
文/Webikeバイヤー:あきら
サイドバッグ、サドルバッグと言ったらどんなものをイメージしますか?
カウルとの一体感がかっこいいハードタイプや時間と共に変化が美しい革製、機能性を重視したナイロン製など現代では多くの種類のバッグが存在しています。
元自衛官として6年間勤務した筆者元三等海曹がミリタリーな観点からインプレッションをご紹介します。
筆者が現役の頃は、昭和の装備が残っていたことからビンテージ物の装備と比較していきます。
今回ご紹介するのは【立花】チャレンジバッグ、通称:アーミーバッグです。
一見何の変哲もないミリタリー感のあるバッグに見えますが……。
目次
立花チャレンジバッグとは
一昔前に大流行し、惜しまれつつ廃業となってしまった【立花】ブランドのバッグなのです。
ネオクラシック、カブシリーズ、ベベルギア車両、シングル、カフェレーサー、ハーレーダビッドソンなどに広く使われていて、その落ち着いた佇まいから多くのライダーから愛された伝説的なアーミーバッグなのです。。
立花は2017年に廃業してしまいましたが、2023年にDIN MARKETによって当時の設計と製造者と協力して復刻を果たしました。
実物インプレッション
使用されている素材は引っ張っても伸びることが無く、高い耐久性を感じることができました。
素材には撥水加工ポリエステルが使用されています。
想像していたより生地はやや薄く、バッグの重量は軽い印象を受けました。
帆布製の古い自衛隊装備のような分厚さと強靭さと比較すると、やや不安が残ります。
裁縫について
自衛隊装備の量産製品は裁縫が甘かったり、ほつれなどがよく見られます。
しかしながらこのバッグに関しては職人による細かな技を感じる裁縫で、どこを探してもほつれが見られませんでした。
ディティールについて
各部の金具については、堅牢なバックルとなっています。
まるで64式小銃の負い紐(スリング)の金具のような感触で懐かしさを感じました。
バックル素材は磁石に付くことから鉄系統のバックルとなっていることがわかります。
筆者が通勤に使用しているボディーバッグのバックルは、薄型・軽量ではあるものの安価な印象となってしまっています。
こういった面に気をするユーザーにとっては、このチャレンジバッグのバックルであれば満足できるクオリティーとなっています。
3種類のサイズ感比較
左からシングルタイプ、ダブルタイプのMサイズ、ダブルタイプのLサイズ
並べてみるとこのようなサイズ感になります。
シングルタイプ
シングルタイプは左右どちらかに取り付けるタイプ
肩掛け用の長さ調整可能なスリングも付属しており、ミリタリーテイストなメッセンジャーバッグとしても使用することが可能です。
クッション等がない簡素なスリングなので、重量物を入れた状態での持ち運びや、首元などの擦れについては注意が必要です。
ダブルタイプのMサイズ
Z900RSに仮付けしてみました。
サイズ感としては大きすぎず、小さすぎずのちょうどいい印象です。
ダブルタイプのLサイズ
ややZ900RSには大きすぎる印象となっています。
車体の大きなアメリカンなどに丁度良い雰囲気になるのではないでしょうか。
サイドバッグの装着に関して
サイドバッグに関しては、車種によりますが走行中にリアタイヤへの巻き込みを防ぐために、サイドバッグサポートが必要となります。
Webikeにてラインナップしていますのでご覧ください。
付属のバンドを使用し、左右のバッグを接続をすることによって外側へのバタつきを抑えます。
3種類の異なる点
シングルタイプとダブルタイプのMサイズの違い
シングルタイプとダブルタイプのMサイズに関してはサイズ感が似ていますが、細かい部分に違いがみられました。
※上記画像の左がシングルタイプ、画像右はダブルタイプのMサイズです。
ダブルのMサイズに関しては覆いの内装が黒色で、隙間を埋めるカバーがついていました。
※上記画像の左がダブルタイプのMサイズ、画像右はシングルタイプです。
ダブルのMサイズとダブルタイプのLサイズの違い
サイズの違いだけでなく、大きくなったことによってダブルのLサイズに関してはバックルが3つになっています。
また、覆いの内装が黒色なのは同じですが、若干素材が違うことが画像からも分かります。
※上記画像の左がダブルタイプのLサイズ、画像右はダブルタイプのMサイズです。
内容量に関して
シングルサイズに2㍑のペットボトルを入れてみました。
横にしても入れることができ、合計で2本~3本ほど入る容量となっています。
A4のバインダーに関しては、形状から少量しか入らないことが分かります。
・シングルサイズ:縦28cm、横30cm、幅11cm
約9L
・ダブルMサイズ:縦28cm、横30cm、幅11cm ×2面 (左右の接合部分は含まず)
約9L×2 合計約18L(左右)
・ダブルLサイズ:縦38cm、横43cm、幅14cm ×2面 (左右の接合部分は含まず)
約22L×2 合計約44L(左右)
ダブルタイプの特徴
ダブルタイプは持ち手がついており、持ち手を使うことによって両サイドのバッグを一気に持ち運ぶことができます。
機能性について
このバッグに関しては機能性より、色褪せて少しやれた風合いで使用することに美学があるようです。
表面から雨水が浸透、隙間から雨水が入ろうと、そのうち排出されて乾くだろうというスタイルはミリタリーな考え形と一致していると感じます。
まとめ
撮影時に他の社員からは「懐かしい!」「色褪せてないと...」などの声が寄せられました。
もちろん「初めて知った」という若い世代のバイク乗りも社内にいました。(筆者含む)
今回は、使い込まれた様子をご紹介することができませんでしたが、これから渋い色褪せや風合いになるよう使い込んでいきます。
是非ともインプレッションに使用した様子や思い出などの投稿をよろしくお願いします。
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