
文/Webikeスタッフ:コータロー
ブレーキパッドの定番といえば『赤パッド』や『ゴールデンパッド』が有名ですが、世界で一番売れているブレーキパッドはSBSだって知ってました?
何故、世界でSBSが選ばれるのか。SBSの特徴と実際にスタッフが使ってみた感想を基にチェックしていきたいと思います!
目次
デンマークのパッドは世界一ィィ
SBSは北欧、デンマークに本社を置くブレーキパッドメーカーです。1964年頃の創業でバイク用ブレーキパッドは1970年代から始まった老舗で、OEM供給やレースでも活躍していることで知られています。
バイク用のほかにも自動車用やATV用など幅広い分野のブレーキパッドを生産しています。
コントロール性能と耐摩耗性の高さ
良いブレーキとは何か。
ガッツリ止まること……も確かに必要ですが、それだけでは優れたブレーキとは言えません。
ブレーキの役割は止まる以外にも、コーナリングの姿勢を制御するための「曲げる」ためのブレーキというのもあります。
それらを考えると優れたブレーキとはブレーキレバーの握り込み量に応じてリニアに効く。つまりコントロール性に優れていることがとっても大切です。
そしてもう一つ大事なのはモチつまりどれだけ長く使えるかです。
公道で使う場合、絶対的なブレーキ性能も必要ですが、数か月で使い切ってしまうような寿命の短いパッドではツーリングも楽しめませんよね。
できればいいブレーキパッドを長く使うというのが皆さんの理想だと思います。
その理想をかなえてくれるかもしれないブレーキパッドがSBSなんです!!
こちらはSBSのブレーキパッドと他社製の比較です。
セラミック、シンターメタル共に、耐摩耗性とコントロール性がすぐれていることがわかります。
ここで気になるのが冷感時の初期制動、他社製に負けてるけど大丈夫?というところですが大丈夫です!
これはいわゆる『ガツンと効く度』を表しています。
これが高い他社製は効く感じが確かにしますが、レバーの握り込み反応を示すトルク感度が劣っているので握り込みと制動が比例せず、コントロール性が劣っているということになります。
結局効くんだからいいじゃんというあなた。道路脇から飛び出してきた猫やペンギンを避けるためのパニックブレーキで大きな差がでちゃうかも……?
SBSのブレーキパッドは3層構造
ブレーキパッドは金属製のバックプレートに実際にディスクに接触して摩擦するライニング材を重ねる構造になっています。
SBSのブレーキパッドはこの間にファイバーセラミックを挟む構造になっているので熱伝導を抑え優れた耐フェード力を発揮するのが特徴です。
業界唯一!接着剤を使っていない
バックプレートとライニングの結合には普通接着材を使うわけですが、接着剤を使うと、圧力と摩擦熱の繰り返しで、最悪の場合剥離したりする危険があります。
そこでSBSではバックプレートに特殊なフックを作って接着材不要の結合を可能にしてます。※一部除く
剥離の心配ナシ!接着剤分の厚みもナシ!共鳴も抑制!とイイこと尽くしです。
剥離しないというのは一般のライダーにはほぼ無縁だと思いますが、オーバーな安心感は大事。
シチュエーションに合わせた細かすぎる商品設定
SBSのパッドは走行シチュエーションと効き具合で細かく選べるのも特徴。
普通は街乗り、ツーリング、レーシングで済みそうなところ、街乗り向け4種類、オフ1種類、峠用3種類、レーシング2種類と豊富すぎるラインナップになっています。
これだけあれば、自分の求めるブレーキパッドを確実に見つけられるのではないでしょうか。
ちなみに峠向けパッドがあるのはSBSだけなんじゃないかな。(峠と言いつつレーシング)
実際にSBSを使ってみたのでインプレッション
スペックより使い勝手のほうが重要だと思うので今回も実際に使ってみることにしました。
といっても僕はディスクブレーキの車両を持っていなかったのでちょうどよくパッド交換時期になっているスタッフI君に取り付け&インプレッションをしてもらいました!
Street Twinの18年式以前は大型バイクかつシングルディスクということもあってかブレーキに対しての評価が悪く、自分もまたその悩みを抱えてました...
キャリパー交換なども視野に入れていましたが、金銭面でなかなか踏み出せず...
パッドを変えるタイミングに来ていたので今回はSBSを導入してみました。
今回使用したパッドは新たに発売された街乗り最強のSPシリーズ!
SPシリーズはストリートモデルのHSパッドの耐久性・耐摩耗性を確保しつつ、制動性能をスプリントレース向けのRSシリーズに近づけたハイグレードモデル。
オンロードスポーツモデルなどでノーマルより効きがいいけど長寿命なパッドがイイという場合にベストマッチ!
つまりどういうことかというと、めっちゃ効いてめっちゃ長持ち。
純正のパッドとは性能が明らかに異なり、初期のタッチからの制動が良い!
以前までの悩みであった、ぎこちない制動力がなめらかかつ、しっかりと発揮されるようになり、純正より止まるようになりました!
ありがちなガッツリ効くけどコントロールが難しいみたいなこともなく、握り込みに応じてリニアに効き具合が変わるので、コントロール性も極めて高いと感じました。
街乗りに限らず、スポーツ走行でも十分に性能を発揮してくれます。
要するに、ガッツリとした初期制動力を発揮しながらも握り込むとフラットな制動力を発揮しコントロールしやすい!
これなら道路脇からの急な飛び出し時に対するブレーキングなど、ストリートでの危険なシチュエーションでも確実な制動力が期待できそうです
しっかり止まれることで生まれる安心感がツーリングの快適さを格段にあげてくれます。
オフロード・林道でも走ってみた
本来はオンロードバイクですが、今流行りのアドベンチャータイヤに履き替えてオフロードも走ってきました!
オフロードは舗装路に比べ路面状況が悪く、ブレーキにとってもシビアな環境と言えますが、SBSは安心感がダンチ。
具体的には……
コントロール性が高いことが影響してか、悪路でもやっぱりコントロールしやすい!
レバータッチに合わせて、シッカリと効く感じが何といっても運転を楽しくしてくれます。
下り坂や、細かな操作が必要になる悪路などで連続ブレーキをする際もしっかりと食いついてきてくれて安定感が抜群です。
言い過ぎにも聞こえるかもしれないが
様々なカスタムをしてきた中で一番効果を感じるアイテムだったかもしれません...
ブレーキの効きに不満がある方にぜひおすすめしたい商品です。
高いコストパフォーマンスであなたのバイクをワンランクUPさせてくれること間違いなしです。
SBSブレーキパッドの選び方
種類豊富であなたにピッタリなブレーキパッドが選べるSBSですが、多すぎてわからないという方のためにシリーズごとの特性をまとめてみました。
ページの最後に車両タイプと使い方からわかるオススメSBSパッド一覧表があるので参考にどうぞ!
ストリート
HF・Eシリーズ
- スクーターや、250ccクラスまでの標準パッド
- 80’Sまでのスポーツモデルの標準パッド
- 扱いやすく、効きと耐久性を両立
CTシリーズ
- 125ccクラススクーターの標準パッド
- 安定した効きと耐久性を両立
- E・HFユーザーのグレードアップパッドに
ストリートEX
HS/LS/MSシリーズ
- 90’S辺りからのスポーツモデルの標準パッド(HS/LS)
- 250ccオーバースクーターの標準パッド(MS)
- E・HFユーザーのグレードアップパッドに
- スポーツ走行にも適した効きと耐久性を両立
SPシリーズ
- HSユーザーのグレードアップパッドに
- スポーツ走行に適した制動力に加え耐久性を両立
ダート
SIシリーズ
- 不整地でのコントロール性が抜群
- E・HFユーザーのグレードアップパッドに
スポーツ
RSシリーズ
- HSユーザーのグレードアップパッドに
- 鋳鉄ローターには使用禁止
RSIシリーズ
- ミニバイクのロードコース用としても最適
- HF・HS・SIユーザーのグレードアップパッドに
RQシリーズ
- サーキット走行時のリヤ用としてオススメ
- HF・HS・LSユーザーのグレードアップパッドに
レーシング
DCシリーズ
- 耐久ロードレース用に開発
- ローター表面にカーボン被膜を形成させて、ローターへのダメージを減少
DS-1/2シリーズ
- 強力な初期制動力に加え、サーキットレベルで驚異的な長寿命(DCの2-3倍、RSの4-8倍!)を実現
- 不用意に立ち上がらないから、レース中のライダーの集中力を削らない、優しく、かつ強力な“なじむ”制動フィーリングを実現
- DS-1は初期制動食いつきタイプ、DS-2は奥の握り込みまでフラットに効くタイプ、フィーリングに応じて併用も可能
- DS-1/2はメタルケースパッケージ化
車両タイプと走行スタイルで選べるオススメの組み合わせ
車両と走行シチュエーションにあわせて様々な特性をもつブレーキパッドをラインナップしているSBSですが、選ぶとなると選べ過ぎてわからん!ということになってしまう可能性も。
でも大丈夫!このオススメパッドチャートを見ればあなたの車両にピッタリのパッドがすぐわかります!
ミニバイク・スクーターにオススメ
オンロードバイクにオススメ
オフロードバイクにオススメ
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