
オフロードバイクユーザーにとっては外装やハンドガードなどのプラスチックパーツでお馴染みの『POLISPORT(ポリスポーツ)』社。
彼らが作り出す製品は世界中で高く評価され、品質や開発技術力の高さが認められてヤマハやKTMグループ、トライアンフなどの車両メーカーの純正プラスチック部品の製造を請け負っているほど。
ポリスポーツはそこで培った高い製造技術をより広いステージで活かすべく、ロードスポーツやアドベンチャーバイクなどストリート(公道用)バイク向けのプラスチック+メタル製『エンジンプロテクターカバー』シリーズを2022年から満を持して販売開始しました。
今回はWebikeスタッフが所有するバイク(カワサキZ900)にポリスポーツエンジンプロテクターカバーキットを装着して、その品質や取り付け方法などを確認した模様をお届けします!
ポリスポーツ『エンジンプロテクターカバー』とは?
ポリスポーツ「エンジンプロテクターカバー」は、同社初のストリート(公道用)バイク向け製品シリーズです。オフロードバイクのプラスチックパーツ製造で培った技術を元にロードスポーツなどストリートバイクにも見合うデザインと素材を投入して開発され、美しいデザインだけでなく素材の高い質感と工作精度、そして本来の目的である防護性を備えているのが特長です。
金属製の純正エンジンケースの外側に、高耐久性プラスチック+メタル製のハイブリッド素材カバーを取り付けることで、元の車体のデザインを活かしつつ高い耐衝撃性や耐腐食性を手に入れることができます。
そのラインナップの適合車両は、まずは欧州で人気のあるロードスポーツ/アドベンチャーバイクがメイン。
ハイブリッド素材の質感がイイ!説明書も車種専用画像入りでわかりやすい
ラインナップを確認したところ、WebikeスタッフのR氏が乗っているカワサキZ900(MY2019)がリストにあるのを発見!さっそく左右セットをお買い上げしてもらって彼の車両に取付けてみました。
オフロードバイク向けラインとは異なる新しいポリスポーツイメージを体現するロゴがプリントされた箱の中から、包装材に包まれて出てきたモノは以下の通り。
・エンジンプロテクターカバー 左右
・取付けボルト+ブッシュ x 4 x 2(左右分)
・取付け説明書
エンジンプロテクターカバーを手に取ると、意外な程の軽さに感動しながらも厚みのある高耐久プラスチック防護性の高さや金属製部分の質感の良さに感心。カバーを左右にひねってみても剛性と柔軟性を両立していてその頑丈さを感じることができます。
そして仮当てをしてみてもボルト位置が純正カバーと寸分違わないことを確認できて、海外製パーツにありがちな「ボルト穴位置がちゃんと合うのかな・・・」という不安も消し飛びます。
そして海外製パーツでもう一つの不安である取り付け説明書を見ると、汎用ではなく車種ごとに専用の画像と取付け方法が書いてあって(大事!)、締め込みトルクなども適正な値が記載されているので安心です。
英語が不安な方(はい、私です)でも、スマホのOCRアプリなどで英文を読み取りテキストデータにしてから翻訳アプリに放り込めば、ほーらすぐに日本語の説明書きになってくれますね。便利な世の中になりました^ ^
と言ってもそれほど難しい作業ではないので、説明書の画像を見るだけで「ふむふむ、なるほど」と作業できてしまう人も多いと思います!
取り付けはカンペキにボルトオン!精度も高い
作業手順としては、
(1)エンジンカバーに元からついているボルトを必要箇所だけ取り外す
(2)ポリスポーツエンジンプロテクターカバーを被せる
(3)付属してる純正より少し長いボルト+ブッシュを使って規定トルクで締め付ける
と、とってもカンタン!
必要になった工具はご覧の通り(車種によってはもっと少ない場合も)。
トレーも、念のためにクラッチ側カバーを緩めたことによるオイル滴りを受けるためのもの。
実際にはその心配もなく、手が汚れるようなこともありませんでした。
バイク整備は万年初級で手先が不器用な私でも、撮影しながら30分もあれば左右ともビシッと取り付けることができましたよ。
そしてエンジンプロテクターカバーの装着が完了したZ900はこの通り!!
左右のカバーともに元からのエンジン造形の邪魔をしない形状と色使いで実に品よくキマってます。プラスチックと金属のハイブリッド素材の使い分けがカッコ良過ぎじゃないですか?!
主張し過ぎないさり気ない存在感は、ジェントルなロードスポーツ乗りに似合いそうな気もします。
これにはオーナーのWebikeスタッフR氏も、色んな角度から愛車を眺めては「正直な気持ち、オフロードが得意なメーカーの製品ってロードスポーツバイクにはどうなの?と思ってたけど期待以上の見映えでイイね!」と喜色満面!!
「オレのZ900は元々最高だったけど、このエンジンプロテクターカバーを装着したら超最高になったな。フフフ」などとブツブツ言ってました。ちょっと気持ち悪いくらい(笑)。
まとめ
これまでPOLISPORT(ポリスポーツ)といえばモトクロスやエンデューロなど「オフロードレーサーのためのプラスチックパーツメーカー」というイメージがありました。
そのオフロードレースは「転倒して当たり前」な世界なので、そこでバイクの様々な部位のプロテクター製造のノウハウや経験を培ってきたということ。
今回は「エンジンを衝撃から守る」というパーツの特性上、バイクを転倒させてみてカバーの耐衝撃性を実証するというインプレッションはできなかったのですが、そんな経験や技術を元にリリースされたストリート(公道用)バイク向けの『エンジンプロテクターカバー』も期待以上の品質であることがわかりました。
ポリスポーツ製品の評判はきっとオンロードライダーにも届くことでしょう!
今後もハイブリッド素材『エンジンプロテクターカバー』のラインナップ拡大や適合車種の追加などが予想されていますので、どうぞご期待ください。
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