
こんにちは!そーどーです!モータースポーツ総合エンターテイナーを勝手に名乗ってて色んなバイクに乗ってプロライダーをしつつ趣味でバイクにも沢山乗ってる人です!
今回はFIMタイヤインプレッション第3弾!
今年発売された「DUNLOP:EN91EX」と、比較的最近発売された「IRC:GX20」の2本立てで行きます!まずはEN91EXから!
第1弾と第2弾はこちらから!
DUNLOP:EN91EX編
このタイヤ、国外では発売されていたのですが日本で使えるようになったのはここ最近なんですよね。
昨年末に行われたGnetという全日本ハードエンデューロ選手権の最終戦で藤原慎也さんが履いて優勝して、今年の開幕戦のケゴンベルグ×Gnetでも優勝して僕も気になってたタイヤでした!
でも僕の中でDUNLOPタイヤって「角が落ちたら終わり」とか「一発はいいけど」っていうイメージが強かったんですよね。
でも、全日本ロードレース選手権ST1000クラスはDUNLOPワンメーククラスなのですがライフも長くタイムも出るタイヤなので少し印象が変わりつつあります。
インプレッション開始!
とりあえず今回もエンデューロタイヤとして使われる空気圧の0.6キロからスタートしてみる事に!まず0.6キロで走り出してみたら空気圧が高いと本当にグリップしないなって思いました。
ケース含めタイヤ本体は硬いのにゴムが柔らかいから掻くことも出来なくて使い方がよくわからなかったんですよよね。
でもそれはFIMガミーだから高い空気圧で走るものじゃないので、すぐに空気圧を下げてみました。

EN91EXは指で捻るとこのくらい動く。かなり柔らかい。
このタイヤ、空気圧下げたらめちゃめちゃ喰うんですよね。
マディでも喰うからFIMタイヤの中では珍しいなって思いました。
だからグリップして欲しい場面では他のタイヤより喰うのでその辺は◎だった。
けど僕の体重だと喰い過ぎちゃう場面があって、そういう時はとにかく使いにくかったです。

この土のシワを見る限りかなり土をとらえてタイヤがたわんでるんだろうね。僕のFIMタイヤでは見られなかったシワ
スピンさせて回転数保ってっていう乗り方が出来ないからアクセル開けて滑らせながら喰う瞬間を探してコントロールする人には全然合わなそう。
だからトライアルライダーみたいなスロットル操作が上手くて合わせれる人には使いやすいのかなーって思いました。
なのでヒルクライムとかもアクセルを開けきれなくてちょっと僕には難しかったです。
おそらくタイヤが潰れると喰うから僕みたいに体重が重いと潰れすぎて喰いすぎて難しい、だから体重が65〜75キロくらいの軽い人には使いやすいのかも?って思いました。

EN91EX こういったフカフカは他のタイヤよりグリップはするけどその分浮いてきちゃったりするのでスロットル操作が難しい
ロックセクションはガミーコンパウンドだけど喰うって感じはしなかったですね。
喰うなら多少のスピンがあっても進むんですが、ちゃんと合わせないと進まない。
とにかくスロットル操作が難しいです。
FIMタイヤでロックが喰わないのは国産タイヤならではの特製かなぁ。

ロックはグリップしてないというよりブロックが倒れちゃうから変に動いてコントロールが難しかったんだと思う
その辺はかなり良くてグリップしてくれました。
日本で販売されてるガミータイヤ的なグリップの仕方をするので使いこなせればかなり味方になる特性です!このタイヤのめっちゃいいところは根っこかな!
みんなが磨きまくってツルツルになった太めの根っことかはかなりグリップしました。
それこそテクニックとか関係なくアクセル開けてれば通過できるって感じでアシストしてくれます。

こんな感じでみんなが走ってツルツルな部分が出てきた根っことかはいいね。土が乗ってると喰わないけど少しスピンさせたらOK
あとはキャンバー(斜面)を横切る時に根っこが出てる場面とかでも、他のタイヤだとその根っこに足を取られて滑るのが、あんまり気にしなくても良くなった。
根っこってレース後半になるにつれてみんなが掘り散らかして出てくるものだから疲れてる時に根っこのこと考えずにタイヤに助けてもらえるのはかなりポジティブな部分。
EN91EXの感想はこんなところです!

こんな感じの根っこが出てきてるキャンバーは強いね。安心して走れる。
IRC:GX20編
お次はGX20!このタイヤはJECに出ている釘村忠さんが開発に携わり、グリップ力と耐久力の両方を兼ね備えた特性を持つとされているタイヤです。
IRCは国内のエンデューロシーンではかなりユーザーが多く、割とここ最近発売されて高評価をつけている方が多いので僕としても気になっていました。
ですが、正直今回試したタイヤとは使い方が違う気がするんですよね。
速度域が高い前提というか。
なのでこのタイヤはハードエンデューロ的な使い方もしたのですが、正直ロックや根っこはどうしても他のFIMガミーと比較したら喰わなかったのでこのタイヤのいいとされるJNCCやJEC的な使い方が出来るゲレンデコースでテストしました!
白井みたいなロックばかりだと悪い印象を受けると思ったので許してください。
この手のタイヤって僕らは硬フィムって呼んでるのですが、その中でもタイヤをホイルに組んだ時にすごく丸っこいなーって思ったんですよね。
ラウンド形状がロードタイヤっぽいというか。
インプレッション開始!!
最初は0.6キロで走り出したんですがいい感触でした。
丸っこい分寝かし込みとか旋回中は自然でした。
フルバンクでのグリップ感はサイドのブロックが踏ん張ってくれて良い感じなのですが、タイヤが自体の剛性感が弱く、コーナーの出口でフルバンクからマシンを起こして開けて行く時にタイヤが潰れすぎちゃってパワースライドをさせながら立ち上がるっていうのが難しかったです。
良い言い方をすれば喰う、悪く言えば潰れやすくていつ滑り出すかわからないって表現ですかね。
でも剛性感出すために空気圧張ったらスライドが早くてコントロールしにくかったです。
「寝かすか起こすか」そんな特性かな。
バイアス構造なタイヤだから仕方ないのかも知れないんですけどね。
ブロックは硬フィムの中でも柔らかいからロックセクションは喰う方だと思います。
土もグリップしてくれる感じはしたなぁ。
路面を捉えてくれる特性ですね。
でも多くスピンさせると全然グリップしてくれなかったので意外でした。
硬フィムは掻いた方が進む事が多かったので。

硬い土な場所はコンパウンドも硬い分ちょっとスリッピー。でも開けながらなんとなく進んでいくのでその辺は使いやすかった。
滑りやすい路面(壺とか作る感じの白い土や草むら)はコンパウンドが喰ってくれないので結構難しかったです。
空気圧を抜いて低圧運用して滑らせないようにすれば多少喰うのですが、斜度が強いとどうにも喰わせられないです。
でもこの辺も仕方ない。
基本的にハイスピードで使う硬いタイヤなのでアクセル開けて押した時は掻いてくれるので進んでくれました!押しは食うってやつですね。
ライフは長く感じました。
でも角が落ちるのでブロックが倒れるんだろうなーと思いました。
ブロックで喰わせようとするといくら13ミリの高さといえど倒れてしまうのでこの辺の空気圧のバランスが難しいなって思いました。
結果的に思うことは、タイヤが横に広いと言うよりはしっかりとしたラウンド形状だから潰れればグリップするし、何もしなければパッチが薄い感じでその特性が上手く利用できたら良いのかなーと思いました!
タイヤの剛性もあるのでしっかりと潰してペコペコムースなどで反力を減らして使うのが吉かと思います。
色んな路面がある場所よりモトクロスコースみたい土質が安定してる場所はいいのでモトクロスとエンデューロの両方をやる方には良いかもしれません!
ハードエンデューロユーズに関しては止まらなければ喰ってくれるのでどんなタイヤでも良いくらいなベスコンの時はさらに速く走れるんじゃないかなって思います!

GX20はこんな感じのゲレンデでテストしました。茶色い土は喰うけど黒い土はほどほど、白い土はあんまり喰わなかったです。
まとめ
いかがでしたか?
僕のようなロードレースで色んな限界の高いタイヤを履いた人ならではの視点でインプレッションしてみました!
「どのタイヤも使い方」なので僕の書いた記事を読んで気になったタイヤを履いてみて下さい!
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