新車の時はカッチリしていたブレーキレバーやクラッチレバーの動きも、長く乗っているとどうしてもガタつきが出てきます。 特にガタつきが出やすいのがクラッチレバー。
ブレーキよりも作動範囲が大きいので摺動部が減りやすいのがその原因。

握り方向のガタつきはワイヤーの張り調整でごまかす事もできますが、上下方向のガタつきはどうしようもない……。
油圧式なら張り調整でごまかす事すら不可能。

レバー交換しようにもレバーは意外と高価ですし、レバーを受けるホルダー側が減っていればレバー交換してもあまり改善されない事も……。

レバーは消耗品

最初に書いたように、レバーは走行によってガタつきを発生してしまいます。
グリスで潤滑されているとはいえレバーピボット部は金属同士がゴリゴリ擦れている部分ですので、レバーは消耗品の一部です。

潤滑が不足していると消耗は加速度的に進行し、あっという間にガタガタ。
ガタガタになるとレバー操作の感触も良くないし、走行中の振動で上下に揺れているのが見えるので気分も良くないです。

ガタつきのあるレバーをワッシャーで簡単に直す方法がある

使用しているとこんな感じに摺動部が擦り減っていきます

レバー交換しても改善しない事もある

レバー交換すれば直るのはわかっていますが、レバーはけっこうお高い……。
どうせ交換するならカッコイイ社外品のアルミ削り出しレバーにするか!レバー位置調整とか出来るヤツ!高いけど!という感じで豪華絢爛高級レバーを購入して交換してみたら……、あれれ?思っていたほどガタつきは改善されないぞ?……となる事も高頻度であります。

その理由は『減っているのはレバー本体だけではない』から。

レバーホルダーもアルミ製なのでレバーと擦れて減りますし、なんならレバーを支えているピボットシャフトも減ります。
シャフトは鉄製ですし、レバーによっては接触する部分に真鍮ベースのメタルを挟んでいる事もあるのでさすがに摩耗は少ないですが、レバーと同じアルミ同士でゴリゴリ擦れるレバーホルダー側は想像以上に摩耗するものです。

ではレバーと同時にレバーホルダーも新品に交換すれば良い!という事になります。
それはそうなのですが、レバーホルダーとレバーとレバーピボットシャフトを新品にするとなると驚きの金額になってしまいます。

転倒して折れたり壊れたりしたのなら仕方ありませんが、普通に乗れているのに「レバーがガタつくから」という理由で1万円近く、車種によっては数万円の出費はなかなか厳しいでしょう。
ポン!と出せるのでしたら丸ごと新品に交換するのが最良なのですけどね。

ガタつきのあるレバーをワッシャーで簡単に直す方法がある

レバーと一緒にレバーホルダーも新品に交換できれば……それに越した事は無いのですけどね

交換以外で直す方法は無いものか

何とかして出費は抑えたい……交換しないでガタつきを抑える方法は無いものか……。

そう考えた時、最も単純で誰でも思い付くのは『ガタが発生した隙間にワッシャーを入れて隙間を埋めれば良いのでは?』だと思います。

これはその通りで、削れてしまった隙間をワッシャーで埋めれれば元通り。
完全に元通りとは行かなくてもガカつきを大幅に減らせるのは間違いありません。

そう考えてホームセンターで径の合いそうなワッシャーを買った経験のある人は私(門脇)だけではないはずです。
そして、買ってきたワッシャーを当ててみたら、あんなにガタガタで隙間だらけだと思ってたレバーとレバホルダーの隙間は実はほとんど隙間なんか無くて、ワッシャーを挟む余地など全く無く、せっかく買ったワッシャーが無駄になった経験があるはず!

ホームセンターで売っているような普通のワッシャーでは厚さがありすぎるのです。
厚さ1.0mmなどでは完全に厚すぎ。
もっともっと薄い、ワッシャーというよりシムのような物、カートリッジ式サスペンションの中身のような物が必要なのです。

でもそんな都合の良い物を見つけるのは困難です。
見つけたとしても100枚入りなどで高価……。

ガタつきのあるレバーをワッシャーで簡単に直す方法がある

よくある「ワッシャー」では分厚過ぎて隙間に差し込むのは「ほぼ不可能」です

ところがあるのです、コレが!

そう、あるのです、そんな目的に最適なワッシャー(シム)が!
それが今回ご紹介するK-CON(キタココンビニパーツ)ブランドから発売されている『スペーサーワッシャー』という製品!

メーカーであるキタコ自ら「レバーのぐらつきを調整する物」として販売しているのですから間違いありません。
しかも信頼と実績のキタコ製。

使い方は言うまでもありませんが、擦り減ってしまったレバーとレバーホルダーの間に挟むだけ

ガタつきのあるレバーをワッシャーで簡単に直す方法がある

レバーとレバーホルダーの隙間に挟むだけ!

ホントに効くのか?

薄いシムを入れて擦り減った隙間を埋めればレバーのガタつきは解消するはず……と思っていても、実際にやった事がなければ半信半疑でしょう。
しかしコレが面白いほど効きます。

私(門脇)も使っていますが、それまでレバー端で上下に25mm近くガタついていたものがシムを挟むだけで3mm程度まで減少!
ほぼ新品レバーと同程度にまで回復しました。

しかも安い!
1枚~2枚入りなので「この値段なら試してみようかな?」と言う安さ。

削れて減っている面は完全に並行ではないのでこのワッシャーを挿入したらキッチリ隙間が全部埋まるワケではありませんが、そんな事は些細なこと。
レバーのガタつきが激減する効果は誰でも感動できると思います。

ガタつきのあるレバーをワッシャーで簡単に直す方法がある

めちゃくちゃ効果的!ガタつきが大きければ大きいほど感動すると思います

オススメ!

この価格でこんなに効果的なのに案外知られていないのは、商品名が「スペーサーワッシャー」だからでしょう。
実際、ほとんどの方は初めて目にする商品のはず。

もしこれが「レバーガタつき解消ワッシャー」みたいな名称であればメジャーなパーツになったかもしれませんが、単なるスペーサーワッシャーという商品名ではレバーのガタつきを取るためのスペーサーだとはわからないのです。

でも、この記事を読んだ方は知ってしまいました。
知ってしまったら買いますよね!
安いし!

何年も乗っている方ならレバーがガタつき気味の可能性はかなり高いでしょう。
溜まっているポイントでパーツクリーナー(これも安い)を購入していた方は、次回はこのワッシャーを買ってみませんか?

ガタつきのあるレバーをワッシャーで簡単に直す方法がある

もちろん新品レバーとの組み合わせでも有効です、その場合は0.3mmがオススメ

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    レバーって軸方向の適度な遊びは必要なのでは?
    遊びが少ないと場合によっては握った状態でロックされて危ないですよ。
    素人がこの記事を見て、そこまで判断できるか甚だ疑問です。

  2. 匿名 より:

    軸方向ではなくて、レバーの上下方向のガタを減らす目的ではないですかね?

  3. 匿名 より:

    軸方向=上下ガタガタかと思います。

    メガネかけてる方ならイメージつきやすいのですが、隙間が少ない状態で汗とか塵が入ると本当に動かなくなります。
    それと金属がすり減る箇所に薄い金属を入れると均一にすり減る保証なんてないです。途中でよじれ可能性もあります。

  4. 匿名 より:

    最低限月1の清掃メンテで磨耗は防げるとおもいます。 自分のバイクは十数年のってますがガタは必要最低限です。

  5. 匿名 より:

    ロックする程クリアランス詰まるなら、そもそも入らないですね

  6. 匿名 より:

    レバーのガタの原因は、純正ならば硬い素材のブッシュによってレバーピボット部分の穴が広がることの方が多いので、むやみにワッシャー入れると他の方が仰るように危ないでしょうね。

  7. ヒデさん より:

    GB350は新車状態でも結構なガタがありますが、キタコより専用シムが発売されています。お勧めです。ホンダのバイクでこのクオリティーは残念です。

  8. 匿名 より:

    レバーにガタがでるのは取り付け穴の磨耗拡大がほとんどです。取り付けボルト(軸)はスチール、レバー側はアルミ等の柔らかい金属のためレバー側が磨耗するようになっています。そこにステンレスのシムを入れると、取り付けボルト(軸)に対する攻撃性があり、ボルトがやせてしまう可能性があります。また取り付け側の本体もアルミ製のため本体側も磨耗してしまい、レバー交換ですんでいたものが将来的に本体まるごと交換になります。レバー取り付け側の本体がブレーキマスターと一体型であればそれこそ数万円します。おとなしくレバー交換する方が良いと思います。

  9. 匿名 より:

    何か苦肉の策ですね!人それぞれですが、愛車ですからそんな貧乏っ臭いことしないで新品か、社外の其なりのパーツに交換ですね!高いけど買って飯食えなくなったりしないですよね⁉️

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