東京モーターサイクルショーに出展していたアールズギア。
アールズギアといえば代表の樋渡氏(元全日本選手権GP500、WGP500、TT-F1参戦、RGV-Γ500の開発ライダーとして有名)が手曲げする美しいグラデーションの入ったフルエキゾーストマフラーが有名ですが、今回は新たにバックステップとサブフレームを出品。
デモ車であるZ900RSに装着して展示してあった物を撮影して来ました。
初公開のバックステップ
東京モーターサイクルショーにアールズギアが出展と聞いた時、話題の車種に得意のマフラーを装着したデモ車の展示を予想していました。
しかし会場入りしてビックリ、マフラーとは別にアーズギアオリジナルのバックステップ装着車が展示してあるではありませんか。
確かに今までもステップペグ(アルミ削り出しで、例によって非常に美しい物)はラインナップに有りましたが、まさかバックステップ丸ごと作って来るとは。
同時にこれまたアールズギア初のサブフレームも登場。
詳細はまだ不明ですが、『ACTIVE SPORTS(アクティブスポーツ)』と名付けられたバックステップは2023年5月発売予定とアナウンスされています。
予定されている車種はZX-25R、Hayabusa、Z900RSの3機種。
発売開始を期待して待ちましょう。
これが展示されていたデモ車両、美しいワイバンマフラーがメインかと思いきや、背後のパネルではバックステップが一番目立つ最上段を占拠
そしてコレも初公開のサブフレーム
アルミ削り出しで物凄い質感のうえ、複雑な形状なので普通に撮っただけなのに必ずどこかが光を反射してキラリと光る
サブフレームをアップで見ると削り出し時にアールズギアの刻印も掘り込まれているのがわかる、後方にはエンジンハンガー(金色のパーツ)も見えるが、こちらの刻印はレーザーによるエッチング加工のようだ
ここで注目すべきはサブフレーム表面の仕上げで、機械加工の跡が見えないように処理されていることに注意
更に限界までアップにしたところ
サブフレームは一体型ではなく前後分割式になっているのが解る、その分割ラインは表から見えない部分でクランク状に折れ曲がっており、結合面積を稼いで剛性を出しているようだ
初公開のバックステップのアップ
ボルトの頭が一切飛び出ていないのがお解りいただけるだろうか?操作性を重視して引っ掛かりを無くすために加工代が増えるにも関わらずボルト頭の厚み分だけ掘り下げている(ザグリ加工と言います)
長穴によってつま先の位置は無段階に変更できるようだ
製品のナナメに削られている部分に注目すると、足の接触する部分はスムーズな面として引っ掛かりを無くし、それ以外の部分は敢えて加工跡を残す事で表情に変化を与えるデザインとされているように思える
ステップを後方から見ると車体に沿って限界ギリギリまで内側に装着されているのが解る
可変式ステップでは位置決め用のプレートが重なる関係でどうしても外側に出てしまいがちになるが、車体コントロール性のためにそれを嫌って敢えて固定式としているのだろう、この辺りはさすが元開発ライダーと言ったところか
展示されていたステップ
筆者にはどの車種用もガッチリした剛性を確保したまま薄く仕上げてステップ位置を内側に追い込みたい意図が感じられるのだがどうだろう?