そもそも『KYT』って?

インドネシアのジャカルタに本社を置く『KYT』は、現在インドネシア国内ではシェア80%を誇るヘルメットメーカー。
そのヘルメット製造の歴史は1998年と30年近い歴史があり、イタリアの「SUOMY」と協力関係を結び、開発とデザインはイタリア拠点で行っている。
1998年のプロジェクト開始時よりモータースポーツに力を入れており、ロードレースやモトクロス、エンデューロなど世界のトップカテゴリーに出場する選手のサポートも積極的に行なっている。

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KYT NF-R

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【カラー】
エスパルガロレプリカ2017フクシャ(赤紫)、エスパルガロレプリカ2017、ロゴマットグレー、ロゴマットレッド、ロゴマットイエロー、プレーンパールホワイト

【サイズ】
S(55~56CM)、M(57~58CM)、L(59~60CM)、XL(61~62CM)

【規格】
SG/PSC

【重量】
1563g(Lサイズを編集部が実測)

【税込価格】
4万1800円

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レーサーレプリカの派手なグラフィックが目を引くKYTの『NF-R』だが、実はこのヘルメットはツーリングモデル。雰囲気はレーシーではあるものの、ツーリングや街乗りなど公道で使いやすい機能がたくさん盛り込まれている。
最大の特徴は、スライドダウン式のインナーバイザー。ヘルメット左側のボタンをスライドすると「シャキン!」とインナーバイザーが下りてくる。
バイクで1日走っていると、日差しによる眼の疲労が蓄積するものだ。サングラスで目を保護するという手もあるが、そうすると今度はトンネルや木陰などを場所を走る場合に暗くて怖い思いをすることになる。最近は、KYTの『NF-R』のような、状況によってインナーバイザーを出し入れできるヘルメットが増えている。
実際に使ってみると、ボタンのスライド位置が思ったよりも上にあることに手間取ったが、慣れてしまえばなんてことはない。

また感心したのはインナーバイザーの形状。筆者は眼鏡ライダーでインナーバイザーとの接触が気になるところだが、大きめのメガネを装着しても接触することはなかった。
このほかにも、眼鏡のつるを通すスリットや、インカム用のスピーカーホールに、取り外して洗える内装など、ツーリングライダー嬉しい機能がひと通り揃っている。

 

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インナーバイザーはスライド式で、シールドのヒンジ部にあるスライドボタンで操作。

 

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ボタンを押し上げるとインナーバイザーが勢いよく下りてくる。

 

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こめかみ部分には眼鏡ライダーに嬉しい眼鏡のつるのスリットがあり、眼鏡の装着も楽ちん。

 

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帽体内部には、インカム用のスピーカーホールがあり、内部には面ファスナーのメスが既に貼り付けてあり、即スピーカーが取り付けられる。

 

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内装は、チークパッド、インナーコンフォートライナー(頭頂部内装)が取り外して洗えるようになっている。チークパッド、インナーコンフォートライナーはスペア販売もある。

 

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ヘルメット下部からの巻き込み風を防ぐチンシャッターも標準装備。寒さ対策にも効果的だが、インカムの音声もクリアになる。

 

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もしもの時にそなえエマージェンシータブも装備。チークパットを第三者が外せて、要救護者の頚椎に負担をかけることなくヘルメットを脱がすことができる。

 

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シールドの上下部分は部材を厚くして剛性をアップ。おかげで中央部分を肉薄化できて視界がクリア。シールドは開け具合も5段階で調整可能となっている。

 

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顎ヒモは確実なDリング式を採用。が、顎ヒモのカバーは縫い付け式になっていた。

 

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ベンチレーションは、インテークがチンガード部分と頭頂部左右に開閉式。後頭部左右のアウトレットは常時開放となっている。

 

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頭頂部インテークの開口部。

 

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後頭部左右のアウトレットの開口部。

 

KYT NF-R インプレのまとめ

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最近は国産のヘルメットでグラフィックのフルフェイスヘルメットを買おうとすると6万円超えは当たり前、中には9万円近いモデルもある。
一方、このKYTの『NF-R』なら、4万1800円でこれだけの機能を備えているなら十分お買い得と言えるのではないだろうか?

また気になる重さに関しては、編集部実測で1563g。国産のツーリング用ヘルメットに比べて120gほど軽い。持ち比べてみても劇的な軽さこそないが、インナーバイザー機構を備えるABS樹脂成形のヘルメットであることを考えると、十分軽量なヘルメットと言えるだろう。
最後にサイズ感に関して。筆者の頭は、純和風のハチが広めで、海外製ヘルメットが合わない場合が多いのだが、このKYTの『NF-R』は違和感が少ない印象だ。

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