文/Webikeバイヤー:あきら

差別化って難しい

皆様はタイヤをデザインで選んだことはありますか?
タイヤのデザインというのは熱心なカスタムフリークの間では重要視されるパーツの一つです。
コンセプトモデルではあえてレインタイヤを採用したりという例があります。

市販用のタイヤでも、本来の溝と別に飾りの細溝を入れたり、トレッド部分にゾウさんや銘柄のロゴが配置されたりと実用一辺倒に見えて実はデザインは気にされている部分です。

そこで今回はグリップや性能に関係ないタイヤデザインのちょっとした工夫をご紹介!
へぇ…って思っていただければ幸いです。

トレッドの真ん中にゾウさん


メッツラーといえばゾウさんのマークでおなじみですね。そのメッツラーのスポーツタイヤSPORTEC M9RRではなんとトレッドのセンターにゾウさんが鎮座しています。
トレッドエッジにいる頃はこのゾウさんを消すというのが一つ目標のようなところがありましたが現代ではトレッドセンター。
すぐ消えてしまいそうですが、硬派なスポーツタイヤにちょっとした遊びごころというのもアリなのでは?

道の駅で語ろう!豆知識
メッツラーのゾウさんのお名前はメッツィーと言うそうです

ブリヂストンといえば細い溝


ブリヂストンのラジアルタイヤに多く採用されているのがメインの溝と別に彫られた細い溝。
これデザインのために存在している溝です。中でもスポーツタイヤのS21、S22に採用されているデザインのモチーフはなんと日本刀!


確かにそう見えなくもない!?

道の駅で語ろう!豆知識
ブリヂストンの細い飾り溝の正式名称はデコレーショングルーブ。ツーリングタイヤのT31にも採用されてました。

トレッドエッジにロゴ!シンプルだけどかっこいい


最近発売開始となったダンロップのSPORTMAX Q5のトレッドエッジをご覧いただこう。くっきりSPORTMAX Q5と彫られていますね。
トレッドエッジにロゴを掘る手法は古来より使われて来ましたがSPORTMAX Q5はよく目立つビックサイズです。
ただでさえスリックライクな見た目でかっこいいのに、ロゴでダメ押しのカッコよさ押し売り。

そうだ、Q5を履こう……。

道の駅で語ろう!豆知識
試乗したクスヤマサン曰く、タイヤのエッジ部分が内側に巻き込むような形状なのでこのエッジのQ5ロゴとアマリングを消すのは至難の業らしい。

ピレリは実は150周年


ピレリのタイヤといえばスーパーコルサシリーズに代表されるイナズマのようなデザイン「フラッシュパターン」
最近発売開始となったDIABLO ROSSO IV CORSAではこの「フラッシュパターン」に加えて新たにサイドウォールにピレリ150周年のマーキングが施されています。
歴史を感じるロゴであるとともに最初からピレリロゴがイエローに塗られているというのもポイント。

道の駅で語ろう!豆知識
ちなみに同じピレリ資本のメッツラータイヤのトレッドパターンは円周率などに用いるπ(パイ)がモチーフだったりします。
ピレリのフラッシュパターンはスポーティさと情熱を大切にするピレリのフィロソフィーを表現。
メッツラーのモチーフは円周率などに用いるπ(パイ)。これは360度すべての方向に、マルチでパーフェクトな性能を持っていることを表現しているのです。

百聞は一見に如かず!まずは見てほしい


いかがだろうか!
紹介した画像はミシュランの最新ラインナップに多く採用されている、ミシュランプレミアムタッチデザイン、ベルベットテクノロジー!
タイヤ本体の黒よりロゴ周辺の黒のほうが濃くなっているのがお分かりいただけるでしょう。


この黒い部分は塗装ではありません。
タイヤは光の反射量が多いと白く見えますがベルベットテクノロジーでは、0.1ミリ単位で調整された微細なデコボコがこの光の反射を防ぐことで深い黒に見えるというもの!
触るとちょっとクセになる手触りでもあります。

【タイヤインプレ】ミシュラン コマンダー3クルーザーは安定感と軽快感を両立! サイドウォールデザインもカッコいい

よく見るとタイヤの側面にベルベットテクノロジーで模様が描かれており、新鮮なイメージ。バイクが華やかになる感じだ。

二輪四輪問わず、最新のラインナップの多くに採用されているこのベルベットテクノロジーですが、クルーザー用タイヤのコマンダー3はサイドウォール全周に渡って採用されています。
おしゃれ……。

悪目立ちしない範囲で大人なカッコよさを求めるなら一考の価値あり。

かわいすぎる足跡デザイン


最後はIRCの誇るかわいい系タイヤ。MB52!
このタイヤはトレッドのデザインがなんと足跡になっているという変わり種。
残念ながら?サイズが70/100-8の1種類。ホンダZOOK専用タイヤなので読者諸兄の愛車には履けない代物ですが世の中こういう癒し系タイヤもあるのです。

デザインでタイヤを選ぶというのはアリ

筆者のお気に入りメッツラーME888オレンジウォール(現在は販売終了)

安全にかかわる部分なので性能というのも重要な要素ですが、それだけでは面白くない!
性能や乗り味で候補を絞って最後の決め手はデザイン。
もしくは、デザインが良いものから性能のいいものを選ぶ。車体に似合うデザインのタイヤを選ぶ。

タイヤは消耗品ですが長く使う消耗品です。デザインで選ぶというのも立派な選び方だと思います。
もちろん、安全に配慮して普段の用途にあったタイヤの中からの選ぶというのが大原則です!

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