
文/Webikeバイヤー:エグチ
カチャカチャ音がする例のアレ
バイクのブレーキディスクカスタムで度々出てくるフルフローティングやセミフローティングというワード。果たしてどういう意味なんでしょうか。
今回は聞いたことあるけど意味が曖昧になりがち!ブレーキディスクのフローティングとは何なのか、メリットデメリットについて解説していきます。
目次
そもそもフローティングってなんぞ
フルとかセミの話の前にフローティングってなんなんでしょうか。
フローティングとはGoogle翻訳さんによると「浮いている、浮動」という意味だそうです。
そう!フルフローティング、セミフローティングとは「何か」が完全に浮動しているか、半分(実際はちょっと)浮動しているかという違いなのです。
ちなみに、この浮いているタイプのディスクはフロントのみで、レーサーを除く一般車両のリアディスクや一部のオフ車、小排気量の多くでは浮いていないソリッドタイプと呼ばれるディスクが使用されています。
何がフローティングしているのか
ではブレーキディスクの何が「浮動している」のでしょうか。
答えはブレーキディスクを構成するインナーローターとアウターローターの結合部分にあります!
インナーローターとアウターローターを結合するフローティングピンをEリングで止めた際に、ワッシャー(セミフローティングなら+ウェーブワッシャー)で可動部に余裕を持たせることをフローティングと呼んでいます。
フローティングタイプのブレーキディスクは結合部分が完全に固定はされていないため、フルフローティングなどは手で触ってわかるレベルで動く余裕があるのです。
フローティングのメリット
ブレーキというのは、運動エネルギーをディスクとブレーキパッドの接触によって発生する摩擦熱に変換することで車両を止めます。
この、摩擦によって発生する熱というのがポイントです。
ブレーキディスクなどを構成する部材は一般的にはステンレス、つまり鉄とクロムの合金です。鉄というのは熱を帯びると膨張する性質があります。
ブレーキをかけたときに最も熱を帯びるのはディスクとパッドの接触面になりますが、インナーローターや反対側は冷えているため温度の差が生じてディスクには膨張や変形が起きます。
もちろん変形すればフィーリングに変化が起きたりブレーキ性能に変化が起きてしまいます。ライダーの感じるタッチの変化の原因の一つです。
フローティングタイプはこの熱対策を目的としています。
具体的にはブレーキングには350℃~400℃が適温とされていますがハードブレーキを続けると冷却が間に合わず適温を一時的に超えることになります。
フルフローティングタイプの場合アウターローターが可動することでブレーキパッドとの接触時間が短くなり、熱が上がりすぎることを防ぎます。その結果ブレーキフィーリングが向上するという仕組みです。
フローティングのデメリット
最も大きなデメリットは可動する場所ができることによる摩耗です。
フローティングタイプではアウターとインナーをつなぐフローティングピンと呼ばれる部品が摩耗し寿命に影響します。
一方で、ソリッドタイプと呼ばれるディスクではブレーキディスク内に可動する箇所はないためシンプルにディスクとパッドの接触面の摩耗度合いで寿命が決まります。
すぐわかる!用途でおすすめできるディスクタイプ
メリットとデメリットがあるフローティングディスクですが、実はそのフローティング度合いが複数種あり、それぞれ適正な使用用途があります。
サーキットや峠におすすめ!フルフローティングタイプ
サーキットでガシガシ走行する方や峠に通われるライダーの中でブレーキタッチを良くしたいと考えるライダーにおすすめなのがフルフローティングタイプ!
インナーとアウターをつなげるフローティングピンが最もフリーになっているタイプで触るとカチャカチャ可動するディスクです。
フローティングタイプのメリットである優れたブレーキフィーリングを最も感じられるタイプであり、デメリットであるフローティングピンの寿命が短いため公道で楽しむには不適切なタイプでもあります。
フローティングピンは単体で交換することができるので、そういったメンテナンス込みで楽しめる用途におすすめです!
・耐久性よりもブレーキのフィーリング改善が大事!
性能と寿命のいいとこどり!セミフローティングタイプ
フローティングピン部分にウェーブワッシャーを挟むことで、アウターローターの可動を抑え、フローティングピンの摩耗を抑制しているタイプ!
フルフローティングとの比較してフローティング特有のメリットは控え目ですが耐久性が向上しているため、公道でツーリングを含めた用途を楽しむのにピッタリ!
パッと見の見た目もフルフローティングと差がないのでカスタム用途でも楽しめる仕様です。
最も多くの人にお勧めできる万能タイプでもあります。
・寿命を維持しつつブレーキフィーリングも改善したい
・足回りをカスタムしたい
純正に多い!リジットタイプ
純正採用ディスクによく見られますが、フローティングらしき形状をしていてピンも存在しているがカシメなどで固定されていてほぼ動かないタイプ。
フルフローティングやセミフローティングに比べ耐久性をかなり重視した純正スペックならではのタイプです。
・純正のブレーキ性能に満足している
おすすめのフローティングディスクは?
フローティングタイプのブレーキディスクで最もおすすめなのがサンスターのプレミアムレーシングです。
このブレーキディスクの最も大きな特徴がアウターのやインナーのデザイン、板厚、セミ、フル2種のフローティング方式、フローティングピンの色などを自由に選択することで、自分だけのブレーキディスクを作ることができる点。
その組み合わせは実に128通りのセミオーダーシステムです。
特にピンのカラーは車体色に合わせたり、差し色的な使い方をすることでカスタムの完成度をグッと上げることができるのでオススメ。
でもセミオーダーってお高いんでしょう?
……ええ、もちろん。正直なところサンスターがリリースしているリジットタイプよりは高いですがそれを補ってあまりある満足度とフィーリング。そして消耗品交換がカスタムになるという所有欲が高まるメリットがあります。
また、摩耗するピンやアウターローターが補修部品としてリリースされているので1回目の交換さえ乗り越えれば比較的長期で楽しめます。
そういったトータルでのサービスが整っているのもサンスターをおすすめる理由の一つであり多くのライダーに選ばれている理由です。
・アウターローターデザイン(ホール・ホール&スリット)
・フローティング(フルフローティング・セミフローティング)
・板厚(5.0mm・5.5mm)
・カラーピン(7色)
最大128通りの組み合わせからオリジナルディスクを注文可能!
ブレーキディスクの交換時期って?
ディスク自体の交換時期というのは比較的長い消耗品になります。
使用用途や整備の頻度、使用しているパッドやディスクの性能によってかなり変化しますが、おおむね3万キロから5万キロが目安とされています。
また交換時期を示す厚さの記載がブレーキディスクに記載されていますので、厚さで判断するというのも判断方法です。
ブレーキディスクの交換はDIYでできる?
なんとなくブレーキ回りということでDIYできるのか不安ですよね?
でも大丈夫!正しいやり方を守れば比較的干渉する部品も少なく交換可能です!
まずは動画を見て交換作業をイメージ!
とはいえ、重要な部品ですので交換作業が不安という場合は、Webike pit inサービスを利用するのがおすすめ!
このサービスを使えばWebikeで購入した商品を取り付けてくれるお店を検索できるだけでなく、商品をお店に直送することが可能です。
カスタムするならまず足回り?
カスタムというとマフラー交換やサスの交換などが一般的に初期に手を付ける部分ですが、ブレーキディスクやスプロケットは後回しにされがち。
逆にこの足回りの走りにかかわる部分をしっかりカスタムすることでフィーリングを確実に変化させることができますし、車体が引き締まって見えます。
何より、わかっている玄人感が出て「強い」カスタムが仕上がります!めちゃおすすめです。
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相変わらず、肝心なことに触れてるような、触れてないような、、、
熱に強いディスク部と軽量のインナー部
熱ひづみのジャダー対策
とかも内容にほしい
10分だけ勉強して書いた記事みたいですよね
アウターローターが可動することでブレーキパッドとの接触時間が短くなる?どうして?
アウターが左右に動く事によって、抵抗が1番少ない位置でパッドを通り抜けようとする。って事かな?って思った。
フローティングの主な目的は
サーキット走行で「熱によるアウターの膨張」をインナーと切り離す事でディスク面の変形を防ぐ事ですね。
バイクのディスクはステンが多いのでしょうが、車の場合「ほぼ鋳鉄」でソリッドのディスクでは熱膨張で「良くてジャダー」、「最悪クラック」が入る場合の対策です。
なんだこの記事は!?
と、思ってコメント書こうと思ったら既にボロクソだった(笑)
毎度毎度こーゆー記事を掲載するたびに執筆者の無知加減やロクに調べもせずに書くといういい加減な仕事姿勢が露呈しちゃってます。
苦言コメントがあるという事はそれなりに注目度があるカテゴリということ。
事実に基づいてしっかり調べた記事が掲載されればさすがWebike!って事になるのに。
販売面でせっかくメーカーとの繋がりがあるんだし、メーカーに話を聞いて掘り下げた記事を書いたらいいのに。
勿体ないことしてますね。
こんな記事で製品紹介してたらサンスターに怒られますよ。
この間は125の違法ボアやってたよね
公道レビュー
さらっと消して知らんぷり
ブレーキDIYもグレーでは?
整備資格無しで触ったら駄目
ローターの熱膨張によって起きるローターの変形を防ぐ目的(もしくはローターは金属だから膨張するものだという前提ではじめからガタを意図的に作っておく 電車のレールや鉄橋と同じ発想)ももちろんありますが、フローティングディスクの最大の目的はフロントフォークやアクスルシャフトなど足まわりの部品のしなりによる影響を少なくすることではなかったかと。
フォーク、アクスルシャフトがしなる→ホイールに直付けされた非フローティングのローターは力の逃げ場が無い分ブレーキパッド(キャリパーピストン)を押し戻す→ブレーキタッチの悪化、最悪レバーの空振り(一回のレバー操作ではパッドがローターに押し付けられないほどピストンが押し戻されている) のを防ぐため、と。
それとレースタイプの、明らかに大きなガタが設けられている『本格的な』フローティングローターは車体の振動や空ぶかしに共振していつの間にかキャリパーピストンを押し戻していることがあります。振動の大きい車種での長時間の信号待ちでフロントブレーキ握らずにいることとかで。
ユーザーの安全のためにもそこらへんも書いておいて欲しいです。
フローティングピンはブレーキパッドとの接触時間を短くするためではなく
ブレーキディスクの反りをピン側でカバーしブレーキピストンのズレを防ぎ、ブレーキが効かなくなるのを防ぐ機構です。
知ったかぶりした奴らが一生懸命に記事批判してるのが面白いです。確かに突っ込み所はあるけどいちいち指摘してたらネットの記事なんか読めません。
知ってる人はイチイチ批判しないので、ここに書き込みしてる知識人(笑)ニワカって事です。