夏発売になった環境配慮型クッカー食器用クリーニングスプレー。含まれる界面活性剤はわずか1%で、98.99%はアルコールと水でできており、人と自然に優しい仕様になっています。
使い方は、あらかじめクッカーやシェラカップの汚れをティッシュなどで拭き取り、20cmほど離してスプレーをし、ティッシュなどで拭き上げるだけ。
キャンプのためにわりと頻繁にウェットティッシュを買っていましたが、これを使い始めたら、ティッシュだけ忘れなければいいので、気が楽になりました。食器も心もスッキリと!
SOTOのガスランタン「Hinoto」
SOTOのガスランタン「Hinoto」は、昨年の今頃にも「今年使ってみてよかったキャンプギア」としてピックアップしたのですが、今年もしみじみよいランタンだなと思ったので紹介させてください。
ろうそくの灯のような「可愛らしく癒しのある炎」を楽しめるガスランタンです。燃料はカセットガスからもOD缶からも補充できるので、キャンプ中の燃料切れの心配がないうえ荷物のコンパクト化にも貢献。もともと単体で販売されていましたが、今春からは持ち運びに便利な収納ケースとのセット販売になりました。
縦長の形状上倒れやすいため、スタビライザーが別売りされており、それがまた惚れ惚れするほど軽量コンパクトなのですが、そのスタビライザー用のねじ穴がカメラの三脚ねじ穴と同じサイズなので、三脚携帯率の高い私の場合、ランタンの置き場所を色々アレンジできます。音もなく、慎ましやかな灯りに今年も酔いしれました。
少し見づらいですが、このときはポケットサイズのミニ三脚にHinotoをセッティングしてテーブル上に置きました。
みなさんの今年のベストキャンプギアは何でしたか?
次回は、アウトドアブランドのギアではないけれどキャンプで大活躍したアイテムたちを紹介します!
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