文/Webikeバイヤー:エグチ

バイクライフにおいて転倒や事故の次、いや同等に恐ろしいのが盗難リスクです。
廃車になったわけでもなく、まだまだ乗れる愛車が、ある朝こつ然と姿を消していた……。
なんて想像するだけでもゾッとします。
2020年の二輪車盗難被害の総件数は9018件!
更に検挙率に関しては、2019年の二輪車盗難に対する検挙率が21.5%なのに対して、2020年では16.5%と減少してしまっています。
つまり、もしバイクが盗まれたとして、盗まれた愛車が返ってくる可能性はどんどん減っているということなのです。
後悔先立たず、とも言うように愛車が姿を消してからではもう遅いのです。
バイクライフの安心のために、そしてオーナーの心の安寧のためにも防犯対策を施しておきましょう!

目次

でも出先でゴツいバイクロックはめんどくさい


世の中には高強度で頼もしいバイクロックが多数販売されています。
愛車の盗難リスクを考えれば、可能な限り頑丈で効果的なバイクロックを使いたいところ。
ですが、そんな強くてゴツいバイクロックは、その分デカくて重い!
出先での駐車など、バイクロックを持ち歩く必要があることを考えると、愛車の安全よりも重い荷物を持ち歩く面倒さがチラついてしまいます。
「愛車が盗まれるのは怖い!でも重いバイクロックを持ち歩くのもイヤ!」
今回ご紹介するのはそんなライダーにおすすめな、携帯性に優れた防犯グッズをご紹介します!

バイクロックの種類

バイクロックにはいくつかの種類があります。
それぞれ長所・短所があるので、軽くおさらいしておきましょう!

簡易なものから高強度なものまで!:チェーンロック


バイク用のロックと言えばこちらの形をイメージする方も多いのではないでしょうか?

チェーンロックは、形状に自由度がありかつ盗難対策に効果的な、いわゆる「地球ロック」が簡単に可能です。
またチェーンロックは簡易的なものから、高級で高強度なものまで様々。
予算に合わせて商品を選べるのも魅力の一つ。
ただ、オーソドックスで高強度な製品が選べる一方、強度のあるチェーンロックは持ち運びにくいサイズと重量になってしまうのが難点です。

携帯性に優れたバイクロックといえばコレ!:ディスクロック


最も携帯性に優れ、なおかつ効果的なバイクロックといえばこちらのディスクロックタイプ。
ディスクブレーキのホールに装着するタイプのロックでコンパクト、更にはアラーム機能も備えたモデルもラインナップされています。
デメリットとしては、コンパクトかつバイクに乗る際、視界に入りにくい場所に装着するため、ロックしたことを忘れて発進してしまう可能性があります。
そして忘れて発進してしまうとフロントがロックするのでほぼ確実に転倒します。
ブレーキディスクやフェンダー、キャリパー本体、最悪の場合ライダーが損傷する可能性も…

コスパに優れたバイクロック!:U字ロック


バイクロックの中でも、安価なものが多いU字ロック。
ですが、特別な折りたたみ機構などが無くてもコンパクトな部分が魅力的です。
また商品によってはアラーム機能や高強度なボディを採用。
シンプルでコスパに優れています。

視覚的にも威圧感アリ!?:レバーロック


レバーロックは、ハンドルに取り付けることで、フロントブレーキのレバーとスロットルをロックするタイプの防犯グッズです。
携帯性もさることながら、目立つ位置に装着されるので「盗難対策してるぞ!」とアピール出来ることもメリットのひとつ。
盗難対策はバイクロックの性能も重要ですが、「如何に対策し、盗むのが面倒くさそうに思わせるか」
といった部分も効果的です。

それではこれらを踏まえて、出先の盗難対策におすすめな防犯グッズをご紹介します!

ディスクロックの欠点克服!更に振動検知アラーム付き

KOMINE(コミネ)|LK-122 リマインダーアラームディスクロック


実はWebikeで2022年に最も売れたバイクロックはこちらの「リマインダーアラームディスクロック」なのです。
ディスクロックはコンパクトなことが大きな魅力ですが、コンパクトであるがゆえにディスクロックで施錠していることを忘れてしまうリスクがあります。
コミネのディスクロックは、ディスクロックからハンドルに装着するリマインダーワイヤーを装備。
これのお陰で解錠し忘れを防げます!
更に振動を感知するとアラームが鳴るため、カットしにくい形状と相まって盗難対策グッズとしては申し分ありません!

シンプルがゆえの使いやすさ。そしてホイールにもキズが付かない!

DAYTONA(デイトナ)|STRONGER U字ロック 【W160/H220】


デイトナのストロンガーU字ロックは、16mm径の丸鋼を使用し、防犯能力は十分な性能。
更にU字部は外周にクッションカバーが巻き付けてあるため、ホイールに装着してもキズが付きません
手頃な価格でコストパフォーマンス抜群、おすすめです。

新世代の超軽量バイクロック

MITSUBA(ミツバサンコーワ)|バイスガードエアーコンボ


チェーンロックでもワイヤーロックでもない、新世代のバイクロックがこちらのバイスガードエアーです。
防刃繊維とステンレスワイヤーを使用し強度を高めながらも、なんと重量は南京錠込みで160g!
折りたたむことが出来るので、非常にコンパクトに持ち運ぶことができます。

通常のバイクロックとして使用出来る強度を持ちながらも、非常に軽量コンパクトなため、旅先などで使用するのにオススメなバイクロックです。

ベルトを使用したバイクロックであるため、このようにヘルメットの防犯にも使用できます。
詳しいインプレ記事はこちら!ぜひご覧ください。

バイクロックの老舗ABUSのブレード型ロック

ABUS(アブス) |Bordo Big (ボード ビッグ) 6000/120 スチールバーロック


バイクロックを扱うブランドの中では最高級品にあたるアブスの折りたたみ式バーロックです。
ブレードを連結させたユニークなデザインで、折りたためば専用ケースに収納可能。

防犯性能は折り紙付きで、メーカーの永久保証付きというのも、製品に対する自信の現れと言えます。
こちらの動画で詳しくレビューしています!ぜひご覧ください。

南京錠形なので他のロックとも併用可能!

KOMINE(コミネ)|LK-120 アラームパッドロック


再びコミネのディスクロックですが、先程のものとは違い南京錠タイプです。
南京錠タイプのため、別の形状のバイクロックと併用するなど、汎用性が魅力的です。
更にはアラーム機能も搭載しています。

最新のバイク用GPSトラッカー

MONIMOTO(モニモト)|スマートGPSトラッカー


最近ではGPSトラッキングによる盗難対策が流行の兆しを見せています。
GPSトラッカーをバイクに装着していれば、お手持ちのスマホで愛車の状況が逐一確認出来てしまいます
こちらのモニモト(ミニモトじゃないですよ)のGPSトラッカーは、アップル社のAirtagなどと同じように、専用アプリを介してスマートフォンとトラッカーを接続します。
付属のキーを持ってバイクに近づくと、自動的にアラームが解除され、キーが離れた場合はシステムに電源が入ります。

システムに電源が入った状態でバイクが移動したり、振動を検知した場合はスマートフォンに警報が届くシステムになっています。
トラッカーにはスマホと同様にSIMが搭載されており、そちらの通信用のSIMは最初の2ヶ月は使用量無料、その後は年間49ドルとなっています。
49ドルと聞くと高いと思われるかもしれませんが、月割してみると1ヶ月あたり日本円で526円(2023年1月現在)。
愛車をGPSで見守るのに、月500円で済むのならば安いものです。

本体もコンパクトで、シート下にスッキリ収まります。
乾電池2本で1年ほど稼働可能。
物理的なバイクロックと併用すれば最強の盗難対策に!?
こちらの記事で詳しく解説されています。是非ごらんください!

見た目の威圧感で盗難撃退!

MITSUBA(ミツバサンコーワ)|ガードッグ バイスガードII


ミツバのブレーキレバーとスロットルを同時にロックしてしまうレバーロックです。
装着場所が目立つということに加えて、デザインもゴツく窃盗犯への威嚇効果は間違いなし

更にスイッチが入っている状態では本体のLEDランプが点滅。
そしてバイクが9°以上傾いた場合には大音量のアラームが鳴り響きます。
重量は500gほどなので、持ち運びやすさも両立!

車体だけじゃない!ヘルメットやツーリングバッグも盗難対策

DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)|ダイヤルロック結束バンド


2022年最もヒットした盗難対策グッズと言えばこちらのダイヤルロック結束バンド!
バイク乗りには馴染み深い結束バンド形状に、ダイヤル錠が組み合わさったアイデア商品です。

場所を選ばず、ヘルメットやその他の装備品を施錠するのに大活躍。

HenlyBegins(ヘンリービギンズ)|ダイヤルロック


こちらも2022年非常に売れました。
主にツーリングバッグに使用されるユーザーの方が多いようです。

ヘッドが360°回転するため、リングタイプのファスナーにスムーズに装着可能。
更にダイヤル錠のセレクターは、「0」の時のみ1方向にしか動作しない機構を採用。
これによって不意に設定した暗証番号が変わってしまったり、暗い中でもダイヤル錠を解除することが可能です!

まとめ


今回ご紹介した盗難防止グッズは、使いやすさや軽量なものを重点的に紹介しました。
ですがこれらのバイクロックは、バイクロックの中でも比較的破壊しやすい部類に入ります。
「結局破壊されて盗まれたら意味が無いじゃん!」
と思う方もいるかも知れませんが、盗難対策は「盗むのに時間がかかりそう」と思わせることが重要なのです。
何も盗難対策を施さない車両と、何か一つでも対策が成されている車両が並んでいれば、窃盗犯は間違いなく前者を選びます!
愛車のためにも、明るいバイクライフのためにも盗難対策は絶対にやっておきましょう!

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