
名古屋モーターサイクルショーに地元の企業がバイク用ドライブレコーダー「D-ride(ディーライド)」をの試作品を展示。バイク用初のバックミラー一体型で前後の撮影ができてしまう今までありそうでなかったアイディア製品だ。
取材協力:ピットガレージダクト名古屋の企業が開発中! 秋頃の発売を目指す
「タコ足配線だらけ煩わしい前後撮影バイク用ドラレコをシンプルにしたい」と語るのはディーライドを開発しているピットガレージダクトの鈴木氏。近年関心が高まっているドライブレコーダーだが、バイクでの普及をより高めたいとディーライドを企画した。
バイク用のドライブレコーダーは、ステーなどを介してカメラを取り付けるものや前後にカメラを設置して別体の録画機に繋げるものが一般的。むき出しのカメラや複雑な配線など取り付けに躊躇する要素があり、これを解消するためにバックミラー一体型にしたのだ。
こうすることで長い配線でカメラを繋げることなく前後撮影が可能になり、さらに録画機能をミラーに内蔵することで電源の配線のみで稼働する超シンプルなバイク用ドライブレコーダーが完成した。国際特許を出願しており、これらはディーライドだけの特徴になるという。
展示された製品は試作品でGPSの搭載は未定。「予算内に収まれば搭載とする」しており、目標である4万円前後の小売り価格でコストが賄えればGPS測位も可能になるだろう。「早ければ秋に発売したい」と鈴木氏は語るが発売時期は現状未定。続報が入り次第お伝えしたい。

D-ride [ピットガレージダクト] ネイキッドモデルに対応するハンドルマウントのミラーにカメラと録画機能を内蔵したドライブレコーダー。前方カメラはミラー前方にある。

後方カメラはミラー右端に設置している。保安基準を満たしつつ鏡面を塞がずにカメラを設置するのに苦労したという。写真は試作品なのでカメラ部分の加工は異なる。

D-rideは左側ミラーとセットで販売される。ちなみにこれはGSX1400用ではなく汎用ミラーがベースでメーカーで異なるネジ部分はアダプターを用意して対応するという。

前後カメラの映像はWi-Fiでスマホに表示させることも可能。こちらは後方カメラの映像で専用アプリも開発予定とのこと。写真のスマホのコードは電源用でカメラとの有線接続は不要だ。

記録媒体はSDカードでミラー下部から出し入れができる。ミラーの根本から出ている配線が電源コードで、バッテリー給電かUSB給電か仕様を選定中となる。
D-ride(ディーライド)主要諸元
動作温度:-10℃~70℃
動作湿度:10%~90%
衝撃性能:5.7G
カメラ画角:140°以上
電源:DC12V、DC5V兼用
防水防塵性能:IP55以上
スマホ接続方式:Wi-FiまたはBluetooth
録画開始:給電時自動
録画サイクル:1~5分※イベント録画以外は上書き
画質:1080P以上
スマホアプリ:Android、iPhone対応
GPS:未定※予算内に収まれば搭載とする
マウント方式:ミラー筐体内蔵
記録媒体:マイクロSDカード

ガレージピットダクトの鈴木氏(左)は建設業の傍ら独学でディーライドを3年がかりで開発し起業した。反響があればミラー形状のバリエーションも増やしていく予定。今後の展開に期待!
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着眼点としては「惜しい」と言える。
タコ足配線までとはいかずとも給電などの配線が必要であることは変わらない。
またミラー内蔵型という点に於いては、専用品が必要になるというオチがある。
こういった製品の場合、
・脱着が容易である
・自律駆動できる(車体からの給電を必要としない。もしくは、USB-Cによる外部給電。)
が重要であり、肝要。
本体を脱着できる構造にすることで、複数車両や取り付け位置の対応が柔軟になるものです。
既存品だと安かろう悪かろうな粗悪品ばかりですし、本体そのものの盗難対策が脆弱なのが問題ですな。
バックミラーとしての性能はどうなんだろう。変えたらブレブレで後ろが見えないとかじゃ困る