
オフロード走行では、オンロードとはまた違ったアイテムが定番装備だったりするのよ。中でも特長的なのがヒールガードやチェーンガイド。オフ走行では必須ともいえるこれらのアイテムを、オフテイストの高いハンターカブにも装着したい。そんな要望をかなえてくれるのがZETAのコネクティングクランプシリーズ。スイングアームにコネクティングクランプを装着することでヒールガード、チェーンガイド、チェーンカバーを自由に組み合わせて装着することができるぞ。さらには純正のドライブチェーンケースの併用もできるよ。
目次
ZETA コネクティングクランプ
ハンターカブにヒールガードなどの装着を可能にするコネクティングクランプ。スイングアームに装着するだけの簡単取り付けなのに、可能性は無限大。装着することで、オンロードからオフロードまでさまざまな状況に対応できるぞ。
コネクティングクランプシリーズをフルセットしたコンプリートでも販売しているし、各パーツ単品での購入も可能。
これがないと始まらない、コネクティングクランプシリーズの起点となるパーツだよ。
わかりやすくするために、タンデムステップは外してあるけど、もちろんタンデムステップを付けたままでも装着可能。
実際にタンデムステップを装着した状態でフル装備にしてもこの通り。一切干渉しないよ。
装着自体は、位置を決めてスイングーアームを挟むように固定するだけ。装着位置は付属の説明書を参照してね。ヒールガードやチェーンカバーを同時装着するなら、バランスを見つつ締結することで、ほどよい位置に納まるよ。
オフテイストを高めるZETAロゴやアルミの美しい造形により、ドレスアップ効果もアリ。
コネクティングクランプを装着することで、シーンに合わせたチェーンまわりのプロテクションができるようになるぞ
コネクティングクランプチェーンガイド
これぞオフならではというパーツがチェーンガイド。オフロード走行ではスイングアームが大きく動くことから、チェーンが外れることがあるらしい。走行中にチェーンが外れるなんてシャレにならないので、チェーンガイドはまさにオフ走行における必須パーツ。
チェーンガイドには板形状のものもあるらしいけど、ZETAではチェーンを囲う形状になっており、あらゆる方向をカバーしてくれる。
あと、チェーンガイドにはもうひとつ大きな効果があるのよ。それは転倒時に指などがチェーンとスプロケットに巻き込まれるのを防ぐという効果。スプロケが回転するので、巻き込まれると非常に危険なのよね。スプロケの下側に直接挟まれないよう保護することで、万が一の事態を避けてくれるぞ。
ガイド部分は樹脂製。チェーンに接する部分は山形断面なので、チェーンが上下に動いてガイドに接した場合も、引っかかりを最小限にしてくれる。
裏側はボルトナットの飛び出しを最小限にするため、インサートナットを採用。安全性だけじゃなく、整備性も良好。
ホイール側は出っ張りを極力へらすことで、万が一の干渉も避けている
取り付け位置は、コネクティングクランプの下側。工具はこれも六角棒レンチの5mmだけでオッケ-。
コネクティングクランプ単体で装着したときに、カラーを挟み込んでおいたけど、それと置き換えるように装着するよ。
コネクティングクランプの下側のボルトを外したらカラーを抜いて、チェーンガイドのプレート部分を差し込んで締結しよう。
プレート部分を装着したら次はガイドパーツでチェーンを挟もう。ガイドパーツはアルミの中空シャフトで繋がってるだけなので、簡単に分割できるよ。精度が高いので、簡単にぽろっとどっかにいったりしないし、難易度は低め。
ガイド部分でチェーンを挟んだら、裏側のアルミパーツをあてがうよ。
ベース部分とアルミの受け側パーツで樹脂パーツをはさんでボルトで締結
あとは5mmの六角棒レンチで締結するだけ。インサートナットなので超簡単。チェーンのそばで作業するので手は汚れがちだけど。手袋しておけば良かった。
絶妙なクリアランスにより、1G状態ではガイドとチェーンは干渉しないようになってる。オフロード走行でスイングアームが大きく動くと、このガイドが真価を発揮するってワケ。
さらに安全面も。チェーンガイドの装着により、指がスプロケに巻き込まれることが無くなってる。チェーンには当たるかもだけど、スプロケに巻き込まれるという最悪の事態が起こらないよう、ばっちり保護してるのよ。
スプロケットに直接触れないようになるので、安全性が確実に上がってる
コネクティングクランプヒールガード
こちらもオフの必須アイテム、ヒールガード。その名の通り、かかとがチェーンにあたるのを防ぐためのもの。オフロード走行では足を出してのコーナリングなどで、足が非常に大きく動くのでギャップなどにヒットした足がチェーンにぶつかることも。オフロードブーツを履いてればそう簡単にかかとにダメージは行かないと思うけど、逆にチェーンが壊れたりするらしいのよ。つまり、かかとを守るだけではなく、かかとからチェーンも守る、非常に重要なアイテム。
パーツ構成はシンプルなので、さっそく装着。まずは純正のチェーンカバーを外すよ。
外したボルトは再利用しないので、無くさないようにしまっておこう。
ボルトを外したら引っこ抜くだけなんだけど、ホイール側に差し込む構造になってるので、あまり強引に引っ張らないようにね。
ボルトだけではなく、裏側の溝ではまってるので、外す時は注意してね
あとは、ヒールガード付属のボルトで締結するだけ。前側のボルトを取り付ける際に、付属のカラーを裏側に入れておくのを忘れないようにね。後ろ側は、コネクティングクランプの上側、向かって左のボルトを外してヒールガードを共締めするだけ。簡単よ。
ぱっと見、そんなに大きい範囲をカバーしてるようには見えないけど、これが実に絶妙な位置関係なのよ。
自然な感じで足を出して見るとこんな感じ。
足に何かがヒットしたイメージで、ぐいっと曲げてみると、ちょうどヒールガードにかかとが当たる。センタースタンドがあるので、逆にここより後ろで当たることはなさそうな気がする。
ノーマルのチェーンカバーでもこの位置は保護されてるけど、いかんせん樹脂なので思い切りかかとが当たった壊れそうな気もする。なにげに効果絶大なパーツだと思うよ。
出した足が岩とかに当たって、ぽーんと曲がるとちょうどヒールガードに当たる
コネクティングクランプ チェーンカバー
チェーンカバーも、オフテイストあふれるデザイン。ヒールガードと同時装着することで純正チェーンカバーと同等以上のカバー範囲を実現してくれる。純正よりも大柄なデザインにより、チェーンからの泥やチェーンオイルから各部を守ってくれるぞ。
今までは5mmの六角棒レンチだけで取り付け出来たけど、チェーンカバーは裏面にナットがあるので8mmのメガネレンチも必要だよ。チェーンガイドと違って、チェーンカバーは車体に装着する前に組み立てておこう。
後部側は、チェーンカバー付属のボルトとカラーを使って車体に締結。チェーンカバー、ヒールガード、そしてコネクティングクランプ本体に似たような径のカラーがあるけど、全て厚みが違うので混在しないように注意。
前側はコネクティングクランプ上側、向かって右のボルトに共締め。
これで一通り完成。正直、装着について難しいところは無いと思う。
むしろ悩ましいのは、組み合わせ。純正チェーンカバーの併用も合わせて、ZETAの推奨する取り付けは7種類。各パターンを実際に再現してみるよ。
コネクティングクランプシリーズの組み合わせ
オフロード/タイプStd
まずはオフロードスタイル3タイプ。
タイプStdは、ノーマルチェーンカバーにチェーンガイドのみを装着することで、純正のスタイルを崩さずにオフロード走行での安心感を高めてる。
なんといっても、さりげなく下側にオフっぽいパーツがついてるのが、カッコ良い。
純正チェーンカバーとチェーンガイドを装着したスタンダードな仕様
オフロード/タイプ-1
ヒールガードとチェーンガイドというオフロード走行の鉄板アイテムを装着したスタイル。個人的にはこれが一番好き。ノーマルとはかなり印象変わるし、派手すぎないのに個性的で凄く良い。
ヒールガードとチェーンガイドを組み合わせたオフロードタイプ-1
オフロード/タイプ-2
チェーンガイドとチェーンカバー。敢えてヒールガードはオミット。後部にパーツをまとめているので、ボリューム感が強調されているようにも感じる。チェーンをもっと綺麗にしておけば良かった。
チェーンガイドとチェーンカバーを組み合わせたオフロードタイプ-2
ストリート/タイプStd
ここからはストリートタイプ。オフロードスタイルとの違いはチェーンガイド。チェーンガイドがなくなることで、一気にオンンロードっぽくなる。
ストリートタイプStdは、ヒールガードとチェーンカバー。純正チェーンカバーをZETAに置き換えた印象。
ストリート/タイプ-1
タイプ-1はシンプルにヒールガードのみ。ストリートスタイルなので、オフ走行でのプロテクション性能と言うよりは、シンプルなカスタムスタイルの提案といえるんじゃないかな。ヒールガードのデザインが車体の形状とよくバランスしていることもあり、かなり収まりが良い。
ストリート/タイプ-2
ストリートタイプ-1とは逆に、チェーンカバーのみにしたスタイル。チェーンカバーはかなりカバー範囲が広いので、これだけでもチェーンオイルの飛散から保護してくれそう。オンロード重視なら、ここから始めてみると良いかも。
タイプ/コンプリート
コンプリートという名の通り、全部盛り。プロテクション性能、スタイルともに完璧。迷ったらコンプリートにしておけば間違いなし。
まとめ
林道やコースなど、オフロード走行をする人にはもちろん、ハンターカブのオフテイストを高めるカスタムパーツとしても効果はかなり大きいよ。なにより、シーンやスタイルに合わせた組み合わせを考えるのが凄く楽しい。
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