日を追うごとに朝晩の冷え込みが強くなっていますね。赤く色づいた紅葉が終わりを迎えるといよいよ冬の到来です。特に最高気温が都心部でも15℃を下回ると、オールシーズンジャケット(3シーズンジャケット)では防寒が追いつかなくなってきます。そこで活躍するのがウィンタージャケットです。今回はそのウィンタージャケットの中でも最強クラスの暖かさを誇るアイテムを一挙ご紹介致します!

目次

オールシーズンジャケットとウィンタージャケットとの違いとは?


そもそもオールシーズンジャケットとウィンタージャケットではどのような違いがあるのでしょうか?
まずオールシーズンジャケットですが、別名3シーズンジャケットとも呼ばれています。ここで言う3シーズンとは春・秋と夏か冬のどちらかになります。このあたりは同じオールシーズンジャケットでもその性格をどちらに振っているかで分かれるところなので、購入する際には注意してください。一般的にメッシュ生地+防風インナーの組み合わせの場合、夏向けのオールシーズンジャケットになります。オールシーズンジャケットは大まかに以下3つの特徴があります。

  • 中綿(保温・断熱材)が含まれていない、もしくは薄い。
  • 暑く感じたときの対策としてベンチレーションが設けられている。
  • インナー(防風ライナー、もしくは中綿入りのインナー)が着脱式になっている。
  • 全体的に秋から初冬にかけて活躍するように設計されており、朝晩は寒いけど日中は暑いので、といった状況での使い方が最適です。逆に澄み切った冬晴れで放射冷却が~、という状況下ではジャケット自体の保温効果が低いため、ツーリングを楽しむというより単なる我慢くらべになってしまうので、おすすめしません。
    一方ウィンタージャケットはその逆で、以下のような特徴を備えています。

  • 外側の生地に保温性の高いもの、もしくは防風効果の高いものを使用している。
  • 十分な量の中綿を備えている。
  • 首まわり、手首まわり、裾まわりがタイト目で外気が入りづらい形状を採用している。
  • チャック開閉部にも止水ファスナー(防水効果より防風効果を狙ったもの)を採用している。
  • 体温により暖められたジャケット内部の空気を外に逃がさない・逆に外の冷たい空気を中に入らないような設計になっています。一言で言うなれば、オールシーズンジャケットとの違いはズバリ保温力にあります。この保温力を高めるために、各社ともダウンの質や量を調整したり、シンサレートやプリマロフトといった高機能素材を採用したりしています。

    ウィンタージャケットと電熱ジャケットはどちらが暖かいのか?


    もう一つ、普通のウィンタージャケットと電熱ジャケット、どちらが暖かいのか?という質問に回答しておきます。
    これはもう、圧倒的に電熱ジャケットです。理由は簡単でジャケット自体が発熱するのは電熱アイテムだけだからです。それ以外のウィンタージャケットが優れているのは、あくまで「保温力」です。基本的には人間の体温でしか発熱するものがなく、それを如何に維持するか、というのがウィンタージャケットの基本的な考え方なので、発熱する電熱ジャケットとはそもそも比較のしようがありません。もっとも電熱ジャケット自体の保温力は、ウィンタージャケットほどにはないので、外気温が低く長時間走行して冷却されてしまうと、発熱した熱<<冷却される熱となり、電熱ジャケットを着ていても寒いと感じるようになってしまいます。
    また電熱ジャケットにはもう一つ弱点があります。それはバッテリーの持ちです。そこそこ外気温が暖かい場合、省エネモードへ切り替えることで日帰りツーリング程度であれば十分持ちますが、外気温が想定より低く、発熱が追いつかず高出力モードで使用し続けると、半日程度でバッテリー残量がなくなってしまいます。もちろん予備のバッテリーを持参するか(充電を忘れないようにしてください!)、車体に直接つなげる方法にするかで解決出来ますが、いずれにせよ注意が必要なポイントです。
    ただ結論としては、暖かいのは圧倒的に電熱ジャケット。ただしその暖かさを持続させるためには、保温効果の高いウィンタージャケットと組み合わせた方が良い、ということになります!

    2022年最強のウィンタージャケット -カジュアルジャケット-

    POWERAGE:パワーエイジ |PJ-22202 N-3Bライダース

    カジュアルテイストのイメージが強いパワーエイジですが、このN-3Bライダースの暖かさは別格です。ボア付きフードの見た目もさることながら、腰回りまでカバーするロング丈とウェストゲーター、3重のフロントフラップが、直にライダーが受ける外気の侵入をシャットアウトします。脱着可能な中綿×ボアの防寒インナーも、その重量を感じるほどの質で抜群の保温力を誇ります。もちろん防風・防水・透湿の3性能も完備。
    見た目のカジュアルな雰囲気からシティユースと思われがちですが、高速を使用した長距離ツーリングまでこなす最強の防寒ジャケットです。

    2022年最強のウィンタージャケット -スポーツジャケット-

    KUSHITANI|アキュートジャケット

    防寒ジャケット=ロング丈のイメージが強いです。たしかに丈が長い=覆う範囲が長いほどに保温効果は高まります。ただしツーリング/アドベンチャージャケットのようなロング丈では、特に前傾姿勢の強いスポーツバイクに乗った場合、腰回りのフィット感が気になるところです。そこでおすすめしたいのがクシタニのアキュートジャケットです。クシタニのジャケットは全体的にそのシルエットが細身ですが、それがかえってフィット感がよくウィンタージャケットで言えば外気の侵入を防ぎます。スポーツジャケットなので身頃や袖廻りもライディング姿勢に合った形状に設計されています。加えてクシタニのウィンタージャケットに採用される着脱式のインナージャケットは、軽量かつ保温性の高いダウンライクを使用しています。クシタニのダウンジャケットの特徴として、他社品と比較してもはっきり分かるくらいダウンがパンパンに詰まっていることと、ダウンが入っている部屋が細かく分かれていることで、抜群の保温性能を誇ります。
    冬でもスポーツバイクでツーリングを楽しみたい方には、是非とも検討候補に入れて欲しい一着です。

    2022年最強のウィンタージャケット -ミリタリージャケット-

    VANSON:バンソン |MA-1ジャケット

    MA-1に代表されるフライトジャケットと言えば、まずVANSONを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。フライトジャケットの特徴でもありますが、ゆとりのあるサイズ感で内側に暖かい空気を保持する機構のため、保温力が高くバイク用のウィンタージャケットとしても適しています。こちらのMA-1ジャケット・trooper/トゥルーパーは、そんなフライトジャケットの保温力を忠実に再現しつつ、背面のロゴをプリントに変更することでコストを抑えたお買い求めやすいモデルです。コストを抑えた、と言ってもそれはアウターの装飾部分のみであって、着脱可能なネックウォーマーを採用したり、袖口などリブ部分にネオプレーンを採用している点など、防寒性能とその保温力は最上級モデルと遜色ありません。
    トップガンの影響もありこの冬にMA-1モデルを検討する方も多いと思いますが、フライトジャケット、特にVANSONのMA-1ジャケットはバイク用としても最強の部類に入るウィンタージャケットの1つです。

    2022年最強のウィンタージャケット -レザージャケット-

    KADOYA|VOLGIN

    革ジャンで冬にバイクに乗るのは無理だよ、といった意見をたまに耳にしますが、そんな方へこのジャケットをおすすめしたいです。革ジャンメーカーの老舗・カドヤがリリースするレザーダウンジャケット・VOLGINです。
    外側には柔らかでかつコシのあるゴートスキン(山羊革)を採用し、内側にはダウンとフェザーを高機能綿とアルミ熱反射フィルムを用いたキルティング生地で包むことで、体温を逃すことなく効率的に保温します。各ファスナーには風除けが設けられており、防風効果も高いです。
    革の質感やライダースジャケットの落ち着いた雰囲気を壊すことなく、暖かいダウンを纏ったこの一着こそ、革ジャン最強の防寒ジャケットと言えます。

    2022年最強のウィンタージャケット -タウンジャケット-

    SIMPSON:シンプソン |NSW-2207 Winter Hoodie [ウィンターフーディー]

    シンプソンと言えば、ライダースジャケットのイメージが強いですが最近はフード付きでカジュアルテイストのウィンタージャケットもあります。こちらのウィンターフーディーは、シンプソンブランドの持つバイカー雰囲気を残しつつ、タウンユースにも使用出来るダウンジャケットへ仕上げています。首回りをスッポリと覆う奥の深いフードや、シャーリングの入った手首まわりや裾廻りの仕上げは、ウィンタージャケットならではの作りにになっています。もちろん本格的な防寒性能を持つウィンタージャケットには及びませんが、逆にバイカーテイストあふれるウィンタージャケットをカジュアルに普段使いしたい方には最適の一着ではないでしょうか。

    2022年最強のウィンタージャケット -パーカージャケット-

    BATES:ベイツ |【ストリートアベンジャー】中綿入りナイロンパーカジャケット

    バイカーテイスト溢れるブランドとして、シンプソンと並びベイツが人気です。ベイツの中でも最強の防寒ウィンタージャケットって何かないかなと探していたらありました、ストリートアベンジャージャケットです。一見するとシンプソンと似たようなダウンジャケットに見えますが、ダウンが入っている部屋の容量が一個一個大きく、ジャケット自体もシンプソンと比べて一回り大きく感じます。奥行が深くすっぽりと包まれるフードであったり、裾や手首まわりのシャーリングなどその造りは同じですが、そのボリューム感もあってかこちらの方が着た時の暖かさは、シンプソンより一枚上手です。
    特にブランドに強いこだわりがなければ、バイクに乗っていないときでもカジュアルに着たい方はシンプソン、逆にバイクに乗った時にがっつり着たい方はベイツを選ぶと良いです。

    2022年最強のウィンタージャケット -ベンチコート-

    YOSHIMURA|【ヨシムラ×クシタニ】ベンチコート

    ここでちょっと変わり種のご紹介です。
    膝下まで裾があるベンチコートは乗車姿勢が取りづらいこともあり、バイクとの相性が良くないように感じますが、スクーターユーザーでは支持されています。実際ベスパで有名なイタリアの市街地では、このベンチコートを着て街中を颯爽と走る方を目にします。そんなベンチコートがなんとヨシムラブランドからリリースされています。製造はクシタニなので、コート自体の質感やダウンの保温力は間違いのないものです。またスクーターでも跨ぎやすいように、コート下部には深い切れ込みが入っています。防水効果を狙ったものではありませんが、中央に配置された長いファスナーを止水加工とすることで高い防風性能を発揮します。
    冬場のサーキットでの待ち時間はもちろん、毎日の通勤でも活躍すること間違いなし。ベンチコート自体の暖かさは折り紙付きなので、一度試してもらいたい一着です。

    2022年最強のウィンタージャケット

    ROUGH&ROAD:ラフ&ロード |WSプリマロフト(R)ポーラージャケットFP

    さて、2022年・栄えある最強ウィンタージャケットの称号を手にするのは、昨年に引き続きラフアンドロードのプリマロフト(R)ポーラージャケットです。もう正直これしか思い浮かびません。同社がサポートするライダーが元旦に宗谷岬へツーリングに行くために企画されたというだけのことはあり、ファー付きフード・ネックウォーマー付属・裾部のストームガード付属・プリマロフトを採用した中綿と、防寒性能を向上させるのに思いつく限りの仕様を詰め込んだジャケットに仕上がっています。防風性能はもちろんですが、高い防「水」性能まで持たせた理由は、雨対策でははく雪対策という時点で他のウィンタージャケットとは一線を画します。あまりの保温力の高さゆえに、都心部の冬で電熱ウェアと組み合わせて使用すると、暑すぎるのではと危惧するほどですが、とにかく暖かい一着が欲しい!という要望にはきっちりと応えてくれる一着です。

    2022年最強のウィンタージャケット 番外編 -電熱インナージャケット-

    RS TAICHI:アールエスタイチ|RSU635 e-HEAT フリース インナーパーカ

    ウィンタージャケットとは異なりますが、番外編として電熱ウェアを一緒にご紹介しておきます。冒頭で記載したとおり、ジャケットはあくまで保温力ですので、長時間暖かい状態を維持するには発熱するものがあるに越したことはありません。
    電熱ウェアと言えば、まずはRSタイチのe-HEATシリーズでしょう。とくにこちらのフリースインナーパーカは、そのカジュアルな見た目ゆえにジャケットを脱いだあと、この電熱ウェア単体でも違和感なく着れるデザインです。タイプもバッテリー内臓と車体への接続の2種類が選べますので、バッテリータイプを選んでおけばバイクに乗っていないときでも使用出来るので、こちらを選んだ方がよいと個人的には思います。注意点としては、こちらのインナージャケットと、バッテリー&充電器/配線は別売りとなっていますので、初めて購入される方は一緒に購入するようにしてください。

    2022年最強のウィンタージャケット 番外編 -電熱インナージャケット-

    KOMINE|EK-317 12V WP ストレッチE-ミドルインナーウェアー

    続いてコミネの電熱インナーウェアです。こちらは車体と接続するタイプのみですが、RSタイチと異なり接続する配線が全て込みの値段となっているので、大変お買い得です。もちろんその暖かさ自体はほぼ大差がないので、バイクに乗っていないときには電熱ウェアを使用しない方であればこちらもおすすめです。コミネは購入後一年以内であれば、通常の使用状況による破損に関しては無償で修理・交換対応を行ってもらえるので、そういった部分でも安心感があります。

    2022年最強のウィンタージャケット 番外編 -インナーウェア

    ROUGH&ROAD:ラフ&ロード |もちジョイ<超極厚地>

    最後に電熱ウェアではないのですが、これは!と感じたインナーウェアをご紹介致します。
    ご存じの方もいらっしゃると思いますが、最強のインナーウェア=もちジョイです。生地のブ厚さにも驚きますが、その袖に手を通した瞬間から腕周辺の空気が密閉された感覚が伝わってきます。さながらサウナスーツを着ているかのようで、通常の真冬であれば電熱ウェアがなくても、このもちジョイとウィンタージャケットの組み合わせで十分なのではと思うほどです。電熱ウェアと比較してコストも大幅に抑えられますし、毎回バッテリー残量を気にしたり、車体との接続を確認する手間もないので、煩わしい作業が苦手な方にはこちらもおすすめします。

    まとめ

    最強のウィンタージャケットを選ぶ上でもその定義づけにより、結果は様々です。あくまでデザインを重視したい方、使用用途を限定したい方、とにかく暖かさを求める方など。ただどのジャケットにも各メーカーの熱を逃がさない工夫が施されれているので、その部分に注目して頂けると嬉しいです。
    と、ここまでウィンタージャケットについて言及してきましたが、最後に個人としての本音を記載しておきます。これまで様々なメーカーのウィンタージャケットを使ってきた自分が昨年の冬に思ったことは、「もっと早くに電熱ウェアに手を出しておけば良かった」でした。いままで一度も使ったことがない方、今年こそ電熱ウェアにトライしてみてください!

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