何かを犠牲に力を得る展開はアツい

チェーンのコンバートってやったことありますか?
駆動系のカスタムでは丁数変更と並びメジャーなメニューです。

では、このコンバートのメリット、デメリット。正しく理解していますか?
今回は多分知ってるけど念のため確認したいチェーンのコンバートについてです。

コンバートってなんだ?

コンバートなどと聞きなれない横文字が入ってますが、チェーンのコンバートとはズバリ!チェーンのサイズを変えることです!
チェーンのサイズとはバイクについているチェーンを横から見たときの丸(ピン)と丸(ピン)の距離を示すピッチと、上から見た時の内幅を組み合わせた表記のことを言います。

バイクの場合、チェーンのコンバートというと、このチェーンの幅を細くすることというのが一般的な意味です。

コンバートのメリットとは

コンバートを行う一番の目的は軽量化です。チェーンを手で持ったことがある人はわかると思いますが、ドライブチェーンというのは見た目のイメージ以上に重いものです。
この重いチェーンがエンジンからリアタイヤパワーを伝えていますが、ばね下重量に含まれる位置にあるということもあり、車体の運動性能に大きく影響しています。

コンバートを行うと、このばね下の重量物チェーンの軽量化ができるというわけです。
コンバートの際にはスプロケットも変更することになるので、チェーン、スプロケをなんと20%~25%軽量化できます!

これだけの軽量化を実現できるとジャイロ効果も軽減され、切り返しが驚くほど軽くなったり、加減速がスムーズになったりバイクをより楽しめるようなメリットを得ることができます!
実際、レースの現場でもチェーン幅は細く軽量なものを使用しており軽量化の効果がいかに重要視されているかわかります。

また、フリクションが低減されるため、燃費が向上する傾向になります。

絶版車などで、現代の主流ではない太いサイズのチェーンを使用している車両では、チェーンやスプロケの選択肢が極端に少ないこともあります。
そういった場合のメンテナンス性のアップにもおすすめです。

メンテナンスに関係する消耗品の交換、アップグレードはなかなかハッキリ効果を体感できるものが少ないですが、このチェーンコンバートについては非常に多くの人が違いを体感できるはず!

コンバートのメリット
・20%~25%の軽量化
・切り返しが軽くなる
・加減速がスムーズになる
・燃費も向上

注意!コンバートにはデメリットもある

いいことがあれば悪いこともある!もちろんコンバートをすればデメリットも発生します。

それは寿命が短くなるというもの。チェーンのコンバートとはチェーンを細くすることだと先ほど説明しました。
つまりスプロケットと接触する面がコンバート前より狭くなることになりますので、より消耗しやすく、寿命が短くなってしまうというわけです。

3本指で押していたものを、1本指で押すことになるのでスプロケットへの攻撃性が高くなり、チェーン・スプロケ共に摩耗が進行しやすくなるというイメージです。

実際の寿命の変化は車両や乗り方、メンテナンス頻度、コンバート時の選択サイズによって異なりますが、20%程度は落ちるものと考えておくとよいでしょう。
しかし、ご存じの通りチェーンやスプロケの交換は余程ハードに乗らない限り数年に1回のペースでしょう。そのため、明確に短くなったとすぐ認識するほどのものではありません。

例外として絶版車の場合、520や525の最新チェーンのほうが性能が上がり寿命が変わらないか伸びることもあります。
630や532サイズのチェーンを装着している車両は積極的にコンバートを検討してよいでしょう。

まとめると、チェーンコンバートはチェーンが自らの寿命を削って最大限性能をアップさせるという…アツイ!実にアツいカスタムなのです。
どうです?身を削って最高の性能を手に入れませんか?力、欲しくないですか?

コンバートのデメリット
・チェーン・スプロケの寿命が20%ほど短くなる

コンバートに必要なもの

実際にコンバートする際に必要なものは、まず確実にチェーンと前後スプロケットが必要になります。

必要なパーツリスト
・チェーン
・フロントスプロケット
・リアスプロケット

スプロケットはチェーンのサイズ同じサイズを選ばなくてはいけません。
コンバートの場合はチェーンのサイズを小さくするので、変更前のスプロケットにはチェーンは物理的に装着できません。
逆にチェーンのサイズをアップする場合はスプロケットとチェーンのかみ合わせがガバガバになってしまい使用できません。
いずれの場合も適正なサイズを選択する必要があります。

しかし難しくはありません。例えば530サイズのチェーンを520にコンバートする際は520サイズのチェーンと520サイズのスプロケットを用意するだけです。

スプロケットには車両適合があるので、サンスターなどのスプロケットメーカーからリリースされているコンバート用のスプロケットを使用しましょう。

一部の人気車種の場合は、チェーンとコンバートスプロケットの3点がセットになった商品もあるのでそちらを選ぶと迷わず便利です。

サイズに迷ったら!
・525、530は520コンバートが多数派
・迷ったらコンバートセットを選ぼう!

どのサイズにコンバートすればいいの?

実際にコンバートするに当たって悩ましいのがどのサイズに変更するかということ。
最近のスポーツバイクに多く採用されるサイズは530か525です。このクラスの車両は520コンバートが多数派でしょう。

他の選び方としては、スプロケットから考えるとわかりやすいかもしれません。
車両ごとに異なる形状のスプロケットはコンバート用として車種ごとにコンバートスプロケットが存在します。
このスプロケットのサイズから選ぶというのがわかりやすいでしょう。

チェーンから考える場合はメーカーによっては、DIDなどチェーンごとの適合排気量をサイトに記載しているブランドがありますので、そちらを参考にするというのもよいでしょう。

チェーン・スプロケの交換手順

必要な工具をそろえればご自宅でも交換可能です。
具体的な交換方法はこちらの動画を参考にしてみてください。

注意点として、新車からの初回交換時などはフロント側のスプロケットがオーバートルク気味で閉まっている場合があるので、もし取れない場合はエアツールなどを使用する可能性があります。

コンバートしたらチェーン切れない?

サイズが細くなり寿命が短くなるコンバート。なんとなく切れないのか心配になりますよね。
この点は心配しなくて大丈夫!
よほど無理な組み合わせや車両に異常がある場合を除いて、国内で名前の知られたメーカーのチェーンは消耗してもコンバート起因で切れることは考えられません。
チェーンにはそれくらいの耐久性はあるのです。

もしも切れるとすればそれは、メンテナンス不足や劣化の要因が強く疑われます。チェーンは切れると大事故につながりますので、日頃のメンテと適切な時期での交換を気を付けましょう!

コンバートするときのおすすめブランド

コンバートする際にオススメできるチェーンブランドはDID、RK、EK、サンスターなどのブランドがよいでしょう。
これらのブランドは純正採用や適切なテストを繰り返しており信頼性という面でおすすめできます。

スプロケットに関してはサンスターがよいでしょう。
サンスターは純正採用も多く、ご自身の車両の純正がサンスターだという方も非常に多いです。
またラインナップでもコンバート用のスプロケットが充実しており迷いづらいというのもメリット。
チェーンとスプロケットをセットにした便利な3点セットもリリースされているので初心者にも優しいブランドです。

本当にあったコンバートの怖い話

これは筆者の体験談です。
中古のバイクを買ってしばらくたってからチェーンを交換しようと思い純正サイズのチェーンをネットで調べて買いました。
ハイエンドモデルを購入しウキウキで取付ようとしたら何故かチェーンとスプロケットに隙間がありガタガタ動く!

「あれぇ…おかしいなぁWebikeで純正サイズ調べたのに……」

非常に恐ろしいことに筆者の買った車両は前オーナーによってコンバート済みだったのです!なんたる恐怖!
結局筆者はその使えないチェーンを泣く泣く片付け新しくチェーンを買ったのでした。

もしも自分の車両のチェーンサイズを把握していない場合は今度のチェーンメンテの時にでもサラッと確認しておくことをオススメします!

ともかくせっかくチェーンやスプロケを交換するのであればコンバートや丁数変更など走りが変わるアイテムを試してみると消耗品交換が楽しいカスタムになりますよ!

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