
二輪、四輪問わずあらゆるモータースポーツの会場や写真、映像等で、ほとんどの人が赤の地に白い文字の「MOTUL」のロゴを目にしたことがあると思います。
この記事ではMOTULの成り立ちや、なぜ"一流"と呼ばれているのかについて深掘りします。
目次
モーターイベントには欠かせない存在
MOTULはMotoGPやWSBKといった世界的ロードレースをはじめ、何日も果てしない砂漠を駆け続けるDakar RallyやISDEといったオフロードレースのスポンサーを勤めています。国内の一大ツーリングイベント、石川県千里浜を目指すSSTRもスポンサードしており、二輪に関するあらゆるイベントを影で支えています。
またHONDA、SUZUKIのファクトリーチームをはじめ、 EWC参戦のYOSHIMURA SERT MOTULなど世界のトップチームとタッグを組み、彼らが最高のパフォーマンスを発揮できるよう全面的にサポートしています。
MOTULは今日のモータースポーツ、ひいてはモーターライフに欠かせない存在です。
その昔、クジラの油を売っていた
MOTULの歴史は古く、今から170年以上も前の1853年にニューヨークから始まります。当時は灯火用の鯨油を製造していました。
1900年代初頭、アメリカでの自動車の量産開始に合わせ、自動車用オイルの製造を開始。その後、本拠地を現在のフランスに移し、より本格的な自動車用オイルの研究、製造がはじまります。
レースへ積極的に参戦しながら試行錯誤を重ね、1966年に世界初の自動車用部分合成油オイルを発売。1971年、これまた世界初の自動車用全合成油、現在まで50年以上続くロングセラーオイル「300V」シリーズを生み出します。
いつの時代も最前線に立ち続ける理由
MOTULが様々なモータースポーツの最前線に立ち続ける理由があります。
一つはあらゆるモータースポーツ、モーターライフの場を盛りあげ、より楽しくするため。もう一つは、その時代のエンジン、ライダーが求めているモノを追求するためです。
先述した通り、MOTULは世界中のあらゆるチームとタッグを組み、そのチームのライダー、メカニックとコミュニケーションを取りながら、よりパフォーマンスを発揮するオイルを二人三脚で研究・開発しています。そこで得られる膨大な情報、経験は一般ユーザー向けに販売されるオイルにも惜しみなくフィードバックされます。
世界中の、あらゆるジャンルのトップオブトップからの膨大で新鮮なフィードバックデータと、常に先へとTRYし続ける姿勢。それこそがMOTULが”一流”と呼ばれる理由です。
世界に3つしかない特務機関”R&D”とは
MOTULは”R&D”という機関を有しています。R&Dは「Research and Development」の略で、日本語に直すと「研究開発」です。読んで字のごとく次の革新を起こす研究、開発が行われています。MOTUL R&Dはオイル・ケミカルの世界最前線です。
このR&Dは、なんと世界に3つしかありません。そのうちの1つが、なんと日本の神奈川県川崎市にあります。
日本にはある理由としては、世界的な4大メーカーが日本にあること、欧州とは異なる気候が挙げられます。
日本はMOTULの本社があるフランスとは気候や道路事情が大きく異なります。あまり知られていませんが、実は日本国内で流通している正規品は日本の気候や道路特性を加味して、パフォーマンスを最大限発揮できるよう調合してあります。正規品ではない、いわゆる「並行輸入品」と呼ばれるモノは、同じMOTULであっても中身は別物です。世界のどこにいても最高の体験ができるよう研究開発の努力をしていることが、世界中にファンがいる理由なのだと思います。
万が一、MOTULのオイルが原因でトラブルが起きた場合、日本に住んでいる私たちはこのR&Dの技術的なサポートを受けることができます。
※Webikeのほか正規店で購入された国内仕様の商品に限ります。
なぜMOTULは"一流"と呼ばれるのか
常に最前線に立ち、先へ先へとTRYし続ける姿勢。世界中のユーザーにより良い体験を、より安心を届けようとする精神が、MOTULが一流と呼ばれる理由だと思います。
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