
ヨーロッパで高いシェアを誇る「LS2」ヘルメット。
日本でも知名度が向上してきて近年ではユーザーも急増しているブランドの一つですが、東京MCショー会場では既存ラインナップの展示に加えて国内未発表の新帽体を多数展示していました。
さらに、初公開されたのがグローブやライディングシューズといったアパレル類です。
参考展示品なので国内に導入されるかは現在未定、価格や仕様も確定していませんが、ヘルメット帽体と同様に『素晴らしいデザイン性』と『高品質』と『低価格』を併せ持っている可能性は非常に高そうです。
恐らく今後国内導入されるであろう新帽体や新グラフフィックと合わせて、本邦初公開のアパレル類も要チェックです。
日本への導入は現在検討中、導入するとしても時期は明言できないとの事でしたが、発売する際の価格は既存ラインナップと同程度になるだろうとの事なので、かなり期待して良いのではないでしょうか。
新グラフィックも非常に魅力的
東京MCショー会場で展示されていた帽体から、特に印象的だったグラフィックを紹介します。
国内ではオフロードヘルメットの分野でユーザーが多く、エンデューロレースなどで見掛けない事は無いほど。
東京MCショー会場では『SUBVERTER EVO(サブバーターエヴォ)』という日本国内未発売の帽体を参考展示していて、独特の色使いから大変注目を集めていました。

発売中の帽体もフルラインナップで展示
上段はFIM、MFJ公認取得済みのカーボンレーシングモデル「THUNDER C GP(サンダーC GP、税込定価78,650円~)」で、下段はSNELL M2020R、MFJ特選取得済みのハイコストパフォーマンスモデル「STREET FIGHTER(ストリートファイター)、税込定価:29,700円~」だ

参考展示の新帽体も各色揃えてズラリと展示、とてもスタイリッシュなのでぜひ国内販売開始して欲しい
上段にチラっと見えているのが「DRIFTER(ドリフター)」で、チンガード部分にあるフェイスマスクが取り外し可能、下段が「SUBVERTER EVO(サブバーターエヴォ)」という今回の目玉

サブバーターエヴォのシルエットはこんな感じ
帽体はポリカーボネートを主材としており、ECE22.06規格をクリアしている(ドリフターも同じ)

開口部のアップを見ると多数のベンチレーションが口を開けているのがわかる
特に額の部分にある左右2ツの開口部は非常に大型で、頭頂部の換気に絶大な効果を発揮しそう

赤と黒をベースにしたヘルメットはメーカーを問わずよくあるものだが、挿し色で水色を使うのは珍しい
一歩間違えると毒ガエルのようになってしまうはずだが、海外特有の配色センスによってスタイリッシュなイメージしかない 顎のラインを見るとハイパフォーマンスなBMWの証である「Mシリーズ」に通じるものがあるので、例えばBMWのGSシリーズなどで似合いそう

こちらはマット仕上げのパープルだが、チンガード中央のエアインテーク部にあるパーツが鮮やかなレッドとなっている配色センスがお見事
チンガード下部には別体式のパーツ(銀色のパーツ)があるが、これによって『机に置いた時の安定性』が向上しているように見えるし、本当に置いた時の安定性を出す事そのものが目的のパーツなのかもしれない、もしそうだとしたらお見事

バイザーから頭頂部にかけては緩やかな逆反りとなっており、軽い前傾姿勢でも積極的に頭頂部へ走行風を流そうとしている気配がある
その理由は速い流速で負圧を生み、頭頂部にある巨大な3連ダクトからの内部の熱気や湿度を引き抜く狙いがあるのではないだろうか?そのように推察してしまうほど頭頂部の排気ダクトは巨大

バイザー位置が可変するのは本格的オフロードヘルメットでは常識だが、LS2のサブバーターエヴォはここまで上がる
視界は良さそうだ。ゴーグルを受けるフチゴム部分の造形も良い

塗装面は非常に綺麗
バイザーの上を通過した走行風が排気ダクトの上を流れる設計になっているのがイメージできる、夏場のハードエンデューロなどでは大きな武器になるだろう
ヘルメットブランドが作るアパレル!?
知名度の向上が著しい「LS2ヘルメット」ですが、なんとヘルメット以外のジャンルにも進出するかもしれません。
既にヨーロッパ圏ではアパレル用品の販売を行っているそうで(初めて知りました)、日本にも進出となると新たな選択肢が増える事になります。
既に海外で販売実績のある商品ならではの完成度で、デザインも色使いも非常にグッド。
ぜひ国内導入して欲しいところです。

これが初お目見えのグローブ
ロード用、オフロード用の他、エルボーガードも展示されていた。どれも非常に良さそう

シフトガードがあるのでバイク用とわかるカジュアルシューズ

こちらはスエード素材(恐らく合成皮革のスエード風)のカジュアルシューズ
色が良いうえにシフトガードのデザインが秀逸で、とてもバイク用には見えない自然な感じ

※以下は広報用資料から抜粋したもの
日本国内でLS2を一躍有名にしたチンガードが180度開く「アドバント」のモデルチェンジ版、180度回転するチンガードはもちろん健在

その「アドバント進化版」の廉価版も同時に参考出品

Webikeのヘルメット担当が詳細画像を撮影してきた今回の目玉ヘルメット「サブバーター エヴォ」

アドベンチャー向けの「ドリフター」
上でチンガード部がチラッと写っていたのはコレ

ロード向けのフルフェイス「ベクター」の帽体素材にカーボンを採用したモデル

これもアドベンチャー向け「エクスプローラー F」のカーボン仕様

ジャケットも登場
グランドツアラー(車で言えばGT)的な用途に似合いそうな「アルバ」

こちらはタウンユースや普通のツーリングに良さそうな「バレット」

天候の悪い状況でもスッ飛ばして行くヨーロッパのベテランライダーが着ていそうな「メトロポリス」

グローブのフルタインナップ一覧

フットウェアのフルタインナップ一覧
正直に言うと「ダウンタウン」は筆者も欲しい
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