
整備で使うレーシングマットと聞いて皆さんはどんな物を想像しますか?
ほぼ全員がmotoGPなどの有力チームがサーキットのピットに敷いている『玄関マットの豪華なヤツ』を想像されたと思います。
でも今回紹介するのはレーシング玄関マットのようなカッコイイ物ではなく、自宅整備の際に人間がラクになるメンテナンスマットになります。
見た目は特にカッコイイ物ではありませんが、有ると無いとでは自宅整備のしやすさが全然違います。
レーシングマットとは?
近年人気のある製品のひとつで、本来の用途はピットなどで整備中のバイクをこのマットの上に置くと何かと便利な絨毯の一種です。
言うなれば『バイク用フロアカーペット』
発祥はサーキットを使うレーシングチームで、冷たくて固くて汚いコンクリート剥き出しのピットの床にカーペットを敷くとピットでの作業がしやすい事から普及して行きました。
とはいえ大昔は専用マットを用意しているチームなど無く、オフィスビルの床に貼られているパンチカーペットをテープ止めしているのが普通でした。
そんなカーペットに更なる高性能を求めた結果、専用のレーシングマットを使用するようになって現在に至ります。
何でも最高を求めてしまうレーシングチームらしいですね。
でもサーキットのピットにマットを敷くと何が便利になるのでしょう?
それは「落した部品が転がって行かない」、「工具を落しても大きな音がしない」、「床が汚れているピットでも清潔」、「工具やパーツが傷付かない」、「水やオイルが漏れてしまっても広範囲に広がらない」などの利便性向上があります。
オイル染みだらけのヒビ割れたコンクリートの上に小さな部品を落してしまい、どこかに転がって行かれたら発見困難ですからね。
一刻を争うピット作業では致命的。
F1やmotoGPやEWCの有力チームは間借りしているピットの一角を全面カーペット張りにしていますが(鈴鹿8時間耐久レースのピットなどでも目撃できます)、そこまで予算の無いチームやプライベート参戦しているチームなどでは車体1台分のレーシングマットを使用しているのが普通です。
また、このレーシングマットはスポンサーの宣伝も兼ねている事が多く、やたらカッコ良かったりオシャレだったりするので自宅で使いたいという購入希望者が続出!
実際の整備で使わなくても『ガレージ内でスタンドを掛けて愛車をマットの上に駐車しているとメチャクチャ映える』、つまりカッコイイので人気です。
ホントに玄関マットとして利用する方も続出しています。

有力チームはピット内の床を全面カーペット敷にしているが、さらにこのチームでは床のカーペットの上にバイク用のレーシングマットを敷いて万全を期している

ヨシムラの場合はこう!
このマットは実際に市販化されており、人気なのも頷けるカッコ良さ
メンテナンスマットとは?
カッコいいレーシングマットに対して、とても地味で華が無いマットがメンテナンスマット。
簡単に言えば硬質スポンジ製の分厚いシートで、その面積によってちょっと用途が変わってきます。
小型の物はA4用紙2枚分ほどの面積で、主に整備中にヒザ立ちしなければならないシーンで活躍します。
固い地面にヒザで立つと当然痛いのですが、その際にこのマットがあると痛くならない!という物。
大型の物は寝そべる事ができるサイズになっており、主に車の整備で使用し、寝そべって車の下に潜る際に背中が痛くならなくて便利。
中型の物はそのどちらの用途にも使える物ですが、今回おすすめしたいのはこの中間サイズの物!
特にKTC製の中間サイズのメンテナンスマットは、自宅でバイク整備するならぜひ持っておきたい便利な逸品です。

KTC製メンテナンスマット3種
左の赤い物が今回オススメしたい中間サイズの物
見てのとおり、青い大型サイズは人が寝そべるのに最適だし、黄色の小型サイズはほぼ膝立て専用
コレのいったい何が良いのか?
どう見ても単なる硬質スポンジ製のマットですが、いったいコレの何がそんなに便利なのでしょうか?
まず始めにこのマットですが、自宅に重整備可能な広大で綺麗な屋内ガレージがある方にはほぼ無用の物です。
掃除の行き届いた綺麗な床には砂粒など無く、バイクリフトがあるのでしゃがんだ姿勢で整備する必要が無い……そんな方には不要です。
だがしかし!そんな恵まれた環境がある方など極一部のお金持ちの方だけです。
大多数の普通の方は屋外の露店整備、一戸建てを所有する恵まれた方でもコンクリート敷きの屋外駐車場の一角で整備といったところでしょう。
コンクリートの駐輪場、自宅前のアスファルト道路、下手すれば土の上で整備しているはず。
照明が無いので日中しか整備できない、夏は激暑、冬は極寒、雨が降ればビショ濡れだし、蚊や蟻を払い除けながら愛車の掃除をする……。
そういう『よくある整備環境』では、バイクの下回りを整備したり掃除したりするのが非常に大変です。
バイクリフトなんて豪華な物があるワケは無いので、地面に座って作業する事になるのですが、砂利の上などでは座った瞬間からお尻が痛い!
ヒザ立ちの中間姿勢で作業する場面も多発しますが、これまた膝の痛さはハンパではありません。
何気なくヒザ立てした際に石ころでもあれば思わず声が出てしまうほどの痛さ。
そんな時、このメンテナンスマットが有れば余裕です。
砂利はもちろん、車庫に落ちている砂粒が肉にメリ込んで痛い思いをしなくて済みます。

小型のマットは主に地面に膝をつく際に痛くならないための物
屋内に専用のガレージがあればあまり役に立つ機会はありませんが、屋外では絶大な効果があります
なぜKTC製の中間サイズマットが良いのか?
屋外メンテナンスで絶大な効果を発揮してくれるKTC製メンテナンスマットですが、私(門脇)が中間サイズをおすすめするのには理由があります。
まず小型サイズのメンテナンスマットについて。
もちろん製品は悪い物ではありませんし、膝立てする際には絶大な威力を発揮してくれます。
小型なので収納場所を取らないのも良いですね。
ただし、用途はほぼコレだけ。
膝立ちする際にはとても便利なのですが、逆に言うとそれ以外の用途があまり無いのです。
では大型サイズのメンテナンスマットが最良かと言うと、それもちょっとあやしい気がします。
いや、自動車の下回りを整備するのであれば、大型サイズはかなり便利でしょう。
しかし我々がメンテナンンスしたいのはバイクなので、車体の下に潜り込んで何か整備をする機会はほぼありません。
大事なのは車体横に座り込んだり、膝立ちの中間姿勢で何かをしたりする際に便利であること。
そういうバイク整備で多発する姿勢の場合、大型サイズの物は大きすぎて少々邪魔だったりするのです。
持ち運びするにも、整備中に少し移動するにもちょっと面倒。
そこへ行くと中間サイズのメンテナンスマットは完璧!
バイク整備に特化しているとしか思えない見事なサイズ感になっています。
また、ご覧のように折り目が付いていて折り畳める構造になっているのも重要なポイント。
「どうせ収納する時にコンパクトで便利とかでしょ?」と思われがちですが(それもあります)、一番便利なのはイスの代わりになること!
中間サイズの物は全部折り畳むとイスとは呼べない何とも微妙な高さになるのですが、この中途半端な高さがバイク整備では最高!
例えばチェーンの清掃と注油では僅かに背中を丸めた中間姿勢で作業する事になるのですが、この作業時のポジションとして本当に完璧な高さになってくれます。
バイクショップなどのプロはバイクリフトで車体ごと胸の高さまで上げるのでチェーンメンテがやりやすいのですが、我々素人は地面に座る腰痛持ちな事が多いので、この絶妙な高さは腰の救世主!
広げても邪魔にならないギリギリの大きさで、畳めば絶妙なイスになる、それが中間サイズをおすすめする理由です。

この折り畳み時の高さが最高!
風呂マットで代用できるのでは?
KTCのロゴを隠してしまえば単なる硬質スポンジマットに切れ目が入っているだけに見えるこのメンテナンスマット。
かなり高価なので何とか代用できる物は無いかと探していたところ、お風呂に敷くマットが使えるのでは?と思いました。
お風呂マットはカッターナイフで簡単に切断できますし、貫通しない程度に切れ目を入れれば折り目を付けるのも簡単です。
勝った!と思ったのですが、そんな事はありませんでした。
お風呂のマットでは柔らかすぎて、地面(不整地)で使うとすぐにボロボロになってしまうのです。
コンクリート床の上では少しマシですが、切れ目を入れた部分は強度が足りなくてすぐに千切れてしまいました。
もっと固いガレージ用の発泡ゴムシートも試しましたが、これは嫌になるほど重くてすぐに使わなくなりました。
あと、お風呂マット以上に簡単に千切れてしまいます。
単純素材で単純構造ですが、やはり専用品には全くかないませんでした。

風呂マットはスポンジが柔らかすぎます
耐久性もめちゃくちゃ悪く、せっかく自作してもすぐボロボロになります
少々お値段は高いですが、やはり専用品は素晴らしい
おすすめ!
自分で愛車の整備をする方は多いですが、バイクリフト付きの屋内ガレージを持っている方はまず居ません。
屋外、あるいは屋根付きカーポートなどで整備している全ての方に満遍なくおすすめできます。
特に腰痛持ちの方には強力におすすめしたいですね!

画像は大型サイズの物ですが、中間サイズの物も折り畳んだ際の高さは同じ
この中途半端な、なんとも言えない高さがバイク整備では効く!
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マットの紹介だけなのに、話が長すぎると思いました。
頑張って文章書いてくれたのはわかるのですが、コンパクトに、的を絞って簡潔に紹介してほしいです。
リフトの代わりっつうからコイツでどうやってバイクを固定させるのかと思いきや、
「地べたに敷いて座ったり、膝付いたりしても痛くないし汚れないよ」
っていう、あたりまえ体操も真っ青などうでもええ内容に驚愕…。
それを敢えて記事にするライターさんの子供のようなまっすぐなピュアさに
あきれた
自分はシャッター付車庫にバイクを保管しています。エンジンオイル等の交換やブレーキメンテ、チェーンメンテは前後レーシングスタンドでバイクを立てて行っていますが、床がコンクリートなので、ゴザを敷き、その上に寝そべったり、膝着き姿勢や胡座で作業しています。こういうマットは、より快適性が上がるので、作業のモチベーションがあがって良いかもです。
前半同意。
ピュアとかじゃなく、ただのクッションの解説じゃ読んでくれないってんで、規定字数埋めたうえSEO上げるために、みんなが勘違いしてクリックする内容にしてるんだよ。
でも、こんなんで読ませてもあかんわな。
これ↓でよくない?1209円でコスパ最高!
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%B3-%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9F%E6%8A%98%E7%95%B3%E3%81%BF%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%88S-%E5%8E%9A8mm%C3%97%E5%B9%85600%C3%97%E9%95%B7%E3%81%951800mm/dp/B07Q71N7M8/ref=asc_df_B07Q71N7M8/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=622915017016&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=6037424619212652831&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=m&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009541&hvtargid=pla-1906337492525&psc=1
百均で代替え品用意できる内容だけど、PRするにはいろいろ考えて文章を書かないといけないのは大変なんだなと思いましたまる
使ってみないと何とも言えないですが、私はバイクメンテではマット類は使わず、腰が痛くなるのでミニチェアーを使ったりしてます。
車は縦に広げ身長と同じになる段ボールを使ってます。エンジンオイル交換の時、FF車なら手を伸ばしてドレンボルトの開閉、奥まった所のオイルフィルターは段ボール敷いて寝そべってやったり、FR車はスロープで4輪を20cm程上げ、そこに段ボール敷いてやってます。なのでスペースが少ない事もあり、厚いマットゴロ付きの板は使えません。