カブトの「エアロブレード6」は、公道スポーツ向けのフルフェイス。内蔵バイザーを持たず、軽量コンパクトさと空力性能が自慢のモデルだ。その実力を改めてチェックしてみた!


最高峰のF-17に続く、中堅スポーツフルフェイス

カブトは、内蔵バイザーを持たないスポーツ仕様のフルフェイスとして、最高峰のレーシング向けであるF-17、そして公道向けのエアロブレード6を展開している(ちなみに現行ラインナップのRT-33Xは先代のフラッグシップであるRT-33のビッグサイズ版)。

エアロブレードは代を重ね、2022年秋に5→6へと熟成。5は筆者も普段使っていたモデルで人気が高かったが、6へ進化し、より好評を博しているようだ。

まず帽体は、ガラス繊維と有機繊維を組み合わせた高強度複合素材のA.C.Tを採用。乱流を制御し、空力特性を向上させるウェイクスタビライザーは帽体と一体式で、スマートな外観となっている。

●サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL
●規格:JIS
●価格:4万2900円(単色)、4万6200~4万7300円(グラフィック)
●メーカーサイト:https://www.ogkkabuto.co.jp/motorcycle/index.html


静粛性と安定感が光る、シールドも実に快適だ

ここからはインプレをお届けしよう。まず気付いたのは着脱のしやすさだ。近頃のカブトらしく帽体下部が広がりやすく、耳が引っかかりにくい。

被り心地は、頭全体をしっかりホールドしながら、頬のフィット感は少しやさしめ。そして軽さが際立つ。実測で重量は1393g(Lサイズ フラットブラック)。フルフェイスながら、同社の内蔵バイザー付きジェットのエクシード(1562g)より軽いのだ。

100km/h走行では直進安定性が素晴らしい。ウェイクスタビライザーなどの空力フォルムの恩恵だろう。しっかりしたホールド感と軽さが相まって、首を振るのもラクだ。

走行時の音もかなり静かな部類。密閉度を高めるシールドベースとトリムラバーのおかげか、風切り音や周囲のノイズが気にならない。ベンチレーションは30km/h程度から風の流れを感じるほど優秀だ。

中でも気に入ったのはテイジン社製のUV&IRカットシールドだ。紫外線(UV)を99%、赤外線(IR)を74%カット。11月の晴れた強い日射しで試したところ、明らかに顔に当たる熱が和らいでいた。

スモークシールドも日射しを防げるけど、UV&IRカットシールドはクリアな視界を保ったまま熱を緩和できるのがいい。優れたベンチレーションと相まって、夏場でも大いに役立つ装備だ。


【まとめ】ロングランでも疲れにくい、価格も良心的

とても軽く、フィット感が良好で、空力性能にも優れるため、長時間着用しても疲れにくかった。音が静かなのも疲労を緩和してくれたと思う。

街乗りからロングツーリング、スポーツランまで、しっかり対応できる万能フルフェイスこそエアロブレード6。価格は単色で4万円前半、グラフィックモデルも4万円台中盤だが、もっと高額でもおかしくない。使ってみれば、きっとお買い得に感じるだろう。





情報提供元[ kabuto ] 【画像】カブト エアロブレード6 インプレ (14枚)

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