OGK KABUTOが新型のオフロードヘルメット『GEOSYS(ジオシス)』を発表しました。
カブトとしては初のオフロードヘルメットとなります。

オフロードゴーグル使用前提ではなく、シールドを装備しているアドベンチャー用途の帽体は種類が少ないので新帽体は注目度抜群。

人気のアドベンチャー系ツーリングライダーの新しい選択肢となるのは確実なこのGEOSYS(ジオシス)を大阪モーターサイクルショー会場で早速撮影してきました。

詳細画像

大阪モーターサイクルショーで撮影したばかりの帽体を大公開。
広報資料には無い角度からの見た目と、ベンチレーションなどの細部をぜひ確認してみてください。

なお、ジオシスの発売開始時期は6月頃が予定されています。 → 5月下旬に発売開始されました(2023年5月23日追記)
定価:¥47,300(税込)

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

正面より見た図
大型バイザーは空気抵抗を抑える形状を採用している他、5段階に角度調整する事で前方の視野調整が可能

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

バイザー部分にワンポイントとして「kabuto」のロゴがデザインされているので、単色帽体でも間延びした感じがしない
特筆すべきはこのバイザーを外さなくてもシールドの着脱が可能ということ。しかもラチエット式なので着脱操作も非常に簡単

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

シールドの開閉レバーは伝統的な左側
ベテランライダーも手癖で開閉しやすいのでは?

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

帽体側面のリブに注目!
カブトの特許である「シェル一体型ウェイクスタビライザー」がコレ。走行中の気流をコントロールして負荷を軽減する

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

後方からは帽体内部の熱気や湿気を排気する大型ダクトが目立つが、最も注目したいのは帽体上部の形状で、なだらかなリブ形状になっているのが確認できる
広報資料には特に記載が無いが、走行気流の整流の他に「帽体そのものの縦剛性を出す(=安全性向上)」事に大きく寄与しているはずだ

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

「シェル一体型ウェイクスタビライザー」は単純な直線状ではなく、途中で100°程度折れ曲がっているのが判る
これはジェットエンジン、新幹線のパンタグラフ、ステスル戦闘機などで見られる形状で、空気の流れを綺麗に引き剥がせる最新のボーテックスジェネレーター形状と考えて間違いないだろう

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

シールド全閉状態
ピンロックシート対応なのでアドベンチャー的なシチュエーションでも曇りにくい

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

シールドを半開にしたところ
シールドの強度が有りそうなのでシールド開閉レバーの操作がやりやすそう。開閉レバー基部にはロックレバーらしき物も確認できるが残念ながら詳細は不明

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

シールドを全開にするとここまで上がる
驚くべき事に、この全開位置にするとシールドを外さなくても各種のオフロード用ゴーグルが使用可能になる。つまり、オフロード走行時に外したシールドを持ち歩く用意をしなくてもゴーグルが使用できる!

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

帽体正面に2段構えで用途をセパレートしたインテークダクトを備える
上段はシールドの曇りを取るアンチフォグ用、下段は口元に新鮮な空気を送り込むベンチレーション用として独立して操作が可能だ

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

ダクトの開閉レバーは帽体と同色にペイントされており質感が高い
大型なので操作性も非常に良さそうだ

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

ダクトを閉じたところ
ベース面が単なる平面でないのは泥や砂などが付着しても操作不能にならないための『異物を噛み込まない機能を持ったデザイン』であると推察

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

口元のベンチレーションダクトと操作レバーのアップ
ダクトのベース部分にある樹脂(黒い部分)にエンボス状のモールドが確認できる、質感は非常に高い

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

画像の明度を上げて下部ベンチレーションの内部を見えるようにした図
スリット内部にはメッシュ状のパーツが見える。ダクト内に異物が飛び込んで口元に直撃する事を防止するのが目的だろう

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

上部ベンチレーション内部が見えるように更に明度を上げた図
下部ベンチレーションと同じメッシュパーツとなっており、こちらも異物がダクトを経由して目元に入るのを防止している

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

黒い樹脂をベースにしてネジ止め(工具無しに手で回せる)されているのはバイザーの角度を固定するパーツ
そのバイザーの隙間に見えるのがヘッドベンチレーション

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

オンロード用に匹敵する大開口部を持つヘッドベンチレーション部のアップ
後方に少しリブが立っているのがお判りいただけるだろうか?

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

ヘッドベンチレーションの操作はスライド式ではなくシーソー式を採用(この画像はオープン状態)
グローブをしていても操作性に優れているほか、前出のリブによって感触だけで開閉状態が確認できる優秀なデザインとなっている

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

照明が無かったので少々ブレてしまったが内装はこのようになっている
カブト特有のサラリとした感触の内装であることや、頭頂部には風が前後に抜けるリブを設けられていることが判る、前後のベンチレーションダクトと直結しているので換気性能は非常に高そうだ

実はアドベンチャー用は人気がある

オフロードヘルメットと言うと派手なグラフィックが施されたレースで使用するようなハイエンドモデルが注目されがちですが、実はWebikeで売れている人気のオフロードヘルメットの上位にはアドベンチャー系のオフロードヘルメットが勢揃いしています。

近年のアドベンチャーバイクの人気に合わせて……というのも否めませんが、オフロードバイクを街乗りで使用する際に便利な事が知られて来たのかもしれません。

対抗馬は主に3種

今回発表されたカブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)の対抗馬となるのは主に下記の3種でしょう。
それぞれに魅力があるので悩みが増えますね!

SHOEI:HORNET ADV

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

Arai:TOUR-CROSS3

カブトの新アドベンチャーヘルメット GEOSYS(ジオシス)を大阪MCショーで近撮!

LS2:EXPLORER F

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    重量を知りたいです。

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