誰もが認める世界の一流オイルメーカーMOTUL
この記事では300Vシリーズをはじめ、7100、5100などMOTULの代表的な4サイクルオイルについて解説します!

MOTULとは

MOTULは二輪、四輪をはじめモーターボートや自転車用など、様々なオイル・ケミカルを開発、販売するフランスに本拠を据えるメーカーです。世界中のあらゆるレース、イベント、チームをサポートしており、今日のモータースポーツに無くてはならない存在です。

詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

MOTULが誇るベースオイル生成技術

ESTER Core(R) Technology(エステルコアテクノロジー)とは

MOTULのオイルを語る上でこの技術に触れずにはいられません。ESTER Core(R) Technology(エステルコアテクノロジー)とはMOTUL独自のベースオイル生成技術で、名前からわかる通り"エステル"という化学物質を核(コア)にした技術です。エステル系ベースオイルは、5つに分けられるベースオイルの区分の中で最高品質のベースオイルとして知られています。

エステル系ベースオイルの特徴は以下の通り。

  • 金属との親和性が高く、潤滑性が高い。
  • 低流動性点、高粘度指数での対応温度域が広い。
  • 高温での熱安定性、酸化安定性に優れる。
  • 分子構成が均一で分子間力が強く、引火点が高い。
  • 清浄分散性があり、スラッジを抑制できる。


エステルは素材や分子構造の自由度が高く、緻密な特性の調整ができます。これによって、より鋭く多様なフィードバックに対応できるベースオイルの開発が可能になりました。MOTULのエステルは極性(=プラス・マイナスの電気を物質的に持っている状態)を持っており、オイルが金属部品の表面に電気的に吸着し金属表面に油膜を形成します。その結果、油膜を極限まで強く・薄くできるため摩擦の低減と保護性能を両立できるのです。

世界のレースシーンを支えるフラッグシップオイル

motul300V_image

300V FACTORY LINE

MOTULを代表する本格レーススペックオイル。
独自技術 ESTER Core(R) Technology(エステルコアテクノロジー)によって生成された最高品質のエステル系ベースオイルに、バイク専用に開発した特殊添加剤を加え、高い熱安定性と潤滑性能を獲得。これにより出力、トルクの向上を図っています。1987年に4輪向けのレース用オイルとして開発され、その理論・技術を継承し2000年頃に2輪向けに発売が開始されました。パートナーシップを締結しているMotoGPやFIM 世界耐久選手権、FIM モトクロス世界選手権など世界最高峰のレースに参戦するファクトリーチームからのフィードバックを元にいまこの時も進化を続けています。

SPEC DETA

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4サイクルエンジン用/全合成油
JASO規格:MA/API規格:-

ファクトリーチームで磨かれた300Vの正当進化形

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300V2 FACTORY LINE (300Vスクエア)

MOTULの300Vをさらに進化させた存在、それがこの300Vスクエアです。従来の300Vより高速時のパワー、低速時のトルクの他、全体的な性能が向上していることは言うまでもなく、とりわけ酸化=劣化に対する耐性が強化されています。300Vは特性の違いからFACTORY LINE ON ROADとFACTORY LINE OFF ROADに分かれているのですが、この300Vスクエアはそのいずれにも必要な特性を十分に備えていることから、オンロード・オフロード兼用となっています。オンロードもオフロードもすべての道はこの300Vスクエアに通じていた、というわけです。その他の特徴としてベースオイルに新素材のオーガニック=動植物系エステルを使用しており、製造中に発生する二酸化炭素を18%削減に成功しており、モータースポーツの持続可能性向上にも貢献しています。

SPEC DETA

4サイクルエンジン用/全合成油
JASO規格:MA/API規格:-

HRCと共同開発した完全レース専用設計オイル

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300V RACING KIT OIL 2376H

コードネーム2376Hを与えられたこのオイルは、そのバイクの"最速"を叩き出せるスペックを持っています。このオイルはRacing KIT搭載Honda CBR1000RR-Rの性能を極限まで引き出すことを目的にHRCと共同開発された異色の車種専用、レース専用設計のオイルです。徹底的にオイルによる抵抗を抑え、エンジンが持つパフォーマンスを最大限引き出しています。「粘度指数」というこの数値があり、この数値が高いほど温度による粘度の変化しにくいとされています。この「粘度指数」が、一般的なオイルと比較してより高い性能もつ通常の300Vシリーズの値が160.0~186.0であるにの対して、この300V RACING KIT OIL 2376Hは粘度指数257.0という驚異的に高い数値を持っています。
※RACING KITとはHONDA直系のレース専門会社、HRCが販売するCBR1000RR-RやCRF450Rといったレーサーをベースに各国のレースレギュレーションをクリアできるパーツを揃えたラインナップのこと。

SPEC DETA

4サイクルエンジン用 レースユース専用(HRC推奨)
全合成油

300V譲りの性能と耐久性を併せ持つツーリングオイルの最適解

motul7100

7100

300Vの技術をベースに創られた最高のツーリングオイル。
300Vはパワーやトルク等のスプリント性能向上が目的となっていたところ、この7100はツーリングユースにおける最高の体験を提供することを目的に設計されています。300V同様に一般的な同クラスのオイルよりはるかに高いパフォーマンスを発揮しつつ、300Vより劣化しにくいロングライフで経済的なオイルです。ヤマハ、スズキ、カワサキの指定粘度10W-40をはじめ、5W-40、10W-60、多くのHarley-Davidsonに向けに最適とされる20W-50といった粘度の幅広いラインナップも魅力です。

SPEC DETA

MOTUL7100SPECLIST

4サイクルエンジン用/全合成油
JASO規格:MA2/API規格:SN

ロープライス・ハイクオリティなMOTUL入門オイル

motul5100

5100

経済性重視のMOTUL入門に最適なオイル。
この5100はTechnosynthese(R)という技術で高品質な鉱物油と全合成油をブレンドしたエステル配合の部分合成油となっています。そうすることで価格を抑えつつ、MOTULオイルとして満足できるクオリティとなっています。7100には無い10W-30、15W-50の粘度設定があります。DUCATIや一部のBMWのバイクは15W-50が純正指定粘度となっています。このオイルからMOTULにTRYしてみましょう!

SPEC DETA

MOTUL5100SPECLIST

4サイクルエンジン用/部分合成油
JASO規格:MA2API規格:SM

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