初めまして!濱原颯道(はまはら そうどう)と言います!モータースポーツ総合エンターテイナーを勝手に名乗っています。
僕は基本的にロードレースをメインで乗っていて、過去最高順位は国内最高峰JSB1000クラスでランキング2位です。
その前までは全日本スーパーモトに出ていたりしてました。
そっちは国内最高峰S1proクラスでランキング3位でした。

そしてレース以外にトレーニングバイクとしてダートトラックをはじめ、次にモトクロスにハマりトライアルも高頻度で乗っていたのですが、今ではエンデューロばかり乗るようになってしまいました。
なのでバイクならなんでも乗っちゃいます。

今ハマっているもの

今、1番ハマっているのはハードエンデューロで、今乗ってるバイクはMY23のKTM250XCです。
全日本ハードエンデューロに出ると大体10〜20位くらいの間でゴールしてます。

今回テストするFIMタイヤとは!

今回はちょっと前まで日本では不人気とされていたFIMタイヤという、山の保護のためブロック高が13ミリ以下に規制されてるタイヤ達のテストをする事になりました。
ではなぜFIMタイヤが国内でそこまで人気がないかと言うと・値段が高い(FIMの承認などを取るため)・ブロックが低いから食わない・潰さないと食わない・ライフが短い・わざわざ履く必要がないなどと言った理由が考えられます。

ちなみにハードエンデューロって何?と思う方もいらっしゃると思いますので僕的に簡単な説明をすると、何周もぐるぐる回るクロスカントリーなエンデューロレースではなく、難所を乗り越えていって難しい時は3時間で1周しかできないようなレースです。
もちろん1周出来ない人もたくさんいます。

順位も気にしたりするのですが「敵がコース」と言った競技で順位を気にしたりするのが嫌になった人などが多く出ています。
そして今回なぜロードレーサーな僕がこの企画をやるかというと、僕は基本的にハードエンデューロをする時にFIMタイヤを履いているからです。
僕がFIMタイヤを履いている理由としては海外の選手は全員履いていているからせっかくなら世界基準なものを使いたいという理由と、日本独自で流行っているガミータイヤ(とても柔らかいハードエンデューロ専用で作られたタイヤ)を履いた時に191センチ90キロもある僕の体格で乗るとタイヤがすごく弱いのと、変な動きをするなと思ったからです。

今回は4本のFIMタイヤテストの第1弾、僕が初めて自分で買ったタイヤであるミシュランのエンデューロミディアムです。
通称「エンミ」です。

エンデューロミディアム(通称:エンミ)とはこんなタイヤ!


このタイヤは世界的にもFIMタイヤのベンチマークとされているもので「オールマイティ」という言葉がぴったりな特性を持ってます。
なので、まずエンミから語って行きますね!ちなみに今回のテストコースはオフロードパーク白井という、ハードエンデューロ界ではちょっと身構えていくような難しいコースです。

そして雨が降った様子はないのに山の中はマディ。
ブロック高が低いFIMタイヤはこういう時とても弱いです。

まずタイヤを車体につけて思うのが、ぶっちぎりでかっこいい。
タイヤサイズ的に140/80-18がポピュラーなのですがその中でも1番ムッチリしています。
このタイヤ、触るとわかるのですがめちゃめちゃ柔らかいんです。
なのに公道走行可能なんですよね。

今回テストする4本のうち2本は公道走行可能でもう2本はFIMガミーと言われてる柔らかいコンパウンドのもので、その2本は公道走行不可なんです。
でもこのエンミ、本当に万能だから位置付け的に難しいのですが今回は公道走行不可な2本のタイヤと同じ条件でテストしました。

本来エンデューロってムースというタイヤの中にスポンジみたいなのを入れて絶対にパンクしないようにするのがセオリーなのですが、まだ日本ではチューブなどの空気圧で管理の方がポピュラーなので今回は僕もそっちでテストしました。

実走インプレッション!

まずはパンパンムースに近い硬さが空気圧換算で大体0.6キロくらいなのでその辺からスタート。
エンミはブロックが大きいので接地面積が広いんですよね。
なので土に刺さりにくく、掻くように進むのが少し苦手。
ブロックも柔らかいので高い空気圧で乗るとタイヤが上手くたわまなく、ブロックの前側が斜めに削れやすいです。
そうするとタイヤの角が無くなってしまうのでそこからはローグリップになってしまいます。
0.6キロで走ってたら滑るところも多かったのですぐにハードエンデューロでよく使われるような0.18くらいに下げる事にしてみました。

場所にもよるけどタイヤに土がつきにくい。

・・・進まない!?

まず思ったのが、スピンさせるとあんまり進まない。
多分遠心力でタイヤが広がってしまって、土と接してるブロックの数が少なくなるからだと思うんですよね。

こう言った落ち葉があって下がどうなってるかわからないところはちょっと苦手。この下がチュルチュルな硬いところだといきなり滑る。

こう言った落ち葉があって下がどうなってるかわからないところはちょっと苦手。この下がチュルチュルな硬いところだといきなり滑る。

このタイヤはしっかり潰して土に接してるブロックの数を増やしてキャタピラっぽくさせると喰います。
逆に言えばステップを踏めなかったりタイヤを潰せない体重の軽い人には合わないんじゃないかなー?
なので3速で発進するような坂をモトクロススタートみたいに高回転でクラッチミートすると初速も出にくく、多くスピンさせると左右にリアタイヤが振られます。
轍があったりすればまだいいんですけどね。

エンデューロミディアムのいいところ!

スピンさせると、まっすぐドライブしてくれる感じが薄かった……「じゃあいいところないじゃん!」って思いますよね。

そんなことないです!とりあえずヒルクライム性能は置いといて、低速でスロットルを合わせて乗るセクション、通称イゴはよかったです。

こんな感じの根っこ、ガレ、土が乱立してるところは結構強い。

こんな感じの根っこ、ガレ、土が乱立してるところは結構強い。

タイヤの回転と速度がシンクロしてると結構登っていく感じで、でもそれは誰も走ってないようなラインが得意なだけかも知れません。
みんなが走って磨かれたちゅるちゅるな硬めの土のところは全然喰わなかったです。
晴れてたら問題ないんだけどなー。

他のタイヤとの比較!

他のタイヤに比べてめっちゃ良いところはロックセクションがめちゃめちゃ喰うことです。
ブロックの接地面積も広いしコンパウンドもちょうどいい硬さなんですよ。

タイヤの潰れ方、たわみ方がいい感じ

柔らかすぎるとブロックが倒れるし硬すぎるとそもそも喰わないのでその辺りのバランスはすごく取れている感じがしました!あとタイヤの減衰感というか、潰れた後に復元する時のレスポンスが少し悪いからこの辺は色んなものに弾かれにくくて素晴らしいです。

こんな感じの砂岩は結構グリップする

あとタイヤってアクセルを開けて喰わせる方法もあるけど滑ってるところからスロットルを戻して喰わせる方法があって、よく「戻しで喰わせる」という表現をするんですよね。
ロードレーサーならわかると思うのですが、要は滑らせてるものを喰わせて進ますのでハイサイドを直立状態の時に作ってると言えばわかりやすいかな?このエンミはその戻しで結構喰って進んでくれるのでサカの途中とかに出てくるマルタなどを飛び越えるのは結構良かったです。
あとは、キャンバーもほどほどよかった。
80点くらいかなー。

まとめ

根っこや岩、あとは砂岩系はかなりグリップするのでそういう場面ではかなりいいタイヤですね!逆にちゅるちゅるな土と乾きすぎてパサパサになった土は喰わない。
諦めるしかないです。
ちなみにライフはめっちゃ長いです。

3時間乗ってこの程度の角の落ち具合。ライフは長い気がする。

ちょっと乗ったくらいじゃ角が全然取れてなかったので、こういう特性だとJNCCのゲレンデコースの時はFIMタイヤ規制が入るのでそういった時には相性良さそうかなーと思います!オールラウンダータイヤだから特出した性能があるわけじゃないけど、1本のタイヤでいろんなことができるってのは間違いないし、ベンチマークになっているのも頷ける性能だなーって僕は思いました!

第2弾はブリヂストンの「あの」タイヤ!
乞うご期待!

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