パフォーマンスダンパーは、従来の補強パーツのように車体の剛性を上げるのではなく、車体の微細な動きをコントロールすることで、相反する「操縦安定性」と「乗り心地」を高いレベルで両立させることを目指した画期的なパーツです。バイクメーカーという立ち位置の他に、トヨタを中心とした四輪車の開発にも多く携わっているヤマハだからこそできた技術の結晶ともいえます。

パフォーマンスダンパーとは?

当初パフォーマンスダンパーは四輪車向けに開発されたもので、製品としてのデビューは2001年のトヨタ・クラウンに搭載されたことまで遡ります。
高性能なシャシーを開発する中で生まれた「車体粘性」と言われるヤマハ独自の概念に基づき、車体の微細な動きに「減衰力」を与えることでコントロールし、乗り心地と操縦性の「雑味」を調律させることを目的としています。
ダンパーという名の通り、走行中に発生する微細な変形や振動を効果的に吸収・減衰させる働きがあります。
車体が変形?と思う方もいるでしょう。でも実は走行中に受ける衝撃やエンジンの振動、ブレーキやコーナリングにより捻じれなどあらゆる力が加わることで、ほんの僅かな変形を繰り返しています。


スーパースポーツ車のインプレッションで車体剛性が高いとか、意図的に下げることで乗りやすくしたなんて記事を見かけることもあると思います。実際にバイクに乗っているシーンでも一定の回転域で起きるスクリーンやステップのビビりなんてものも1mmにも満たないほんの僅かな変形による振動が影響して発生しています。
ヤマハはその僅かな動きに着目してパフォーマンスダンパーを完成させました。故にパフォーマンスダンパーの実際のストローク量は1mmにも満たないです。
しかし、そのわずかなダンピングが車体の振れを収束させ、コーナーリング時の安定感の向上や振動の軽減といった上質な走りに寄与する様々なメリットをもたらします。

実際に取り付けてその性能を体感してみた。

取付車両:YAMAHA:MT-09SP(2023)

ウェビックスタッフの愛車に取り付けてインプレッションします。
取付車両は2023年式のヤマハMT-09SP。社外パーツも多数装着されていたため、同時装着が可能か確認しながら取付しました。

一般人が乗り比べてもめちゃくちゃ分かる。安定性と安心感が大幅に向上。

街乗り編

正直なところ低速域での劇的な変化は感じにくいです。しかし、荒れた路面での突き上げやマンホールを踏んだ際のショックがマイルドになるなど、じわじわと効果を実感できました。
数日間走り慣れたころに一度外してみると全然違う…と言うことに気付きました笑
極端に言うと「ビリビリ」したエンジン振動が「スーッ」とした感触に変化し、全体的に振動が抑えられると言いますかまとめられた感じになります。
アイドリング時のハンドルの揺れも少なくなり確実に乗り心地が向上していました。

ワインディング編

特に効果を実感しやすいのが、ワインディングでの走行でした。
コーナリング中の車体のふらつきが抑えられたのとブレーキング時の挙動も落ち着きを感じます。
車体の一つひとつの動きから角が取れたようなイメージです。
好みが分かれそうなポイントとして、操縦安定性が向上する反面、ほんのりハンドリングが重くなった印象がありました。

高速道路編

エンジンやロードノイズによる振動も減少したため体も頭の疲労感も圧倒的に少なくなりました。
完全に振動がなくなるわけではありませんが、衝撃を上手にいなしてくれることでワンランク上質な乗り味になりました。
ロングツーリングや淡々と高速道路を走る人にもおすすめできますね。

同時装着OK!

取付車両には元々ベビーフェイス製のフレームスライダーが装着されていて、シリンダーヘッド側のマウントが干渉するのではないかとドキッとしました。結果的にはパフォーマンスダンパー側のステーに切り欠きがあり、どこも干渉することなく同時装着することができましたのでベビーフェイスのスライダーを装着している方もご安心ください!

総合評価:長距離ライダーにおすすめの逸品
ハンドリングにわずかな変化を感じましたが、それ以上に得られる快適性と安定性のメリットは非常に大きいです。
特に長距離ツーリングをされる方や高速道路を頻繁に利用する方には、導入する価値のあるアイテムだと思います。

「取り付けて大正解」と評価されるこのアイテムは、愛車の走りをさらに快適に、そして安心して楽しむための頼もしいパートナーとなってくれるはずです。

取り付け時の注意!


マウントボルト自体は4本なので難しくないものの、シートレールの固定に2種類のトルクスボルトが使用されていたりします。
エンジンマウントボルトも強力に締め付けられているため、ボルトをなめてしまわないように注意してください。
不慣れな方はバイクショップでの取り付けを依頼することをお勧めします。
そしてそんな作業時間ですが、メーカー取付工数は「約0.3時間(18分)」。
しかし、実際に作業してみた限りは30分から1時間ほど見ておくのが良いでしょう。

パフォーマンスダンパーを取り付けたお客様によるインプレ!

それでは、実際に取り付けたオーナーさんのインプレはどのようになっているでしょうか?
弊社に寄せられたインプレの中から、わかりやすく投稿していただいたものを厳選しました。人によって感想が分かれるカスタムパーツだけに、要チェック!

セロー250に取り付けたボル蔵さん

2013年式セローに取り付けです。
前モデルのパワービームの評価が良かった為購入を検討していたところ、モデルチェンジしたとの事で購入しました。
走行インプレですが、正直こんなに変わるのかと驚きです。
セローは軽快感が味わえるバイクなのですが、どうしてもコーナーリングや高速走行での不安感が有り、疲れやすい部分が有りました。そういったネガがかなり改善されます。もうこれ無しでは走りたくないと思うアイテムですね。
また前モデルよりコンパクトになり、デザインもより格好良くなったと思います。
他のセローユーザーさんにも是非おすすめです!!

MT-09トレーサーに取り付けたくまックスさん

装着する前に比べると、まずハンドリングは低速時のふにゃふにゃした面が消えました。直進性が向上したのは間違いありません。エンジンからの振動はハンドルから伝わる微弱なビビりはほとんど消えたように思えます。下道500kmの日帰りロングツーリングでも、手のひらの疲労感が少なくなりました。
高速走行は素晴らしく安定したようになります。路面からの細かいコツコツしたカンジも少なくなります(路面に速度を抑制させるためのゼブラ凸が連続で施工されてるところを走ると、とてもわかります)。
一般道でも直線なら満足なのですが、ダンパーの装着によって車体に発生する前後のしなりが大きく抑制されるので、車体がより一体的になる一方でコーナーリングしにくくなった感が顕著に出ます。交差点を右左折する際のハンドルの切れ込みも、切れ込みにくくなってしまいました。またサスも固くなった感覚になり、段差での突き上げを感じるようになりました。

レブル250に取り付けたショージさん

まず、走りは快適になりました。
こんなものくらいで・・・と思うのですが、実際にはかなりフィーリングが変わります。
説明書通りの方法では、トルクレンチが入らない場所もあったりして、指定通りのトルクでボルトを締められていないところもありますが、概ね指示通りに組み上げることができ、効果も得られていると思います。
低速域でのエンジンのガタガタする振動はどうしようもないのですが、速度が載ってきたあたりからの振動は軽減されていると思いますし、お尻への突き上げが気になるような方には効果があると思います。
まだ、高速に乗れていませんが、高速に乗るのも楽しみです。

取付おすすめ車両

YAMAHA:MT-09

大型バイクの中では比較的軽く、パワフルなMT-09。そんなモンスターマシンのMT-09を落ち着いて乗りたいという要求に応えるのがパフォーマンスダンパーです。
車種別に多数ラインナップされているパフォーマンスダンパーですが、大型スポーツバイクの中ではMT-09用が最も売れています。
ワインディングもいいけど、少し落ち着いてロングツーリングも……なんてお考えの方は取り付けられてはいかがでしょうか。

YAMAHA:TMAX

マキシスクーター市場の代表車種、TMAX。2021年に排気量が530cc→560ccへ変更されさらなるパワーを手に入れました。
しかし、スポーツタイプのスクーターといえど常に攻めた走りをするわけではありません。むしろ、余裕を持ったライディングをする方の方が多いのではないでしょうか。
クルーズコントロールが装備されたりとラグジュアリー路線もイケるTMAX。パフォーマンスダンパーを取り付けて、さらに快適性を手に入れるのもアリですね。

HONDA:GB350/S

GB350/S用パフォーマンスダンパーはアクティブからラインナップされています。
単気筒バイクあるあるなのが、エンジンを回していった時の振動が煩わしいというもの。航続距離が長くなってくるとその振動により疲れてしまいます。人によっては振動もバイクの味だろう!という方もいると思います。ただ、もっとマイルドな乗り味にしたいという方も少なからずいるはず。
単気筒エンジンの鼓動感と、パフォーマンスダンパーによる走りの上質感のいいとこどりをしたい方におすすめです。

パフォーマンスダンパーの特性を理解してから取り付けよう!

ヤマハのテクノロジーが詰まったパフォーマンスダンパー。
これらは車体粘性という独自の概念で車体剛性を上げるサブフレームとは似て非なるコンセプトを持っています。

バイク用ではヤマハ車向けにワイズギアからラインナップされる他に、技術提供を受けたアクティブからもホンダ・スズキ・カワサキ車向けにラインナップされています。
走りに上質感を求めている方やロングツーリングが好きだけど疲労感が気になる。なんて方にぜひ取り付けていただきたいカスタムパーツです。

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    装着前後でかなり車体の挙動が変わる場合があります、私は装着後のコーナリング挙動があわず取り外しました。

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