文/Webikeバイヤー:あきら

バイク乗り、車好きの憧れ「ガレージ」

住宅の一部に組み込まれた「ビルドインガレージ」や庭先に設置するガレージ。その他にもレンタルガレージなどがあります。夢を叶え、愛車の保管場所を確保してもコンクリートの打ちっぱなしやゴムマットだけでは味気ないと思いませんか?

そんな悩みはフロアマットを使えば解決することができます!ガレージに彩りを与えつつ、床面を保護することができる「TECTile(テックタイル)」を実際に使用してみたので、インプレッションしていきます。

コンクリート床面が抱える問題

設後は、純白でキレイに見えるコンクリート。
そんなコンクリートも時間と共に劣化していきます。

「車の切り替えしで、コンクリート面にタイヤの黒い跡がついてしまった」
「センタースタンドで床面のコンクリートが削れてしまった」
などの問題があります。

上記の問題を解決する従来方法として、「フロアのコーティング」や「塗装」などが一般的でした。
この解決方法は費用や手間がかかる上に、気軽にカラー変更することもできません。
経年劣化で塗装やコーティングのが剥がれてしまうため、定期的なメンテナンスも必要となります。

部分的な補修だと色味に違いが生まれてしまいますね。

テックタイルとは

1枚の重量は490gと軽量ながら、テックタイルは高い耐久性に優れたフロアタイルです。

高性能ながら、設置から取り外しも容易なため多くのイベントやガレージで使用されています。
2022年の東京モーターサイクルショーの出展ブースなどで使用されるだけでなく、レーシングチームやバイクショップでも使用されている実績があります。

防炎物品としての性能基準を満たしており、使用・表示が義務付けられている建物においても対応可能となっています(展示会セット購入時に防炎ラベルをお付けすることが可能となります)
カラーバリエーションは全11色となっており、Webikeでは2色を選択することが可能です。

テックタイルの高い保護性能

テックタイルの耐荷重

耐回転荷重:80000ポンド(約36トン)
耐圧 3120psi 219kgf/cm²

耐回転荷重については、ハンドルを切った時に加わる力に耐える値ですが、路面との摩擦が少ないとタイル同士の接続が外れてしまいます。
耐圧に関しては1cm²あたり219kgの重量に耐えることができます。
馴染みのない単位で分かりづらいですが、早い話が一般の車、バイクであればなんでも載せることができます。

シミになりやすい油汚れに効果的

コンクリートなどにオイルなどが垂れてしまうと、シミとなってなかなか落とすことができません。
しかしながら、テックタイルならその汚れがシミになることなく拭き取ることができます。

今回用意した最大の汚れ成分、チェーンから飛散した悲惨な状態のチェーングリス。
スプロケットカバーなどに蓄積し、土や泥などが付着したグリスをテックタイルに塗り込んでいきます。
コンクリートや布製のカーペットに付着した場合、落とすことが不可能に近いこの汚れをパーツクリーナーを吹きかけて拭き取っていきます。

パーツクリーナーを吹きかけた状態。
1枚目のウエスで汚れを大まかに拭き取ります。


再度パーツクリーナーを吹きかけてキレイなウエスで拭き取ることで、綺麗に落とすことができました。

これほど綺麗に汚れを拭き取ることができるのは大きなメリットです。
少し気になったのは、縞鋼板デザインの突起部分は拭き取りづらいと感じました。

テックタイルを組み合わせた隙間にオイルが垂れてしまったら?


ある程度の粘度がある汚れは対処することができました。
ただ、テックタイルの隙間にオイルが流れてしまったら……と何度かオイルをこぼして大変な目に遭った経験のある筆者は考えました。


下にウエスを敷き、検証していきます。

……結果は

やはりこの隙間はオイルを防ぐことができませんでした。
テックタイル上で作業をする際は隙間にオイルが流れないように注意して作業したほうがよさそうです。

コンクリートでは汚れや、シミが残ってしまいますが、テックタイルなら綺麗に拭き取ることができます。
既にコンクリートに汚れがついてしまっている場合でも、テックタイルなら汚れを無かったことにしてくれます。

テックタイルの設置や撤収について

フロアタイルというと取り外しに工具が必要なほど強固に留められるものが多く存在しています。
テックタイルであればワンタッチで取り外し可能なため、イベントなどで設営した後も楽に片づけることができます。

実際に設置してみた

テックタイルには輪のようなロックが付いている面と、ロックが無い面を組み合せていきます。

位置を合わせて、ゴムハンマーで叩くか、足で踏んでロックをはめ込んでいきます。

撤収してみた

撤収時に取り外す際は表面を谷折りにするように力を加えると外しやすく感じました。
当初は紙を引き裂くように端から取り外していましたが、若干硬く感じました。

実際にバイク載せてみた!

Bike-1セット

縦:2,410mm、横:1,090mmのスタンダードタイプ

バイク丁度一台分のサイズ感です。

Bike-1セットL

Bike-1セットより縦と横にテックタイル1枚分拡張されたモデルです。
縦:2,740mm、横:1,420mmと一回りサイズアップされています。

バイクとあわせて工具箱や棚などが置けるサイズ感となっています。

Bike-2セットL

Bike-1セットが2個分のサイズ感となっています。
縦:2,410mm、横:2,080mmでバイクを2台置くことができるサイズ感です。

その他多くのラインナップ

商品名 サイズ
Bike-1セット 1,090mm × 2,410mm
Bike-1Lセット 1,090mm × 2,410mm
Bike-2セット 2,080mm × 2,410mm
Bike-2Lセット 2,410mm × 2,740mm
Car-Sセット 2,080mm × 4,060mm
Car-Mセット 2,740mm × 5,380mm
Car-Lセット 3,400mm × 6,040mm

展示会サイズ

商品名 サイズ
1小間セット 2,740mm × 2,740mm
2小間セット 5,710mm × 2,740mm
3小間セット 9,010mm × 2,740mm
4小間セット 9,010mm × 4,060mm

実際に使ってみた

今回使用するのは小間1セット。
サイズは縦:2,740mm、横:2,740mmで3m×3mのテントに収まるサイズのものを購入。

設営の際には、下に敷くものを先に設置する必要があるため、あらかじめ4枚を接続したものをトランポに積み込みました。
接続した状態での持ち運びは想定されていないため、外れやすくなってしまうため注意して運搬する必要がありました。

撤収の際、同じように4枚セットにしようとしたところ、うまく外すことができず3枚セットになってしまったりとコツが必要だと感じました。


天気は前日から続いた生憎の雨。
その影響もあり、水滴がテックタイル上に乗っていましたが、軽く拭き取るだけで雨水を処理することができ、乾いたフロアを確保することができました。
雨に濡れたアスファルトの上に物を置くのは避けたい所です。
テックタイルがあれば工具や予備品のセットも濡れることもなく、メンテナンスマットを敷くことができるため快適な空間でした。

水が浸透しない秘密とは!


テックタイルの裏面はこのような構造となっており、水路も設けられています。
多少の雨が襲い掛かっても、この水路から水が抜けるため浸水することがありませんでした。
表面の滑り止めの突起の効果もあり、濡れた靴で立ち入っても滑ることがなく安全です。

テックタイルのメンテナンス


基本的にはメンテナンスフリーなテックタイルですが、今回は雨の降る環境下で使用したため泥汚れが付着していました。


水で流しながらブラシなどで擦ることによって簡単に泥汚れを落とすことができました。

今回はレースで使用し、数日間室内で保管していました。
素材の特性や複雑な形状から雨で濡れた水滴がかなり残っていたため、水で濡れた際は少し気を使って乾燥させる必要があると感じました。

注意点・気になった点

注意点

注意点としては砂利や、大きな段差のあるスペースでの使用はできません。

疑似的に段差を演出し、力を加えてみたところ柔軟性が無いため、画像の様に盛り上がってしまいます。
このような状態になると、テックタイル同士の接続が外れてしまう恐れがあります。

気になった点


テックタイルの外周に接続するエッジはタイルのロックの有無に対応するため、ロックが取り外し可能となっています。

このロックが、エッジを取り外した際に外れてしまうことがあるため紛失に繋がります。
正しい方法で取り外すことができれば、ロックが外れてしまうことはありませんでしたが、誤った方向に外そうとするときにロックが外れてしまいました。

まとめ

ガレージでの使用はガレージの雰囲気を一新することができます。
戸建てのコンクリートのガレージでは油汚れや、タイヤ痕からガレージを保護することができ、これまでに付いてしまった汚れも隠すことができます。
コンクリートが傷つかず、土ほこりが立たないため車体に付着することを防ぐことにもつながります。

今回、サーキットで初めて使用してみました。
前日入りしていたスタッフに事前のレクチャー無しで設置を依頼しましたが、問題なく設営をすることができました。
ガレージや職場、店舗、レースのピットスペースなどの彩りや、使い方は無限大です。

過酷な環境に耐えることができ、作業環境も大幅に改善するテックタイルは今後の全日本ロードレースや、バイクショップのサポートによるレース現場でも活用されていくのではないかと感じます。
実際に使用した他のWebikeスタッフからも「テックタイルがあるだけで環境が良くなった」「あってよかった」「レース以外にもいろいろ使えそう」「オフィスの床面全部テックタイルにする!?」との声が上がりました。

耐久性が高く何度も使用することができるため、ガレージでの使用はもちろんイベントやレース活動で役立つこと間違いありません!

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