
東京MCショーのヨシムラブースで展示されていたDAX125を撮影してきました。
近日発売予定の新作パーツがフルコンプリートで装着されており、かわいいDAX125のイメージはそのまま『少し速そう』な印象を与えていました。
最大の目玉は発売予定のマフラー『機械曲ストレートサイクロン』です。
独自の取材でできるだけ細かく撮影してきました。
デモ車の全景
全体的にDAX125のイメージは崩さないようにしてあり、フルカスタム車でありながら可愛さは健在です。
しかし、ボディーカラーを変更したりレースイメージの派手なステッカーを貼ったりしていないにも関わらず、どことなく漂う「速そうな感じ」は隠し切れません。
大きく変わっていると目を引くのはマフラーですが、それ以外は僅かなドレスアップ系パーツだけなのに良く走って速そうに見える……、ヨシムラならではの『本物感』がそうさせるのかもしれません。

ノーマルのメッキマフラーから艶消しブラックになる事で断然スタイリッシュになっている
エンジンサイドのカバーもオシャレ

ノーマルサイレンサーはリヤショックを避けるために外に大きく張り出して見えるが、ヨシムラ製マフラーはリヤショック手前で終わるのでスッキリした外観になる

マフラーの短さが目を引く
マスが車体中心部に集まっているので軽快さと迫力がとても良い感じ

マフラーの無い左サイドはシリンダーヘッドのヨシムラロゴ入りカバーが目立つ
それにしてはスパルタンな印象を受けるのはリムステッカーの成せる技か?
注目のマフラー(ストレート762サイクロン)とエンジン周辺
近日発売予定とアナウンスされているマフラーは『機械曲ストレート762サイクロン Type-UP』です。
予価は税込定価:¥71500。
デモ車には装着されていませんが、『機械曲ストレート762サイクロン』も発売予定との事。
こちらはダウンタイプなので、ノーマルから大幅にイメージ変更する事になるでしょう。
予価は税込定価:¥60500。
現物が無かったので画像はありませんが、資料を見る限りでは今回デモ車に装着されていたType-UPと同様の艶消し仕上げのようです。

全長がとても短いショートマフラーである事がよくわかる
同時に、エキパイはシリンダー下でトグロを巻いて管長を稼いだりしていないので美しい曲線が目を引く
普通だと低速特性が犠牲になる形状だが、ヨシムラ製なのでそういったネガ要素は無いはずだ

クランクケースにあるサービスホールプラグセットは恐らくモンキー125と共通部品(税込定価:¥5830)だろう
シリンダーヘッドのヨシムラロゴ入りアルミヘッドサイドカバーも恐らくモンキー125と共用(税込定価:¥12100)

マフラー中間にあるカーボン製ヒードガードのアップ
ヨシムラのロゴがマーキングされている部分が一段凹んだデザインになっているので擦れにくく、レタリングが剥げて残念な事になりにくい配慮が見て取れる

マフラー全体の美しさがわかる
エキパイは途中から1段太くなった後でサイレンサーへと続いており、全体的に多段テーパー管を形成している
良く見るとマフラーをシリンダーヘッドに固定しているフランジも艶消し黒となっており、チープな感じが全く無い

少々わかりにくいが、リヤショック上部から出ているサイレンサーステーの位置関係からマフラー本体がギリギリまで車体に寄せてある事がわかる
ヨシムラを象徴するステッカーが真横ではなく僅かにナナメ上にズラしてあるが確認できるが、恐らく車両を眺めた立ち位置を配慮して見た際に映えるように計算されているのだろう

そのヨシムラステッカーのアップがこちら
見慣れた『ヨシムラ』のロゴの下は『RACING SPIRIT』になっている
イエロー掛かっていてレトロ風に見えるのは照明のためで、実際は純白と赤を使った定番のヨシムラカラーだ

クランクケース部の目立つカバーは『アルミ エンジンケースガード KIT クランクケースカバー』として近日発売予定
予価は税込定価:¥16500

アップで見ると2つのパーツで構成されているのがわかる
アルミ削り出しのカバー本体に1.5mm程度の厚さを持つプレートがボルト止めされていて、そのプレートにヨシムラの抜き文字が形成されてカバー本体のアルミ削り出しの地肌が見えている
これによってヨシムラロゴ部分は立体的な段差を持ち、キャッチコピーである「I've Got The Power!」とコントラストの違いを生んでいる

アルミヘッドサイドカバー(税込定価:¥12100)のアップ
円を描く部分は凸モールドになっており、機械加工されたうえでエッジ部分に面取りが施されている
「ヨシムラ」のロゴ部分は凹モールドになっており、同じ銀色だが同一面上に無い
僅かな事だが、そういった事の積み重ねがヨシムラならではの質感へと繋がっていく

純正エンジンカバーが黒いので赤いプラグを入れるだけで一気にヨシムラっぽくなる
簡単に交換出来る部分なので、ヨシムラファンならぜひ真似したい
エンジン周辺以外の外装もヨシムラ品質
性能と品質の高さで定評のあるヨシムラですが、それはマフラーだけの話ではありません。
単純なドレスアップパーツであってもしっかり考えられた設計と造り込みは、良く観察すると製品の端々に見る事ができます。

DAX125用としての解説はありませんが、Hayabusaのデモ車に装着されていた物と同じ物と思われる「High Lineハンドルバーエンド」
Hayabusa用は近日発売との事なので、DAX用も同時期に発売になるのかもしれない
二重構造になっていて、削り出しの穴からチラリと挿し色が見える仕様だ

恐らくモンキー125と共通のメーターバイザー
塗装済みと未塗装があり、塗装済みは税込定価:¥18840、未塗装は税込定価:¥10780だ

マスターシリンダーキャップは新作
既存のキャップと比較して表面デザインがシンプルに変更されている
良く観察するとナナメに削り落とされた部分の幅が大きく変化しており、車体中心部側の面取り幅が広い(取り付けボルト部の座面が飛び出すほど違う)
これは転倒時にキャップと路面が引っ掛からないように配慮した設計なのだろう

ステムナットは既存の「M24xP1.0」の物が使えるそうだ
税込定価:3300
非常に小さなパーツだがドレスアップ効果は抜群

発売予定のフェンダーレスKITは税込定価:¥17600(予価)
モンキー125用と似ているが肉抜き穴が猿から犬になっている専用デザインでかわいい
プレート端をプレスで折り曲げて剛性を上げてあり、単なる板製の物のように振動で震えたり割れたりしない真面目な設計になっている

上でも書いたが、リムステッカーはマフラーの無い車体左側から見た際に足元を引き締める効果が非常に高いようだ
DAX125はフロントホイールが車体から離れた位置にあるように見えるデザインなので、リムステッカーの効果が出やすいのかもしれない
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