こんにちは!濱原颯道です!モータースポーツ総合エンターテイナーを勝手に名乗って色んなバイクに乗ってレースしたりスクールをしているプロライダーです。

今回タイヤテストをしたのはミシュランから6月1日に新発売されたスタークロス6です。気になってる人もたくさんいると思うので僕なりのコメントで書いていこうかと思ってます!

ちなみに今までのスタークロス5は僕も自分で買って履いていたりしたので比較インプレができたらいいなーと思ってます。

取材協力:ウェストポイント/モトクロスビレッジ

5種類のパターンがあるけどどうやって選ぶ?

まず最初に、モトクロスタイヤの豆知識というか、知ってる人には「今更」って思われてしまいますが書いていきますね。

オンロードのタイヤで仮に「ソフト、ミディアム、ハード」って書いてあると「ソフトは柔らかいんだな」みたいに想像がつくと思うのですが、オフロードタイヤは基本的に逆というか。「ソフト」と言えばソフト路面用でマディやサンド質などの柔らかい路面に対応しているタイヤで基本的にコンパウンドが硬く、ブロックが高くて間隔が開いてよりパドル感が出せるようになっています。

その逆で「ハード」はハード路面用でカチカチの路面(通称カチパン)に対応するべく、コンパウンドが柔らかくブロックが低い。そしてブロックの間隔も狭いんですよね。意外と知らない人が多く「ソフトの方が喰いそう!」って理由で硬い路面にソフトタイヤを履いてグリップ感が薄いながら走ってる人を見かけます。

ちなみに今回はミディアムソフトという1番万能そうなタイヤでテストしました。マシンはYZ125でタイヤサイズはマシンに対しては少し太めな90/100-21と110/90-19にしました。

今回は埼玉県にあるモトクロスビレッジでテストしました。コースのサイズとしては小さいですが、関東では割と人気のあるコースで国際A級からファンライドなビギナーまで幅広い技量の方が練習をしに来るコースです。

走行前に冷間で空気圧をチェック。80kPaに調整しました。気温は30度弱、コースコンディションは完全に乾いている状況でした。

モトクロスタイヤにもミシュランらしいアプローチ

今回ミシュランが最大に謳ってるポイントはカーボンブラックラバーからシリカテクノロジーに変更したことだそうです。ブロックがもげるように減っていくのではなく均等にフラットに減っていくようにするためっぽいです。

そうするといつまでもタイヤの角は保たれるので結果的にロングライフになるのです。

ミシュランってスクーターでよく履かれてるCITY GRIPやエンデューロタイヤのENDURO MEDIUMなど、全体的にロングライフな印象があったので「更に伸ばす気か!」ってちょっと驚いちゃいました。

タイヤのパターンで気になったのが、センターのブロックが2連続でV字のようなカップ型になっていて路面を捉えるような形でその次はフラットな形になってます。カップ、カップ、フラットの配列なのでセンターのブロックで土を捉えたいのかなーと思いました。

オフロードビレッジは、カチパンな場所もあればウッドチップが混ざったふかふかした場所もあります。ジャンプは小さいので着地の剛性感とかは試せないですが、まあタイヤを買って使う人ってファンライド層だと思ってるのでちょうどいいコースかなと思いました!

スタークロス6ミディアムソフトリアの真ん中の山はカップ(赤)、カップ(赤)、ブロック(青)と変化をつけています。トラクション性能の更なる向上を狙ったものです。

リアタイヤのカップ型パターンは、ミシュランアダプティブデザインによるものです。

ミシュランシリカテクノロジーがモトクロスタイヤに初めて採用されました。これらの特徴でトラクション性能が16%、耐久性が19%向上したということです。

【いいところ】トラクションがいいだけでなく、轍に強い!

まず思ったのが「コレ、喰うな」でした。路面をしっかり捉えてくれる感じで前に進む力が強かったです。なので2st125みたいなトルクのないバイクはスピンさせて回転数を保ちながら乗るので「ちょっとエンジン特性に合わない」って思っちゃいました。

アクセルと相談しながら開けていけるバイク(2stなら現行車の250以上、4stなら250より上なら)とは相性が良さそうで、開けた分進むような特性でした。ふかふかした柔らかい路面の場所はグリップ感もよく、信用してバンクに預けられる感じでした。

あとびっくりしたのが轍に入れた時の安定感は凄かったです。喰ってくれるタイヤって轍の側面にいちいち反応してせっかくレールっぽく走れてるのに脱線したりするタイヤが多いのですが、このスタークロス6はそこが素晴らしい。

あとは5センチくらいの浅い溝も凄く捉えやすく、「僕上手くなった??」って勘違いしちゃうほどでした。「とりあえずフロントタイヤを溝にはめ込め!そうすると後はタイヤがなんとかしてくれる!」って感じかな。

多分その辺はフロントタイヤのキャラクターが良いんだと思うんですよね。タイヤって、喰って欲しい時もあれば喰い過ぎると路面のうねりに反応したりしてバイクに動きが出ちゃう時があるんですよ。「なんでそこでハンドル取られるの!」って多いんですよねビギナーな方は余計に。

「コレ、喰うな」というのが第一印象。リアのミシュランアダプティブデザインがグリップ力を引き出しているかも。

バンクに当てた時のグリップ力は抜群でした。

浅い轍でも脱線せずに安定して曲がれるのはスタークロス6のメリットです。

【もう一歩】カチパンのフラットは苦手

苦手な場面はカチパンのフラット、前後ともにすごく流れて行きます。まあこの辺はミディアムソフトを今回使ったからだと思うので積極的に轍やバンク、あとはふかふかな部分を目掛けて走れば解決するので、苦手というよりは流石にそこまではカバーできないよなって思いながら乗ってました。

あとは中間バンクが苦手です。フロントブレーキをしっかり掛けた時にちょっと抜けやすい所ですかね。まーーー正直このブレーキングスタビリティはブリヂストンのX20が優秀過ぎて、僕がそれに慣れてるからだと思います。

僕の勝手なイメージで、ヨーロッパって轍が凄くて速度乗せたままコーナーに飛び込んでいくのに対して日本のコースは狭い上にコーナーも小さく、前ブレーキでしっかり止めるのが必要だと思うんですよね。僕はモトクロスも色んなタイヤを買って履いて乗ったりするのですが、ヨーロッパメーカーのタイヤはフラットでカチパンな場面でフロントに頼れない、入り口からリアで曲げていくと言った特性がある気がしてます。

最後に、リアのセンターのブロックが調子良いからスタートもやってみました。ガッチリ路面を捉えてくれる感じがして下手くそな僕でも「お、速くね?」って思える感じがしました。なのでフープスも一回まっすぐになったらリアタイヤが左右に振られにくいなーという印象も受け、この辺はタイヤに甘えたいビギナーにはかなりポジティブな性能なんじゃないかな?って思いました。

轍ではよかったフロントは、カチパンのフラット路面が苦。日本と欧州のコースや路面の違いが現れた部分です。

スタークロス6の見所はリアタイヤのブロックにあり、フープスも安定してグングン真っすぐに進んでいきます。

【まとめ】良い部分が多いのでスタークロス6を履いてみちゃいましょう♪

総評して前モデルのスタークロス5より喰うし角が落ちにくい、他のメーカーに比べても良い部分が多く見受けられました。ミシュランって僕の師匠である新垣敏之さんも「あのメーカー、常にやる気に満ち溢れてて開発意欲高いんだよね!」って以前言ってたんですけど、それを肌身で感じることができるタイヤでした。

まあ全てパーフェクトなタイヤは無いから

・小さな轍でもフロントタイヤさえ入れちゃえば捉えやすい

・タイヤ自体はすごく喰うからトルクがあるバイクだとかなり強みになる

・ミシュラン特有のロングライフ

ってところがおすすめポイントかな! 

全日本モトクロスライダーでミシュランを履いてる人あんまり見たことないから自分で好みのタイヤを買って履ける立場なみなさんは是非買って今一番性能が進んでるスタークロス6を履いてみちゃいましょう♪

今度はリア18インチをエンデューロで履いてみたい!

1時間ほど走行したリアタイヤ。ほとんどダメージはない。

スタークロス6は5種類のパターンをラインナップしていますが、今回は一番レンジの広いミディアムソフトをチョイスしました。

ミディアムソフトのサイズラインナップは5種類。

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