開催中のミラノショー2022にて、イタリアのブレンボから新型マスターシリンダー「corsacorta RR(コルサコルタRR)」と、新型公道用ラジアルキャリパー「GP4-MS」の後継モデルが発表された。
コルサコルタRRは歴代レーシングマスターシリンダーの伝統に則った待望の削り出しモデルで、ブレンボ製マスターシリンダーの最高峰となる物。
GP4-MSは2018年のミラノショーで発表されたキャリパーの後継機となるだろう。
共に垂涎のモデルとして今後の世界のブレーキ業界を牽引していく製品であることは間違いない。
RCScorsacorta RR(RCSコルサコルタRR)
現在市販されているRCSコルサコルタがアルミのキャスティングボディなのに対して、RCSコルサコルタRRではビレットから削り出されたボディを採用しているのが最大の特徴。
ボディ形状を見るかぎり内部構造に変更は無さそうだ。
ブレーキレスポンスを設定するダイヤルにあるモールドには赤いペイントが流し込まれてあり精悍さを増している。
レバー比切り替え式のレバー本体も削り出しに変更されているが、既存のRCSコルサコルタにも使える可能性大。
新型GP4-MS
2018年のミラノショーで電撃デビューした初代GP4-MSの後継機。
motoGP直系の削り出し製法によるモノブロックブレーキキャリパーを公道仕様にしたもので、シャンパンゴールドに輝くニッケル仕上げのボディ表面が美しいのは変わらず。
キャリパー下部にある放熱フィンが特徴的で、このあたりの技術もmotoGP直系の証と言えるだろう。
細かい部分ではマウントボルトの支えが強度を増すような形状になっている他、ピストンを横断するように走っていた補強リブが前後で途切れず繋がるようになったので、全体的に剛性を増しているようだ。
オイルラインの取り出し位置が変更になっている事や、キャリパー中央で表裏を繋いでいるブリッジの背が低くなっているようにも感じられ小型化も実現している模様。
重量増加を避けつつボディ剛性を上げ、さらに放熱性を劇的に向上させている事が推測できる。
残念ながらピストン径は不明だが、Φ30mm径のピストンを4個使用している可能性が高い。
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