文/Webikeバイヤー:あきら

バイク整備に手の汚れはつきもの。
多くの場合汚れは「油分」を含んでおり、通常の石鹸ではなかなか落とすことができません。
理由は、油に泥など様々な汚れが混ざっているから。これがなかなか手強く、油汚れに強いという食器用洗剤を使ってもかなり苦戦します。

しつこい汚れを落とすために使用する洗剤といえば、ピンク石鹸やスクラブ(ザラザラの粉末で汚れを掻き落とす役割)入りのハンドクリーナーなどがよく知られています。
しかし、強力な洗剤ほど皮膚へのダメージも大きいのがネック。
今回紹介するのは手荒れにも汚れにも負けないハンドクリーナーの紹介です。

パーマテックス【ファストオレンジ】

この商品の特徴は

  • 水なしで洗浄可能
  • 臭いも落とすことができる。
  • 手にやさしい成分が含まれている。
  • 自然由来の軽石を用いた環境にやさしい内容物

実際に水なしで使ってみた。

どんな汚れに対応できるか試していきます。

一般的な油性ペン


インクを乾かしてから、水を付けない状態でファストオレンジを手に取って洗っていきます。

手の平の汚れはすぐに薄くなっていきました。

水で流さず、ペーパーで拭き取ってみました。
だいぶ綺麗になってきましたが、手の甲の油性ペンも落とそうとすると汚れが広がってしまいました。

もう一度ファストオレンジを手に取り、最終的には綺麗にすることができました。

マーキングに使用するペイントマーカー


マーカーを押し付けて、手に広げていきます。(付けすぎました……。)

若干、手相にインクが残っていますが、あれだけのインクの量をこれだけ落とすことができたのは驚きでした。
最終的に残ったインクも落とすことができました。

粘度の高いグリス


粘度の高い多目的極圧グリスを手に塗り込んでみます。

グリスも水なしで落としていきます。

洗い終わり、ペーパーで拭き取るとグリスのオイル感は無くなりました。

チェーンに付着している、汚れを含んだチェーングリス


チェーン清掃にはつきものの、手についたチェーングリスの洗浄。

自宅に戻って手を洗おうとすると、ドアノブや触れたものにチェーングリスが付着してしまいます。
こういった現場で、すぐ手を綺麗にすることができるのがファストオレンジの真骨頂です。

チェーンを触ってもらい、疑似的に汚れを演出しました。

ファストオレンジを手に取り洗っていきます。

軽く洗っただけで、ほとんどの汚れを落とすことができました。

念入りに洗うことによって、なかなか落とすことのできない爪の間の汚れまで落とすことができました。

FRPカウル作成や補修に使用されるエポキシ樹脂


これは作業で手につくとペタペタして落とすのに難儀します。

手につかないよう防ごうにも、耐薬品の手袋でないと溶液で手袋が破れてしまいます。
そのため、結局手に直接付いてしまう曲者なのです。

今回は硬化剤を混ぜていないもので実験を行っています。

このベタつく樹脂を落とすことができたら完璧!と思いながら淡い期待で見守ります。
結果は……。
ダメでした。

何度洗っても、ベタつきが落とせませんでした。

【番外編】10円硬貨

サビた10円硬貨があったので、ファストオレンジで洗ってみます。

ファストオレンジを手に取り、手を洗うように擦ってみます。

30秒ほど擦った結果がこちらです。

若干輝きを取り戻すことができました。
軽石スクラブの感触はややとがった感触で、傷口などが場合の使用は適していません。
金属製のアクセサリーなどを付けた状態での使用は、傷をつけてしまう危険性があるため注意が必要です。

使用した感想

水なしで使っていくと、少しぬるぬるした時間が多い印象。
一旦ペーパーで拭き取ることにしましたが、スクラブの感触が残っていました。
汚れはキレイに落とすことはできおり、手を払えばスクラブを落とすことができました。
手はハンドクリームを塗った後のような感触でした。

まとめ

今回は実際に「ファストオレンジ」を用いて、バイク整備で想定される様々な汚れが落とせるのか検証を行いました。
普通だったら、手がすぐに荒れてしまうようなシチュエーションばかりでしたが、検証後も手は、まるでハンドクリームを塗ったかのような潤った状態を維持することができていました。
一緒に検証を行ったもう一人のウェビックスタッフも今回の検証を通してとても気に入り、即購入していました。

洗浄能力以外に気になる点があるとすれば、少し容器が大きすぎることです。
内容量は3.78L(1GL.)なので備え付けであればたっぷり使えるということで良いのですが、流石にこのサイズを持ち運ぶのはかなり大変です。
100均などで売っている小さい詰め替え用ボトルなどに移せば持ち運びが楽になり、どこでも使用することができるのでおすすめです♪

今回使用したケミカルの中には、手に匂いが付いてしまうような強烈なものもありましたが、検証後にはオレンジのさわやかな香りが手に残っていました。
釣りや、アウトドアなどでの使用にも適しているため、多くの用途に使用することが可能です。

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