雪道や凍結路面を走れるスパイクタイヤ。
現代ではスタッドレスタイヤや4輪車の普及と環境対策ですっかり数を減らしてしまってますが、ひと昔前は郵便配達など様々なシーンで使用されていました。

そんなスパイクタイヤですが、実は現代でもこの冬時期だけは入手出来て、走れて、楽しめるのです!
そこで今回はスパイクタイヤを装着したカブで真冬の北海道走行をインプレッション!

そもそもスパイクタイヤって公道を走っていいの?

どんな雪道でも走れてしまうスパイクタイヤですが、あまり走っているのを見かけません。
4輪においてはスタッドレスの性能が格段に向上しており、そもそもスパイクタイヤを必要としていなかったり、
チェーンを巻くことで対処できてしまったりと理由は様々ですが、
一番大きい要因としてはスパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律でスパイクが規制されているから。

ただこの法律には例外があって、特定エリアごとに使用規制期間というのが設けられていてキチンとルールを守ればスパイクタイヤはまだまだ現役なんです。

そんなワケで、フェリーが出ている茨城・大洗までバイクを積んでGO!

北海道なう。着いてビックリ雪不足…

苫小牧港に上陸するとあれ、大洗発大洗着のフェリーに乗ったんだったっけと思う程のアスファルトむき出しな路面出迎えてくれました。
そうです、2020年の北海道は圧倒的に雪不足。各地で開催が予定されていた、冬のイベントやスキー場の営業などに影響が及ぶほど雪がありませんでした。

筆者もこれじゃあBONSUNの性能を試せないじゃん!と冷や汗ものです(ただでさえ寒いのにね)。

スパイクタイヤ VS アスファルト


急遽、北海道のアスファルト路面を走ることとなった寒冷地ツーリングですが、
やっぱり雪面以外をスパイクタイヤで走るとどうなるか、の走行インプレッションも気になる人は多いと思います。
率直な感想としては、「全然走れる」の一言に尽きます。

あくまで”自分はスパイクタイヤを履いている”ことを念頭に走行することが必要ですが、そのことを肝に銘じていればまったくもって問題ありませんでした。
コーナーでの深いバンクや急制動などは絶対行わないようにしましょう。

スパイクタイヤ VS アイスバーン


北海道の街中を走っていると点在しているのがアイスバーン。
スパイクタイヤならある程度は路面に食いついてくれますが、慢心はだめ。
今回のツーリングでも幾度かアイスバーンを走らざる得ない状況がありましたが、落ち着いてに走ることで転倒なく走行が可能でした。
道路一面がアイスバーンということはありません、路肩付近だったり逃げれるスポットがあるのでそこを見極めましょう。

スパイクタイヤ VS スノー



北海道をひた走ること数時間。スパイクタイヤで走るに相応しいシチュエーションにやっと出会うことができました!
辺り一面の銀世界。エンジンを止めれば深雪に音が吸い込まれて無音に近く、パウダースノーがチラつく音が鮮明に聞こえる程。

スパイクタイヤの食いつきも絶好調で、スノーコンディションでは実力を否応なく体感することができました!
今旅の相棒として選んだカブのタイヤが14インチということもあり、轍を乗り越える際には少し注意が必要でしたが、
車の通った圧雪、降ったばかりの深雪の両方でしっかりとコントロールが可能でした!

過信は絶対ダメ!スパイクタイヤでも走行注意な路面たち

前述までにドライ、アイスバーン、スノーと様々なシチュエーションでBONSUNを試してきました。
結果的に“どこでも普通に走れます”といった、大した面白味もないインプレッションとなってしまいましたが、
路面コンディションを細かく分けると、走行に難儀したシチュエーションもいくつか存在します。

ここではそういったスパイクタイヤでも要注意な路面コンディションをいくつか紹介したいと思います。

圧雪&パウダースノー


北海道は良質なパウダースノーが降るとして、海外からもウィンタースポーツを楽しみにくる渡航者がいるほどです。
そんなウィンタースポーツのメッカの道路に積もる雪は、もちろんパウダースノー。

4輪車が通って雪が踏み固められその後にパウダースノーが降り積もった道は、
スパイクのピンが圧雪面まで届かず、パウダー層を掻いているだけといった状態に陥ることが多かったです。

ゆっくり徐行することで脱出が可能でしたが、下り区間で遭遇しないことをただただ祈るばかりです。
自分は路面コンディションが細かく変わる度に、ブレーキをわざとかけてタイヤを滑らせ、どこまで滑ってどこまでグリップするのか、を把握できるように努めていました。

視界不良の中での走行



北海道では、風速15mオーバーの突風が絶え間なく吹き荒れることも。
数m先が見えない完全なホワイトアウト状態で、進むも地獄、戻るも地獄の究極な状況です。

ホワイトアウトということは雪が舞ってるということ。路肩に遮蔽物があって風の通り道や溜まるスポットがはっきりしている場所だと、
すぐに30cmぐらいの雪の山が路面状に形成されてしまいます。(自分はそんな壁に突っ込み転倒しました)
そもそもそんな状態の中走ること自体がおかしな話ですが、
北海道ツーリングではホワイトアウト以外にもシールドが曇ったり、そのまま凍ってしまったりと、視界不良となるケースが多々あります。
雪面走行では自分がどんな雪の上を走っているかを知ることが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか、筆者はBONSUNスパイクタイヤのお陰で無事にツーリングを終えることができました!
Webikeでは、今回私が使用した14インチ以外のサイズのスパイクタイヤも多数取り扱っています。
あなたの車両に合うサイズもきっとあるはず…?
そうBONSUNならね。

最後に:北海道の郵政カブはスパイクタイヤではなくチェーンを巻いて走っていました、恐るべし…!

適合車種一例

ホンダ スーパーカブ110
スーパーカブ50、70、90
プレスカブ
カブプロ
リトルカブ
シャリー50、70
ジャイロUP、X
ダックス
モンキーRT
モンキー※3.50-10サイズへのカスタム済み車両のみ
など
ヤマハ メイト50、80
タウンメイト
ニュースメイト
YB-1
など
ススキ バーディー50、80、
新聞バーディ
アドレスV100
など
カワサキ KS-2

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