
文/Webikeバイヤー:あきら
突然ですがタイヤって高くないですか?
安全のためにもタイヤは適切なタイミングで交換していただきたいものです。ギリギリまで粘ってスリックタイヤを育て上げるなんて言語道断。
とはいっても、1回の交換で決して安くないお金が動いて少なからず家計に影響するというのも事実。
そこで今回は、安い、楽しい、満足できるをキーワードにお財布にやさしい牛丼系タイヤをご紹介!
目次
安いタイヤを見つけるコツ
安くても安心して使えるタイヤをを見つけるコツはズバリ、現行モデル落ちしたタイヤを狙うことです。
タイヤというのは、最新モデルが登場すると前作の価格が下がり、継続販売されるというのが半ば一般的です。
最新モデルも当然間違いではありませんが、コストをかけずにタイヤ交換するならこの現行モデル落ちした旧作タイヤを狙うのもおすすめ。
性能的には最新のほうが優れているケースが多いですが、多くの一般ライダーにとっては満足できる性能は旧作のタイヤでも発揮してくれます。
また、何かとセールで安くなりがちなので、想定以上にお得に交換できる可能性も秘めている優秀なゾーンです。
もちろん生産自体は現在進行形ですので、正規のお店ならちゃんと製造が新しいタイヤが手に入ります。
今回はその中から、スタッフが安心しておすすめできる定番タイヤをチョイス!コスト的には最新ラジアルであれば前後で6万円近くの価格となるところ、半分から3分の1程度の価格で入手することが可能なタイヤをメインにご紹介!
名作スポーツタイヤといえばこれ!
ミシュラン|PILOT POWER 2CT
俗に言うミシュラン名作シリーズの1本。このタイヤが登場したのは今から16年前の2006年。
2006年といえば冬季五輪トリノ大会が開催され、荒川静香選手が金メダルを獲得した年です。
そう、「イナバウアー」が流行語大賞になった年です。
このタイヤは当時としては珍しい複数コンパウンドを採用したスポーツタイヤでした。
今では当たり前になりつつある複数コンパウンドですが当時はまだシングルコンパウンド全盛期で、スポーツタイヤはケース剛性の高さから温まりづらく、走り出しや雨が怖いタイヤが多い時代でした。
2CT技術の採用によって複数コンパウンドを使い分けたパイロットパワー2CTではそのようなスポーツタイヤのネガを払拭し、温まりやすくドライでもウェットでも安心して楽しめるタイヤとして人気を得たのです。
現代のスポーツラジアルも基本的にはこの複数コンパウンドの使い分けで走り出しの安心感とグリップ力を生み出しているので、方向性としては同じようなタイヤと言えます。

サーキット走行にも対応できる懐の深さ
このようにエポックメイキングなタイヤですが今でも人気の理由は、ズバリ、走り出しから安定したドライグリップを発揮する点と軽快でひらひらしたハンドリングを低コストで体感できるから。
スポーツタイヤの基本しっかり抑えてツーリング先でワインディング派もニッコリな性能を発揮しているのです!
・センターとショルダーで異なるコンパウンドを使う2CT技術を採用
・ドライグリップとウェットグリップの両立を実現
・ハンドリングは軽快でひらひら感とグリップ感を両立
・峠を走るのにピッタリのタイヤ
総合評価 |
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ライフ |
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ドライグリップ |
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ウェットグリップ |
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ハンドリング |
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おすすめシチュエーション | 峠・ワインディング 街乗り ショートツーリング |
大人気ツーリングタイヤの火付け役
ミシュラン|PILOT ROAD 4
高いウェット性能で確固たる地位を築いているミシュランのROADシリーズ。ROAD6が現行ですがこの人気のきっかけとなったタイヤがPILOT ROAD 4です。
筆者もまだ若い時代でしたがこのタイヤのネットでの好評ぶりは今でも記憶に残っています。
当時としては異常な程のウェット性能と耐久性の高さからミシュラン=雨に強いというイメージを定着させたタイヤはこのタイヤだと思います。
このウェット性能を支えているのがタイヤの全体に張り巡らされたサイプと呼ばれる細い溝。この溝が路面の水分を効率的に吸い上げるため、ウェット路面でフルブレーキングしても深くバンクしても安定して走れるのです。
また、ケース剛性とトレッド剛性が高いのにも関わらず、ミシュランらしくしなやかな乗り味を実現しているので、長距離ツーリング時のライダーの負担を軽減してくれます。
そんなロード4も今から3世代程前のタイヤになります。そのため価格に関してもだいぶこなれていてお求めやすいツーリングタイヤになりました。
惜しい点としては性能と引き換えに非常に個性派なデザインという点。見た目が気になる場合は…大丈夫!この記事ではそんな方に向けたツーリングタイヤも用意してます。
・ミシュラン=雨に強いのイメージを作り上げた立役者
・ツーリングタイヤらしくニュートラルなハンドリング
・乗り心地も上質!
・YAMAHA TRACER700などで純正採用
総合評価 |
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ライフ |
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ドライグリップ |
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ウェットグリップ |
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ハンドリング |
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おすすめシチュエーション | ロングツーリング ウェット路面 落ち葉や砂など汚れた路面 |
街乗りメインでもイケるラジアルタイヤ
ブリヂストン|BATTLAX TS100
こちらは名前こそ変わっていますが、実質ブリヂストンのS20EVOの生まれ変わりといったタイヤです。
S20EVOは現在のS22の祖先にあたり、スポーツツーリングタイヤとして一世を風靡したモデルです。そのS20EVOの後継モデル、S21の登場の後に名前を変えて再登場したタイヤがBATTLAX TS100というわけです。
絶賛されていたS20EVOそのままということもあり、街乗りからワインディング走行まで対応できるので、日頃から足としてバイクを使うライダーにはもってこいのタイヤ!
見た目もクセがないスポーツ系なので街乗りメインだけどかっこいいタイヤを履きたいという場合でもおすすめ。
良い意味でタイヤが主張しない乗り味で、非常に扱いやすい性格です。温まりも早く、街乗りレベルであれば真冬でも走り出しから安心して走行できます。
ツーリングタイヤと違いスポーツタイヤ由来の若干軽いハンドリングというのも、曲がることの多い街乗りにお勧めできるポイントです。
スポーツタイヤ由来というと気難しいタイヤをイメージしがちですが、ブリヂストンらしく万人が満足できるポテンシャルを秘めています。
・クセのない乗り味とデザインで幅広い車両にマッチ
・軽めのハンドリングは街乗りにおすすめ
・街乗りメインなら是非候補に!
総合評価 |
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ライフ |
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ドライグリップ |
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ウェットグリップ |
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ハンドリング |
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おすすめシチュエーション | 街乗り ショートツーリング |
耐久性に定評ありなツーリングタイヤ
ブリヂストン|BATTLAX SPORT TOURING BT-023
生粋のツーリングタイヤを求めるのであればBT-023をチョイスするのもよいでしょう。
このタイヤは現在のブリヂストンツーリングラジアルのT32から4世代くらい前のツーリングタイヤになります。
昨今のツーリングタイヤはスポーツ適正、つまりワインディングでの楽しさを重視する傾向にあるのでハンドリングが軽くなり、ライフも往年のガチガチタイヤに比べれば短くなりがち。
ブリヂストンのツーリングタイヤもTシリーズになってから若干スポーツタイヤよりの設計になっていますが、このBT-023時代は、まだガチガチにツーリング=長距離適正を高めたタイヤ。
ハンドリングもツーリングタイヤらしくどっしり直進安定性重視。耐久性も高く車両との相性にもよりますが、1万キロ超えのロングライフを狙える現行ではなかなか出会えない特性のタイヤです。
高速でひたすら距離を稼ぎ、ワインディングも攻めずにジェントルにツーリングするのであればBT-023はきっとマッチするタイヤになるはず。
・耐久性が高くロングライフで使用可能
・スポーツしないツーリングタイヤをお探しならおすすめ!
総合評価 |
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ライフ |
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ドライグリップ |
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ウェットグリップ |
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ハンドリング |
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おすすめシチュエーション | ロングツーリング |
SはシングルコンパウンドのS
ダンロップ|SPORTMAX ROADSMART III S
ダンロップのツーリングタイヤで高コスパモデルといえばSPORTMAX ROADSMART III Sでしょう。
このタイヤはROADSMART Ⅲのリアタイヤをシングルコンパウンドに変更して登場させたタイヤ。3SのSはsingleのSなんですね。
そのため、ロードスマートシリーズの得意とする路面の振動を吸収する疲れにくいツーリングタイヤという特性はそのままに、かなりお求めやすい価格になっています。
モチもいいので、ロングツーリング主体であれば一考の価値あり。
・ロドスマ特有の疲れにくさは変わらず。
・耐久性も期待できるのでロングツーリング派におすすめ
総合評価 |
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ライフ |
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ドライグリップ |
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ウェットグリップ |
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ハンドリング |
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おすすめシチュエーション | ロングツーリング 街乗り |
ほぼ最新のツーリングタイヤもねらい目!
ミシュラン|ROAD 5
今年、ミシュランは大人気モデルROAD5の正常進化版としてROAD6の発売を開始しました。もちろんROAD5は併売で。
ということは!あの人気ツーリングタイヤROAD5がお安く手に入るようになったということです。
ここまで登場してきたタイヤより若干コストが高いですが、ツーリングタイヤとしては間違いなく最も人気を得たタイヤですのでコストパフォーマンスの観点からは見逃せないでしょう。
ROAD5について今一度おさらいしておくと、PILOT ROAD 4の後継にあたりそれまでとまったく異なるデザインを採用した新世代のタイヤになります。
PILOT ROAD 4で好評を得た雨に強いという部分がさらに強化されています。
さらに通常摩耗が進むと溝が浅くなり排水性が低下、ウェットグリップも低下するわけですがこのROAD5からはフラスコ状の溝を採用することである程度摩耗が進んだ後でも排水性が落ちず、PILOT ROAD 4並みのパフォーマンスを発揮します。

XST Evo採用で摩耗時にサイプが拡幅しタイヤのシーランド比(溝面積)を拡大、排水能力を維持します
もちろんドライグリップに関してもツーリングタイヤの中でもかなり高次元でまとめられており、攻める用途以外では満足できるはず。
全体的に摩耗しても性能が極力維持されるという別の意味でもコスパを感じるタイヤです。
・昨年までの最も人気のツーリングタイヤ
・ウェットグリップはライバルなし。ドライもかなり高い性能を発揮
・摩耗しても性能が維持される工夫が多数
・YAMAHA MT07 XSR700、KTM DUKE125 DUKE790、HONDA CB500、BMW R nineTなどに純正装着
・最新と遜色ない性能をオトクに手に入れたい方に
総合評価 |
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ライフ |
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ドライグリップ |
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ウェットグリップ |
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ハンドリング |
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おすすめシチュエーション | ロングツーリング ワインディング ウェット路面 落ち葉や砂など汚れた路面 |
高コスパタイヤを買うなら安心できるお店で
今回はコストパフォーマンスに優れるタイヤの中でも、人気を集めている定番を紹介してみました。
中には登場から年数が経っているタイヤもありますが、それほど長い間人気を得るということはリピーターも多いということ。選ぶうえで安心感がありますね!
コスパタイヤを購入する場合一つ気を付けてほしいことは、安心できるお店で購入するということ。
安すぎるタイヤの中には、製造年週が古い売れ残りタイヤの場合もあります。
また極端に安い輸入タイヤは、日本の正規ルートではなく並行輸入の可能性もあります。
こういったリスクを避けるために信頼できるWebikeで購入するというのがおすすめです。
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コスパ高いタイヤって、グリップしなくて全然面白くないですよね。
それはコスパが高いとは言わない。
コストパフォーマンスの意味がわかってらっしゃらないようで。
アホじゃ
なんか古いタイヤばっかりだね!
今のタイヤでやって下さい。
何だかんだ言っても性能は金額だし運転技術はセンス、損得勘定でパーツ選んでる人なら何でもアリって言いたいのかなぁ?
旧車に乗ってる者です。バイロイトパワー2CTを先日履かせましたが、一般道でのフルバンクまで含め問題無く楽しめます。オーパースペックとも思います。
今使っているタイヤに全く不満がない。
廃番になったら同じシリーズの次の代のタイヤに履き替える予定。
最新のものは確かに良いけれど、ほとんどの人にとってはすでにオーバースペックなんだよなぁ。
実際タイヤの進化なんてプロでも同時に乗り比べても分かるか怪しいもの。
一般ライダーの交換して変わったは進化じゃなくて変化だからこの位のタイヤで十分満足できるんじゃない?
バイクもアジアンタイヤでなんの問題もい
web記事のライターはカタログスペックだけで記事書くので、ダメだね。
ちなみに、ミシュラン=雨に強いのイメージを作り上げた立役者は、PilotRoad3だよ。
ミシュランは、今でもPilotRoad2も売っているよね!
設計が古いから値段が安くてコスパが良いというのは大間違いでは?
PILOTROAD2はメーカ廃盤だよ。在庫だけ出回ってる。
PR3は生産が中華になったのを4くらいから戻したんよ。
トレッドが剥がれるのが増えちゃってねぇ。だからPR3は雨の性能以前にタイヤとして大欠陥があったのさ。販売店行ってみな、PR3置いてないから。
BT-023はウエット性能はエエけど、段減りが酷いの。値段相応よね。
サイドがすんげー硬いから交換すんのに一苦労だわ。
結論としては、タイヤの性能は自分の命に直結すっからケチるな。
エエやつ買え。
グリップはタイヤだけで得るものではないというのは皆さんご存知かと?
バイク全体のバランスや乗り方によって大きく変わってきます。まずはタイヤの性能を最大限引き出せるサスセッティングやライディングテクニックを磨くこと。
タイヤの性能云々するのはそれから。